仕事と家事と育児で、毎日忙しい生活を送っているワーママは、責任感やプレッシャー、ストレス、寝不足、過労などうつ病になりやすい要因を持っています。
「何となく気持ちが落ち込む」「疲れているのに眠れない」など、何かいつもと違うと感じることがあったときは、症状が進む前に早めに対処することが大切です。
ここでは、ワーママがうつ病にならないために気を付けたいことを解説します。
もくじ
ワーママがうつ病になったときは、以下のような症状が出ることがあります。このような症状が2週間以上続いてつらいときは、通院を検討すると良いでしょう。
「特に理由もないのに、何となく気持ちが落ち込んでしまう」「前向きに何かをしようという気になれない」という状態が長期間続くときは、うつ病になりかけているサインかもしれません。
悲しい思いをしたわけでもないのに、ふとしたときに急に涙が出て止まらなくなるようなときは、メンタル面の問題が考えられます。心が疲れているサインなので、自分をいたわってあげましょう。
気分を害するようなきっかけは何もないのに、なぜかイライラしてしまうような日々が続くときは、メンタル面の問題を疑った方がよいかもしれません。
「大好きな料理を見ても食欲がまったく出ない」または「食べても食べても空腹感が続き、過食傾向がある」など、いつもと食べる量が大幅に変わっているときは、メンタル面の不調が原因になっていることがあります。
「何もかも億劫でつらい」「何をやっても楽しくない」というような状況に陥ってしまった場合は、うつ病の可能性もあることを考えた方が良いかもしれません。
うつ病の症状の中には、理由もないのに不安や焦りを感じてしまい、「もう自分は会社に必要とされていない」などと被害妄想のようになるケースもあります。
仕事や家庭でうまくいかないことがあると「こうなったのは自分のせいだ」と、ひたすら自分を責めてしまうのも、うつ病の典型的なパターンです。
「疲れているのに眠れない」「たくさん寝ても起きられない」というような日が続く場合は、メンタル面の不調を疑ったほうが良いかもしれません。
持病があるわけではないのに、なぜか胸がドキドキしたり息苦しくなったりするようなときは、体の不調も考えられますが、メンタル面の不調も視野に入れた方がよいでしょう。
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このように、「何かいつもの自分と違う。ちょっとおかしい」と思ったとき、ワーママはいったいどう対処すればよいのでしょうか。
メンタル面を相談できる最も身近な存在としては、職場内の産業医が考えられます。面談を申し込み、いまの状況を話すことで、その症状に合った医療機関を紹介してもらうことができます。
ただし、産業医には守秘義務があるものの、人によって対処の仕方がさまざまなので、会社に伝わってしまう場合がないとはいえません。
「会社の業務に支障をきたしているわけではないので、うつの症状かどうかもわからないうちに、社内の人に知られたくない」という場合は、自分から心療内科を受診するのもひとつの方法です。
「何かちょっとおかしい」と自分で感じたときは、何が原因でつらいのかを振り返ってみましょう。
たとえば「夜中まで家事が終わらないので、ずっと寝不足の状態が続いている」「忙しくてインスタント食品ばかり食べている」というようなときは、睡眠や食事が原因のひとつになっている可能性もあります。
慢性的な睡眠不足や栄養不足はメンタル面の不調につながるので、それを整えるだけでも気持ちがだいぶ楽になるかもしれません。
仕事と家事と育児の3つを完璧にこなせるワーママは、ほとんどいまいと心得ましょう。そのことを念頭において、「すべて60点ぐらいでいい」というようなおおらかな気持ちで毎日を送れると良いですね。
手を抜くところは抜いて、パンパンに張り詰めていた自分を、少し楽にしてあげることが大切です。
第三者のコーチングやカウンセリングを受けることで、うつ症状を克服する人もいます。仕事や家庭に関係のない第三者と話をすることで、自分の考えや気持ちを整理することができますよ。
医師とはまた違った観点で客観的なアドバイスをくれるので、自分の心のあり方を見つめ直すきっかけになるでしょう。
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ワーママがうつにならないためには、リフレッシュやリラックスの時間を持つことが大切です。忙しくてなかなか時間がとれないのがつらいところですが、ときには自分のために時間を使ってみてはどうでしょうか。
たまには休日に夫や実家の両親などに子供を預けて、自分だけの自由な時間を持ってみましょう。それによって心が解放され、「また明日からがんばろう」という気持ちになれます。
平日に有給休暇を取り、自分のためだけに時間を使う日を作るのもおすすめです。有給休暇は子供の予定にしか使っていないというワーママは多いのではないでしょうか。たまには自分のために有休を取り、ひとり時間を満喫してみましょう。
仕事と子育てだけに追われる日々から、ほんのわずかな時間でも離れることで、自分自身を取り戻すことができますよ。
早朝の時間などを利用して、自分の好きなことに没頭してみるのもおすすめです。たとえば音楽が好きなワーママなら、自分の大好きな曲を何曲か聴いてから朝の家事を始めたり、ライブビデオを流したりするのも良いですね。
ワイヤレスイヤホンを活用して、オーディオブックやネットラジオを耳で楽しむのもおすすめです。家事や育児タイムを趣味の時間にすることができますよ。
「自分も好きなことをしている」という充実感があると、忙しい毎日の中にも心にゆとりが生まれます。
毎日適度な運動をするのも、ストレス発散になります。本格的な運動ではなく、ストレッチやヨガ、ウォーキングなどの軽い運動をするだけでも、スカッとして一日を爽やかに過ごせます。
仕事が終わってからやるとかえって疲れてしまうので、やはり早朝の時間が狙い目かもしれません。
あまりの忙しさから身も心も限界を超えてしまい、うつになりかかっているワーママは少なくありません。「もしかしてうつ病かも?」と思いあたってこの記事を読んでいるママは、心と体から危険信号が出ている状態かもしれません。
「私はまだまだ大丈夫」と思っていても、自分では気付かないままうつの症状が進行することがあるので、注意が必要です。倒れてしまって仕事や家庭に影響が出る前に、職場や家族と話し合いながら早めに対処できると良いですね。
まわりからのアドバイスにも耳を傾けながら、心と体を休める方法を考えていきましょう。
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