育休明け「必要とされてない?」と感じ苦しみながらも信頼関係を築いたワーママの体験談

                   
※写真はすべてイメージです

育休明けの職場復帰は、子供の保育園生活のはじまりや、ママ自身も久しぶりの職場に緊張してしまったりと大変な思いをされる方も多いのではないでしょうか。今回は育休明け、職場で「必要とされていないのでは?」と感じ苦しみながらも信頼関係を気づいていったワーママの体験談をご紹介します。

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良好な人間関係の職場でも感じた焦り

Nさん(30代前半・子供2人)
神奈川都在住のワーキングマザーで、3歳と5歳の男の子がいます。夫は公務員。残業も多く、朝は子どもが起きる前に出勤し、夜は子どもが寝てから帰宅するような仕事スタイルです。わたしはメーカーの企画職として9時半から16時半の時短勤務で復帰しました。入社以来ずっと同じ部門で働いていたので、人間関係はとても良好な職場です。4月に子どもを激戦区の保育園に何とか滑り込ませて、慌ただしい毎日がスタートしました。

育休明けの職場復帰は、ドキドキとバタバタの連続でした。わたし自身は久しぶりの仕事に不安を感じ、子どもは慣れない保育園に朝から大泣き。育休取得者の多い職場で、周りの人もとてもやさしかったのですが、それでも「わたし必要とされていない?」と思ったことも数えきれないほどありました。

「必要とされてない?」と感じた育休明けの苦い経験

スムーズだった仕事はじめ

復帰初日は関係部門に挨拶まわりをしました。「待ってたよ~」「これからもよろしくね!」といった温かい言葉に気を良くして、午後から仕事の準備をはじめました。以前使っていた机もそのまま。少しシステムが変わっていましたが、思ったよりだいぶスムーズな仕事はじめだったと思います。

当時のわたしの仕事は、ショールームの運営スタッフ。数千万円する専門の機械を扱う部門で、商談サポートや顧客訪問などを行っていました。運営スタッフは6人の小さな組織。4人は以前からの顔見知りでしたが、1人は新人でした。和やかに挨拶や雑談をしていると、営業の人がショールームに仕事の相談にやってきました。

育休明けの洗礼?苦いエピソード

「あっ、Nさん久しぶり!復帰したんだ。さっそくで悪いんだけどさ、〇〇のこと教えてくれる?」
相談にやってきたのは40代の男性で、とても仕事ができる人でした。そんな人が、わたしに声をかけてくれたのです。「復帰早々、こんなに頼ってもらえるんだ!この会社に入社して、この部署で働けて、本当によかった!」

そう思ったのも束の間、ベテランの女性がこう言いました。「ああ、それなら新人さんの方が詳しいかもしれないよ」ベテランの女性は、まったく悪気がなく、ただ事実を伝えただけのはずです。営業の人は少し気まずそうにしながら、新人と一緒に会議室に入っていきました。わたしにとっては育休明けの洗礼を浴びるような、苦い経験でした。

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必要とされるために私が実践したこと

育休中の知識のアップデートだけでなく、会社へのプラスの貢献を意識

わたしの仕事は、専門知識が求められる業務内容でした。育休前の知識を活かせることもありましたが、商品の仕様が変わっているところも多く、まずはひたすら知識を詰め込みました。けれども、ただ勉強するのでは、会社にも組織にも貢献できません。不足しているマニュアルやトラブルが多い項目などをヒアリングして、社内外で役立つツールを作りながら、自主学習を進めていきました。当時作成したマニュアルは、今も改編を加えながら、職場で活用しています。

姿勢やコミュニケーションにも工夫を

それ以外にも、以下のことを意識して業務に取り組むようにしました。

  • 謙虚な姿勢で仕事に取り組む
  • 積極的にコミュニケーションをとる
  • 雑談は仕事に関わることを中心にする(子どもの話は聞かれたら話す)

このようなことに配慮しつつ、業務を進めていくうちに徐々に社内でも信頼関係を築いていけたように感じています。

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はりきりすぎて失敗したエピソード

必要とされていないと感じれば感じるほど、がんばらなければ!という気持ちも湧いてきます。これがプラスに働くこともありますが、はりきりすぎるのも注意が必要です。実際、わたしははりきりすぎて失敗した経験があります。仕事と育児に奮闘するワーママに、同じような経験はしてほしくないということで、そのエピソードを紹介します。

私はもっとできる!と認めてもらいたくなり、業務領域を超えてアピール

わたしの会社はグループ単体で約5000人、グループ全体で約2万人が働いています。顔見知り程度の人も多く、一度仕事をしただけでは顔や名前を覚えてもらえないこともあります。もちろん、わたしも顔や名前が出てこない人もいますし、育休前ならとくに気に留めない出来事だったのかもしれません。

けれども、あの日のわたしは違いました。お客様をお迎えする準備をしているなか、以前一緒に仕事をした営業の人に初対面のような態度で挨拶をされました。「あれ、わたしのこと覚えていないのかな?」そう思ったものの、すぐに口に出すことができませんでした。以前からその方には認められていると感じていたので、「忘れられている」ということがショックだったのです。
そこで、育休前のように役に立つ人材であることをアピールして、思い出してもらおうと試みました。お客様がご来社したあと、積極的に会話に加わったり、提案を行ったりしましたが、あとになって反省しました。

わたしの仕事は、あくまで営業のサポートです。営業の人が快適に商談する環境を整えるべき場で、自分の存在をアピールしようとしたことが恥ずかしく、また迷惑をかけてしまったと後悔したエピソードです。

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失敗から学んだ謙虚に働く姿勢

先ほどの失敗からの学びもあり、育休明けでわたしが最も大切にしたことは、謙虚な姿勢で働くことです。育休前の実績を振りかざしたくなるときもありましたが、新人に戻った気持ちで接することを心がけました。職場で信頼関係を築くためには、年齢や役職に関わらず、相手を尊重することが重要です。まずは、自分から歩み寄ったことで、今は働きやすい環境を手に入れられたと思っています。

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