2人目の育休中は、キャリアを改めて見直す貴重な時間。今回はそんな2人目のお子さんの育休中に、復帰後の時短勤務を断られたことをきっかけに転職した体験談をご紹介します。
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Sさん(30代・子供2人)
こんにちは。私は現在5歳と3歳の2人の子供を持つ30代のワーママです。現在は東京都でエンジニアとして働いており、2人目の育休中に転職をして今の職場に移りました。2人目の育休中に転職する人は限られていますし、私の転職体験談がお役に立てばと思います。
もともと私は客先常駐の会社でエンジニアとして働いていました。基本的には9時〜18時のフルタイム勤務、1人目の育休が終わって職場復帰した後から保育園に入るまでの間はは9時〜16時の時短勤務でした。この当時は、客先常駐がメインの会社でも、社内勤務という形で対応してもらっていました。
2人目の育休後も同じ流れで、保育園に入れる年齢まで時短勤務をお願いしようとしたのですが、「社内開発の案件がなくなったため客先常駐でないと厳しい」と言われてしまいました。しかし、客先常駐だと時間の融通が利きにくく、時短勤務は絶望的。そこで思い切って転職を決意しました。
2人目の育休中の転職活動で大変だったことは、子供の保育園がなかなか決まらなかったことです。最終的に決まったのは良かったのですが、上の子と下の子で別々の保育園になるとお迎えに時間がかかり就業時間が短くなってしまう点が不利になってしまっていました。
また、時短勤務を希望している旨を人事担当者に伝えると、「16時までだと短すぎる」と難色を示されることも多く、転職先を見つけるのには時間がかかりました。
転職活動中は、1日単位で預かってくれる託児所にも登録していました。しかし、希望する日時に空きがなく、結局登録しても活用できない状況でした。とはいえ、面接先の企業に子供を連れていくわけにもいきません。そこで、育休中の転職活動に関しては、リモートでのWeb面接OKの企業を中心に応募することにしました。
Web面接なら自宅で面接を受けられるので、子供の預け先を探す必要がありません。育休中で子供の預け先が見つからない旨を事前に先方に話しておけば、子供の声が多少入っても笑って許してもらえました。
Web面接を受けるのは今回が初めてだったので、対面での面接とは要領が違って苦戦しました。私の場合はWeb面接が広まりだして間もないタイミングだったことから、対面での面接対策本はたくさんあっても、Web面接に対応しているものはあまりなく、情報が限られている中での転職活動でした。
Web面接の最中も、相手と会話している途中で変な間ができたり、表情が読み取りにくかったりして、うまく相手方とコミュニケーションを取れているか不安でした。
私が転職活動をするにあたって優先したことはフレックスタイム制度があるかどうかです。時短制度を使って16時までに仕事を終わらせるようにしてもらっても、下の子のお迎えの時間ギリギリでした。上の子にもそろそろ習い事を始めさせたいと思っていたのもあり、できるかぎり16時よりも早く帰ることができる手段を探していました。
また、リモートワーク可能など柔軟性のある働き方ができる点も加味して求人を選定しました。子供が小さいうちだと、いつ保育園から呼び出しがあるかわかりませんし、風邪が長引いたら有給をあっという間に使い切ってしまうかもしれません。
そこで、毎日でなくてもリモートワークが可能な職場ならイレギュラーな事態でも対応しやすいと思い、どういう条件ならリモートワークが可能か、早く退勤した場合は翌日の労働時間でカバーできるか、などの確認を徹底的に行いました。
柔軟性の面で優れている企業となると、名前が知られているような大企業か、規模の小さいベンチャー企業のどちらかに分かれました。私自身は大企業に入れるほどの実力は持ち合わせていなかったため、最終的にベンチャー企業に絞って転職活動を行いました。この点に関してはベンチャー企業の多い東京都に住んでいて本当に良かったと思います。
育休中の転職活動は大変でしたが、しっかりと方針を立てて動いたことで希望通りリモートワーク可・フレックスタイム制度対応のIT企業に転職できました。前の会社は客先常駐で基本的にクライアントの都合を最優先、勤務時間は固定だったので、自由度の高さに感動しています。
また、子供が体調を崩してしまったときはリモートワークで対応してもらえる点はとてもありがたいです。毎朝7時〜8時に出社し、15時〜16時に退勤してから子供を迎えに行き、週に2日は上の子の習い事、とハードなスケジュールではありますが、前より充実した生活が送れていると思います。
夫婦共働きでも自分のキャリアをあきらめたくないと思っていたので、育児中の時短勤務でもその後のキャリアが約束されている今の職場には、とても感謝しています。
エンジニアやデザイナーのようなクリエイティブ系の職種は働き方に理解のある会社も増えています。転職することで子育てがしやすくなるケースも増えてきている印象です。実際に私自身も転職で子供と向き合う時間が増え、子育てと仕事の両立が前よりも無理なくできるようになったので、ぜひ育休中のワーママは転職を検討してみてください。
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