コロナ禍における小1の壁の問題は、今までにないシチュエーションです。そんな状況に関する情報も不足しており戸惑うことも多いのではないでしょうか。今回はそんなコロナ禍の小1の壁を、会社と働き方や業務内容を相談して乗り越えた体験談をご紹介します。
もくじ
Mさん(30代・子供1人)
私は神奈川県に住んでいる35歳の女性で、夫と小学校2年生の娘がいます。不動産会社で正社員として働き、経理や事務の仕事をしています。共働き夫婦ですが、夫は忙しいため育児はほとんど私がしています。今まではオフィスワークで、在宅勤務をしたことはありませんでした。昨年のコロナ禍で経験した小1の壁について、どう乗り越えたかをお伝えします。
小学校の入学式は4月8日に予定されていました。しかし、7日から緊急事態宣言が始まったことから入学式も延期になったのです。同じ市内ではあるものの、小学校入学前に引っ越しをしたため、娘が通う小学校に知り合いはいません。入学式が延期になったことで、娘も私も不安が募りました。
公園に行っても知り合いがいないため、娘には寂しい思いをさせたと思います。感染対策をした上で近所の公園に遊びに行きましたが、なかなか新しい友達ができず不安な気持ちがふくらんでしまったようでした。
学童は17時まで通う予定でしたが、緊急事態宣言の影響で学童にも通えなくなりました。それにより、私と夫の予定も大幅に変えざるを得ませんでした。学童は4月中旬から預けられると通知がありましたが、事前申請の上で審査に通らないと預けられないため、やむを得ず断念。こうして娘と過ごしながら在宅勤務することを選択肢として考えるようになりました。
早速、在宅勤務ができないか上司に相談しました。本来の業務は経理なのですが、セキュリティの観点からデータを外部に持ち出しての作業はできません。幸いなことに上司は理解を示してくれたため、経理業務は他の人へ引き継ぎ、代わりに在宅でもできる業務をするよう調整してくれました。
私が担当することになったのは、Webサイトの運用更新作業でした。新築物件や中古物件の写真を投稿して詳しい説明を記載するというものでしたが、初めての仕事ということもあり、多くの方に助けていただきました。在宅勤務できたこともさることながら、同僚が新しい業務についてサポートしてくれたこともうれしかったです。
生活面では、夫と協力することが必須でした。夫は医療施設で働いており、在宅勤務はできません。職場における感染リスクが高いため、家で過ごす時間は少なくなってしまいました。そのため、家事や育児はほとんど私がしていたと思います。
幸いコロナの影響で夫の仕事がなくなったり、給料が減ることはありませんでした。夫の免疫力が下がると家庭内での感染リスクが上がるため、なるべく家ではリラックスしてもらえるようにしました。
在宅勤務で娘と過ごしたことで良かった点もありました。娘は1人で留守番をしたことがなかったのですが、感染する可能性を考慮してスーパーマーケットに買い物に行く時は留守番をしてもらうことにしました。最初のころは不安がっていましたが、30分以内には戻る、電話やインターホンにはでない、という具体的なルールを定めてトライしてもらい、慣れてもらえたのは良かったです。留守番の間はテレビを見てもらうなど本人が楽しめる環境を作ったことで、なんとか乗り切れました。
その他にも気になっていた、おやつのルール、宿題のやり方もしっかりと話し合うことで娘の習慣づくりを後押しできた点は在宅勤務だからこそできた点だなと思います。
コロナ禍で親子そろって生活のスタイルが大きく変わりましたが、職場が在宅勤務に理解を示してくれたことで小1の壁を乗り越えることができました。夫と娘がリラックスできるよう環境を整え、心配事はなるべく早く解決できるように心がけたことで、家族全員で前向きになれたのはよかったです。娘の習慣づくりもうまくできたことはとても満足しています。
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