出産後も仕事を続ける女性が増え、子供が0歳1歳のときに育休から復帰して働く女性は珍しくありません。久しぶりに業務にあたっていると、ささいなミスや物忘れが多く「これって育休ボケ!?」「マミーブレイン?」と悩むママもいることでしょう。
ここでは、育休明けに仕事できないと感じる原因や、「育休ボケ」の対処法や予防法、育休ボケはいつまで続くのかを解説します。育休明けに仕事できないと悩んでいるのは、あなただけではないですよ。
もくじ
育休は原則子供が1歳になるまで、保活の状況によっては最大で子供が2歳になるまで延長が可能です。多くのママは子供が1歳から2歳のあいだに復帰するのではないでしょうか。
育休中は子供中心の生活になり、子供に合わせてゆっくりした時間が過ごせます。大人と会話をする機会がへり、時間や仕事に追われて焦ったり追い詰められたりすることもないでしょう。
その反動もあり、育休明けは仕事の感覚を取り戻すのに苦労する女性が少なくありません。記憶力や思考力の低下に悩むほか、パソコンやソフトの使い方に迷う人もいるでしょう。
新しくなった組織体制や職場のルールについていけない、異動があり知らない人だらけになったといった理由から、ストレスを感じるママもいるかもしれませんね。
一生懸命仕事で成果を出そうと取り組んでいるものの、産前のように仕事に集中できない、信じされないようなうっかりミスが増えた、物忘れがひどくて新しいことを覚えられない…。
育休明けに「あれ?仕事ができない?」と感じ、戸惑うワーママは多いもの。これらのワーママにとって歯がゆい現象は、ワーママのあいだでは「育休ボケ」といわれています。
職場復帰にともない、時短勤務で働くママも多いでしょう。時短勤務になってから、なんだかミスが多い…。仕事に集中できない…。と悩むママもいます。短い時間で生産性を上げていきたいと思っているのに、思うように仕事が進まないのはつらいですよね。
ミスが多いのは勤務時間が足りないせい?と思うママもいるかもしれません。たしかに時短勤務で勤務時間が短く、ひとつの仕事に時間をかけられないことは、ミスが多い原因のひとつかもしれません。
しかし、時短勤務になったというだけで、ミスが多くなることは考えられません。育休明け時短勤務になってからミスが急に増えたのであれば、それは育休ボケが原因である可能性もあります。
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育休明け特有の「育休ボケ」の仕事でミスを犯さないためには、入念なチェックが不可欠です。そういう時期だということを自覚し、大事な仕事は時間を掛けてしっかり確認しましょう。
計算ミスや漢字変換ミスはもちろん、メールの誤送信などで取返しできない失敗をしないためにも、いつも以上に念入りなチェックが必要です。
もちろん、ミスの多さを育休ボケのせいにして、言い訳や逃げに使ってよいということではありません。育休明けに仕事ができない、育休ボケの自覚があるのであれば、自分でできる範囲でミスを減らすよう努力していきましょう。
育休明けのブランクがある時期は、いつも以上に「報・連・相」を密にすることが大切です。また、新入社員のように謙虚な姿勢で職場や仕事に臨むように心掛けましょう。忘れないうちに、聞いたことをしっかりメモすることも大事なポイントです。
育休明けには、思い通りに仕事ができないため自信をなくする人もいるでしょう。そのため、育休ボケ(マミーブレイン)がいつまで続くのか、不安を感じることも少なくありません。
結論から言うと、期間は個人差があります。また、職場復帰のタイミングや配属先なども関係するため、はっきりとした時期がわからないのです。焦る気持ちはわかりますが、気長に構えておきましょう。
参考になる情報として「マミーブレイン」の存在を念頭に置いておくのが良いでしょう。これは、妊娠や出産にともなうホルモンバランスの影響から、脳に約5%〜7%の萎縮がみられると言われている現象のことです。その影響で、記憶力や思考力の低下などが起きることがあるのです。
しかし、それらは出産後半年〜2年ほどで元に戻ることが確認されています。ただ、先述したように育休ボケが終わる時期はケースバイケースです。比較的早く終わる人もいれば、数年かかる人がいることも理解しておきましょう。
育休明けは自分の産前の仕事ぶりや同僚と比較して落ち込んでしまい、仕事ができない自分を責めるという「負の連鎖反応」を起こしがちです。そうならないためには、過去の自分やまわりと比較しないことが大切です。育休中は職場と距離を置いているため、仕事の流れについていけなくても仕方がないと考えましょう。
育休明けに育休ボケで仕事ができないのは、先述したマミーブレインの影響もあります。脳に影響が出ているのだからある程度は仕方がない、一時的なものだから今は焦らないという割り切りも必要です。
もし、仕事をつらく感じるときは我慢せず、心と体をゆっくり休める時間も必要です。有給をとったり、夫に子供をみてもらってリフレッシュに出かけたりする時間を作ってみてはいかがでしょうか。
育休の期間が長引くほど職場との接点が少なくなり、仕事の勘を取り戻すのに難儀する人も増えてきます。そうならないためには、育休復帰が近づいたら少しずつ「仕事モード」になる時間をつくりましょう。
保育園の慣らし保育期間などを利用して、パソコン操作の確認や業務の復習などをすることも大切です。上司と連絡を取り、復帰に向けて準備すべきことをヒアリングしましょう。余裕があれば、ビジネス関連の書籍を読むなど、自己研鑽に時間を使うのも良いですね。
職場復帰の時期が近づいてくると、出勤時間を意識した生活や体力づくりも必要になります。職場復帰後の生活リズムを意識して、1日の行動をシミュレーションしてみてはどうでしょうか。
ただし、育休ボケ予防のための復帰準備は、くれぐれも無理は禁物。育休期間中は、思った以上に育児の疲れがたまっているもの。復帰のときに体調が整わないことがないよう、慣らし保育中は体調優先でしっかり休むことも大事ですよ。
育休明けは仕事の勘を取り戻すのに時間がかかることから、仕事のパフォーマンスが落ちることが少なくありません。
しかし、育休ボケは一時的なものなので、気にしすぎたり、落ち込みすぎたりする必要はありません。産前の自分やまわりの同僚と比べるのは禁物です。
慣れない仕事と育児で、育休復帰後は毎日の生活だけでいっぱいいっぱいになるもの。仕事の勘は、焦らず自分のペースで取り戻していきましょう。
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