毎日家事育児をこなしながら、一生懸命働いているワーキングマザー。頑張りすぎて燃え尽き症候群に陥りやすく、「もう何もしたくない」という無気力状態になってしまうことがあります。
ここでは、ワーキングマザーが無気力になってしまったり、涙が止まらなくなったりしたときの対処法をワーママの体験談とともに紹介します。
もくじ
ワーキングマザーは育児と仕事の両立をしながら働いています。しかし、元々が前向きで体力がある人であっても、ずっと「しっかりしなければ」という気持ちが続いていれば心も体も疲弊してしまうもの。
そうなったとき、急に涙が出て止まらなくなったり、無気力になったりする場合があります。そのような状態は一般的に「燃え尽き症候群」と呼ばれる症状です。
原因は「疲れやストレスがたまっている」「自分の時間がない」「育児と仕事を両立できないと自分を責める気持ち」などです。
ワーキングマザーは毎日時間に追われる生活を送っています。自分では大丈夫だと思っていたのに、実際には考えていた以上の疲れやストレスを感じているケースも少なくありません。
また、自分1人でゆっくりと過ごす時間も持てない人が多いです。仕事以外の時間は、家事や子供の学校関係の用事もこなす必要があります。食事も時々は外食するのも良いですが、毎日というわけにはいきません。
そうした毎日を送っていると、仕事も育児もどちらも平等にこなすことが難しい日もでてきます。どちらかをうまくできなかったと感じる日が増えたとき、ワーママの中には自分を責めてしまう人もいます。完璧な母親でいなければという気持ちが、自分を追い詰めるきっかけになりやすいのです。
燃え尽き症候群になりやすいのは、真面目で仕事にも育児にも熱心に取り組む人に多い傾向があります。症状は、「朝起きられない」「イライラしやすい」「生活環境が乱れる」などです。
しかし、悪化すると「何もしたくない」「涙が止まらない」といった症状がでてきます。このような症状がでた場合、人によってはうつ病になってしまうケースもあるので注意が必要です。
燃え尽き症候群の無気力状態からうつ病になった人は、自分を責めながらも怒りを向ける対象がいるのが特徴です。また、罪悪感より絶望・喪失の感情を強く感じやすく、自分を高く評価してくれる人に憧れやすくなります。
仕事面では、現在している仕事ではない他のジャンルに挑戦することへの強い不安感も感じやすいです。一般的に、うつ病は自分を責める傾向がありますが、燃え尽き症候群のように誰かに怒りを向けたりはしません。その点は、違う特徴だといえるでしょう。
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ワーママが無気力状態になってしまうのは、どのようなときなのでしょうか。ワーママに聞いてみました。
仕事が忙しい日が続くと、心身ともに疲れてイライラが止まらず涙が出てきます。疲れているはずなのに、布団に入ると仕事や育児のイライラ・モヤモヤが頭から離れず、寝付けなくてつらいです。(40代)
仕事のバランスが重過ぎたこと。ずっと顔が酷かったし、疲れたばかり言っていて身体が重かったです。(20代)
旦那の帰りが遅い日が多いので、家に帰ってからもご飯の準備やお風呂、子供の寝かしつけ、明日の準備などをすべてひとりでする日が続いたときに、疲れすぎて無気力になりました。独身の友達と連絡を取り合っていると、好きな事ができて羨ましいなと嫉妬してしまう状態が続きました。(30代)
育児と仕事と家事のトリプルに疲れてしまったことがあります。3月の決算で忙しいときに休みも出勤して、子供が寝たタイミングで仕事して、家事や育児もひとりでこなしていたため大変過ぎて無気力になってしまいました。あまりにもしんど過ぎて、決算が終わってすぐからは仕事を無理しないことにしました。(20代)
無気力になった原因は、仕事と育児と家事が上手くこなせない自分にイライラして、それが毎日重なっていったことです。疲れすぎて、どこか遠い世界に行きたいと思うことがありました。(20代)
時間に追われすぎる生活で、責任感からすべて自分がやらないと…という気持ちが強く、次第に「もう何もしたくない」という無気力な状態になっていきました。精神的に追い詰められてしまって、ある日子供の前で爆発して号泣してしまいました。(30代)
仕事の時間制限があるなか一生懸命やってもなぜか評価されないことから、頑張ってもムダかもしれないと無気力になりました。(30代)
ワーママが無気力になったときにはリフレッシュすることが大事です。たとえば、可能であればペットを飼うこともリフレッシュ方法のひとつです。育児と仕事をしながらペットの世話をするのは難しいと感じるかもしれませんが、愛情を向ける相手がほかにいることで思いつめた感情が緩和されるため、リフレッシュにつなげられます。
