子供が小学校に入ると、保育園時代とは生活が大きく変わります。「小1の壁」という言葉があるくらい、共働き家庭は小学校生活の対応に苦労することが多いもの。
さまざまな小1の壁のなかでも、平日に頻繁に行われる学校行事の多さに頭を悩ませる共働き家庭は少なくありません。なにかと保護者参加の行事が多い小学校生活。ワーママは一体どのように対応しているのでしょうか。
今回は、平日に行われる小学校の行事に悩まされたという、双子ワーママの体験談をご紹介します。
Kさん(30代 子供2人)
神奈川県川崎市に在住。正社員のフルタイムワーママ。夫、小学2年生の双子の男子の4人家族。
もくじ
保育園生活と小学校生活の違いはいろいろとありますが、私が最も頭を抱えたのは、平日に親が学校へ行かなければならない機会がとても増えたことです。
保育園時代は、平日の昼間に保護者の参加が必要な行事はほとんどありませんでした。共働きの家庭を前提に予定が組まれているためだと思いますが、有休をとって平日保育園に行く機会は、保育参観など年に1度か2度程度だったと思います。
ところが小学校では、平均して月に1回から2回は仕事を休んで親が学校に行かなければならない行事があります。
たとえば、息子の小学校では授業参観は2ヶ月に1回、学期ごとに学校説明会や個人面談もあります。全保護者対象のPTA総会も年に2回あります。我が家の場合は双子なので、個人面談や家庭訪問はそれぞれ別日程なためさらに行事が多いです。
PTAの役員になった場合は、学校行事にくわえて、PTAの会議や作業などで学校に行く日がかなり増えていきます。
小学校ではフルタイムで働いているママは決して多数派ではなく、専業主婦の方やパートでお仕事をされている方が大半を占めるので、そういった平日の行事や用事への参加率も大変高いです。仕事があって参加ができないというママはほぼいません。
気持ちとしては学校行事に参加はしたいものの、仕事の状況を考えると、毎月2回以上コンスタントに有給休暇を取得するのはなかなか難しいもの。どう折り合いをつけていこうかと、入学した当初はかなり悩みました。
保育園時代はなかったPTA活動が小学校から始まります。学校によって差はあると思いますが、子供が学校に通っている以上、何かしらの活動に参加することは避けて通れない場合が多いでしょう。
息子の通う小学校は生徒の人数が少ないため、在学中に児童1人当たり2回の役員をやらなければならないという規定があります。我が家は双子なので、6年間で4回も役員をやらなければならない計算になります。
担当する係にもよりますが、PTA役員になると年に5~6回、多いと月1回以上の打ち合わせや作業のほか、夏休みのラジオ体操のサポートなどが割り振られ、さらに学校に行く機会が増えていきます。
PTA役員をやる年は、平日に親が学校へ行く日が月あたり通常のプラス1日くらい、月に合計3日は仕事を休んで学校に行かなければいけなくなります。有給休暇をすべて使ったとしても足りなくなるのは明白です。
>>関連記事:ワーママがPTAをやった体験談!役員決めや仕事内容はどんな感じ?【小1の壁】
なにかと平日に親が足を運ぶことを求められる小学校生活。双子なので行事の日程がばらけることもあり、すべての行事や用事に参加をすると仕事との両立が難しい状況でした。
そこで、自分なりに優先順位をつけて、参加をする行事を絞り込むことで対処しました。具体的には、以下のような調整です。
・授業参観は2回に1回の参加にする
・学校説明会は参加せず、仲良しのママ友から要点を教えてもらう
・個人面談は先生にお願いして、双子の日程を同日に合わせてもらう
小学校に親しいママ友がいると、情報を教えてもらえたり、プリントを代わりにもらってきてくれたりと、ちょっとしたことで助けてもらえることも多いですよ。学校に行ったときは積極的にほかのママと話をして、顔と名前を覚えたり、連絡先を交換したりしています。
もちろん、いつも助けてもらってばかりにならないよう、こちらが何かできるときには率先してサポートするように心掛けています。
>>【小1の壁 ママ友編】小学校に行くとお付き合いはどう変わる?ワーママがママ友を作る方法は?