ペットは飼い主を信頼し、その温かい体に触れることで人間は癒されることがわかっているのです。ペットに触れているときには愛情ホルモン(幸福ホルモン)と呼ばれているオキシトシンという物質が分泌されます。この物質が脳の疲れを癒やし、精神的な安定をもたらすからです。
また、簡単にできるリフレッシュ方法として日光浴もおすすめです。日光には幸せホルモンのセロトニンを分泌する作用があります。セロトニンが不足すると不眠症・うつ病などの原因になるとされているので、毎日日光浴をしてセロトニンの分泌を促すのも良いでしょう。
とくに、朝8時頃までの日光を浴びるとセロトニンの分泌が活発になることがわかっています。起きたらベランダや庭で日光を浴びる習慣を作るのもすぐにできる対処法の1つです。
子供を夫や実母に預けて、近くの温泉へ行き半日のんびり過ごします。岩盤浴もあるのですごくリラックスできますし、身体の疲れが一気にとれるんですよね。露天風呂に長く入っていると気持ちが落ち着いてリフレッシュすることができます。(40代)
定時で上がったら会社を一切忘れるように気持ちを切り替えました。家では仕事のメールやチャットは一切見ないように心がけ、そのおかげでちょっとずつ育児や家事にもゆとりができて無気力になることも減りました。(20代)
無気力になったとき、有給を取って子供を親に預けて旅行に行ったことがあります。ストレスを解消になり、ただ苦しいと思う事がないようにして自分がなんで生きているかを実感できたというのがありました。(20代)
無気力で何もしたくない状態になったときは有給を取りました。子供が保育園に行っている間は家で家事も一切せず、疲れた体をゆっくり休めました。自分へのご褒美に買ったケーキを食べたり、テレビをだらだら見たりしながらひとりの時間を過ごし、その日の夕食は買ってきたお惣菜を用意しました。疲れすぎたときは、無理をせず適度に手を抜きながら心も体もゆっくり休める事が大事だなと思います。(30代)
自分のために有給を取り、子供たちを保育園に預けた後にスーパー銭湯で温泉へ入り、ヘッドスパ、全身マッサージをしてもらっています。好きな物を食べて、自宅で一眠りして、夕方は通常通りの時間に保育園へお迎えに行っています。本当に無気力で動きたくなくなることは1年に1回程度なので、そのときはお金の事を気にせず好きなことができるように、日頃から少額ですが、リフレッシュ貯金をしています。(30代)
実家に子供を連れて泊まりに行きました。そこでおばあちゃんが作ったごはんを食べさせてもらったり、お風呂も子供を見てもらってる間にひとりでゆっくり入ったりしました。自分が一番負担に感じてる家事を任せられるのが気楽で良かったです。(30代)
疲れすぎて無気力になった時は、大好きな入浴を長めにしました。自分の好きな入浴剤を入れて、何も考えずに良い香りに包まれながら身体がポカポカしてくると、それだけでリラックス効果があり自分の心を落ち着かせる事ができました。(30代)
夫に子供を預けて、1日一人で自分のためだけに出かけました。普段子連れでは行けないようなエステサロンに入ったり、ウィンドウショッピングを楽しんだり、子供から離れて気分転換していました。(30代)
子供と一緒にお菓子を作りまくりました。クッキー、スポンジケーキ、スコーン、シフォンケーキなど色々作りましたが、あえて泡立て器を使って生クリームをガシャガシャ泡混ぜるものなどが、いい気分転換になりました。(30代)
子供と日帰り旅行を楽しみ、リフレッシュしました。東京に居住していますので、江の島や箱根などによく行きました。ただ、土日にもかかわらず携帯電話によく仕事の電話が入ったりすることもしばしば。そんなとき、箱根の彫刻の森でのことです。子供を遊具で遊ばせながらベンチに座っていたら、隣の席で仕事の書類の束をチェックしているワーママが! 「あー、一人じゃないなあ」と感じ、無気力だった私にパワーを注入してくれました。(30代)
真面目な人ほど燃え尽き症候群で無気力になりやすく、なにもやる気が起こらない、涙が止まらないなどの症状に襲われやすいです。ワーママとして働き続ける場合、適度にストレス発散することは大切なポイントとなります。
育児も仕事もどちらも完璧にこなせる人は、それほど多くありません。もし、無気力になったときには、有給をとってリフレッシュするといった、すぐにできる対処法を実践してみましょう。
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