通常の行事にくわえ、平日に学校へ行く機会がかなり増えるPTA役員活動。我が家は双子なので子供の在学中に4回役員を行わなければならないため、子供が2年生になって役員を始めました。2年生、3年生、4年生、5年生と毎年PTA役員をする必要があり、正直かなりの負担です。
もちろん、できるだけ平日の参加を少なくして活動したいと考えていました。私の子供の学校の場合、PTAの役割には、全体を統括する本部、広報、校外、成人などの委員会の他、ベルマーク係や、PTA主催のお祭りの実行委員会などがあります。
まず、すべての役割の中から最も平日の招集が少なそうなものを探しました。PTA広報誌やママ友からの情報から、広報が最もワーママの割合が高く、平日の集まりが少ないということがわかりました。
早速広報委員に立候補し、最初の会議の際に、平日休みがなかなか取れないこと、自宅や休日にできる仕事であればその分しっかりやらせてもらおうと思っていることなどをほかのメンバーに話しました。
広報誌をパソコンで作成する係を受け持つことになり、広報誌作成を進んで受け持つことで、平日の集まりに参加できなくても納得してもらえましたよ。
平日に顔を出す集まりの回数を極力抑えることで、PTA役員活動で平日に学校に行った回数は年間で2日程度ですみました。来年以降のPTA活動も、自分にできる役割を進んで行うことで乗り切る予定です。
ここでは、全国のワーママに聞いた小学校の行事に関する体験談をご紹介します。
遠足はもちろん、学校の行事で午前中に終わるときや社会科見学、ほかの学年が林間学校や修学旅行に行くときは、給食がなくてお弁当を持参しなければいけません。
夏休み学童に持たせるお弁当は覚悟していましたが、それ以外にもこんなにお弁当を作る必要があるとは予想外でした。お弁当の日の朝は本当に戦争のように忙しいです。(福島県)
小学校の行事が思ったよりもたくさんあり、びっくりしました。保護者会や参観日はもちろん、親子バザー、餅つきイベント、キャンプでの保護者主催のイベント、給食の試食会や夏休み中の行事など、あまりの多さに辟易。仕事をしながら行事に参加するのはとても大変でした。
行事のために仕事を早退させてもらったりお休みをもらったり、上司や同僚に頭を下げる日々が続いています。これも小学生の子を持つ親の務めとして、頑張って参加しました。(福岡県)
小学校に入ってから、PTAや授業参観、運動会や音楽会などの行事、下校パトロールなど毎月何かしらの用事で学校に行かなければなりません。働く親は平日に有休をとる必要があります。
保育園時代は子供の病気で会社を休み、やっと病気をしなくなったと思っていたら小1の壁でふたたび肩身の狭い思いをしています。幸い我が家の夫が協力的であったことと、柔軟に働ける仕事だったため、短時間の行事は夫には行ってもらっています。共働きなので、学校行事もやれるほうがやるというスタンスです。
あとはどうしても行かなくてはならない行事以外は、無理に行かないようにしています。なるべくストレスにならないよう調整することと、行くからには行事を子供と一緒に楽しみながら参加するようにしています。(新潟県)
仕事と学校行事の両立がとても大変でした。入学前の説明会に始まり、入学式、家庭訪問などゴールデンウィークまでに有給を3日使用。
さらに授業参観、通学路での旗降り、運動会、夏休みのプール当番など予定がめじろ押しでした。冬にはインフルエンザになり、そこから学級閉鎖も経験。職場のみなさんが理解してくれたのでなんとか乗り切れました。(栃木県)
小学1年生になって親も子供もまだ環境に慣れないなかで、仕事を調整して参加するのがとても大変でした。行事の年間スケジュールを把握して、なるべく早く勤務を調整するように心掛けています。新しい環境への適応とスケジュール管理が大変だと感じました。(宮城県)
授業参観が平日にあることが多く、仕事を休んで参加するのが大変でした。ほぼ月に1回授業参観があり、いくらなんでも毎月仕事を休むのは無理でした。
でも我が子は来てほしそうだったので、子供にさびしい思いをさせたくないと思い、夫、祖父母と協力して交代で休みをとったり、時間休をとったりして、なるべく誰かが参加できるようにしました。(神奈川県)
保育園時代と違って学校や町内の役員活動が多く、仕事の都合をつけるのに苦労しました。我が家の場合、夫の仕事が忙しくワンオペなうえに乳児がいたため、小学校の行事参加の際に下の子をどうするか考えるのも大変でした。
平日の授業参観が地味に多く、仕事の都合がつけられず欠席することもよくありました。県外に住むママ友の小学校はPTA役員がないと聞き、早くそうなってくれればいいのにと切に願っています。(富山県)
小学校に入学して感じたのは、学校行事が予想以上に多いということです。夫婦共働きだから、お互いのスケジュールをうまく調整して、どちらかは学校行事に参加できるようにしました。
どうしても参加できない時は、祖父母に参加してもらうなど、学校行事への参加のためのスケジュール調整も、小1の壁のひとつではないかと感じました。(宮城県)
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小学校の行事や用事は、基本的にすべて我が子にかかわることなので、時間が許せばできる限り参加したいと思うもの。しかし一方で仕事にも責任があり、おろそかにできるものではありません。
そのような状況のなかで行事に対応するには、完璧を目指さず、ポイントを押さえて学校行事に参加してみてはいかがでしょうか。子供を不安にさせることなく納得して過ごしてもらうために、行事の優先順位を決めるときは家族でよく話し合って決めると良いでしょう。
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