現在時短勤務中のワーママのなかには、さまざまな理由により転職を考えている人もいることでしょう。子育て中なので、できれば時短勤務が認められる会社に転職したいですよね。 今後のキャリアを考えると、正社員という雇用形態も転職に外せない大事な条件です。
時短勤務で正社員という条件で転職することは、決して簡単とは言えませんが、不可能ではありません。実際に、時短勤務の正社員で転職を成功させているワーママはたくさんいますよ。
ここでは、時短勤務の正社員で転職が可能な背景や、ワーママが時短勤務で転職を成功させるための8つのポイントを解説します。
もくじ
仕事と育児の両立だけで精一杯で、転職に興味はあるけれど転職活動をする気力がわかない…というママは少なくないようです。毎日本当にお疲れさまです。
子持ちの女性が転職なんてどうせ無理…と、最初からあきらめてしまっている声も耳にします。そんなことありませんよ。まだあきらめないでください。
仕事と育児の両立に理解がある社風の会社や、小学校まで時短勤務が継続できる会社、やりがいのある仕事ができる会社など、希望する働き方ができる会社に出会える可能性はゼロではありません。
たとえ数社応募してダメだったとしても、そのときは自分と縁のある会社の求人がなく、タイミングが悪かっただけかもしれません。ワーママで転職を成功させた方のなかには、エージェントと自己応募を合わせて20社、30社とエントリーする方もいます。
しゅふJOB総研が2018年3月に働く主婦を対象に実施したアンケート(※1)で、「短時間正社員で働いてみたい」と回答した人は77.2%にのぼります。
一方、実際に「短時間正社員として『働いたことはない』」と回答した人は88.7%という結果でした。 時短正社員として働いてみたいものの、多くの人が時短勤務の正社員での就業は無理だとあきらめていることがうかがえます。
最近では、中小のベンチャー企業やスタートアップなどで時短勤務の正社員を採用するケースが増えています。 高齢化で労働人口は減少する一方なので、人材の確保が難しくなり、短時間勤務でも成果を出せる人材を求める企業が増えてきているのです。
また、年功序列がなく成果主義のベンチャーは、「ママだから」「残業できないから」という目で見られることなく、平等に成果で評価をしてくれる会社が多いのも特徴です。そのような会社では、社会人経験が豊富で即戦力となるワーママは、時短勤務でも採用されやすいと言えるでしょう。
勤務時間に制限のあるワーママの転職は、子供のいない人に比べると簡単ではありません。しかし、 時短勤務の正社員で転職は無理、と最初からあきらめず、チャレンジする価値は大いにありますよ。
転職経験のあるワーママ友達に話を聞いたり、SNSやブログで転職活動に関する情報発信をしているワーママをチェックしたり、転職エージェントに相談したりして、まずは情報を集めることから始めてみてはいかがでしょうか。
※1:働く主婦が本当に望む働き方とは?~しゅふJOB総研調査~
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時短勤務の正社員という条件で転職を成功させるのは、残業可能だった独身時代の転職に比べると簡単なことではありません。 ワーママが転職を成功させるためにどうすれば良いのか、具体的に解説します。
まずは現状で何が問題になっているのかを洗い出してみましょう。
マミートラックにはまって納得できる仕事ができないのが不満、仕事量が多く時短勤務で処理が追い付かない、家事育児の負担が重すぎて思うように仕事ができない、など自分なりの悩み・問題があるはずです。そして。それは現職にいながら解決できないものなのかを具体的に考えてみてください。
マミートラックにはまっている、仕事量が多すぎるのであれば上司や同僚にまずは相談してみる。家事育児の負担が重いのであれば、夫に分担をお願いしたり家事を外注したりする。できる限りの解決策を考えてみましょう。
もちろん、考えてはみたものの、解決できることばかりではないのが現状ですよね。現職で解決が難しそうであれば、転職を視野に入れましょう。
時短勤務で正社員という条件で転職する場合、即戦力が求められることがほとんどです。 転職先で自分がどのように貢献できるのかアピールできなければ、転職は難しいでしょう。
今までにどんな仕事をしてきたのかを振り返り、自分にできること、これは得意という強みを整理しておきましょう。
これまでも時短勤務で仕事と育児を両立してきたワーママは、知らず知らずのうちに効率的な仕事方法や、タイムマネジメント術が身についているもの。業務で生産性を上げるために工夫していることがあれば、アピールできるようにしておきましょう。
収入や通勤時間などの条件だけを優先して転職してしまうと、「こんなはずではなかった」と後悔することも。どんな仕事がしたいのかはっきりさせておくのも大切なポイントです。
これまでの経験をいかした仕事をしたいと思っているのに、勤務条件が良いからといって畑違いの仕事をすることになれば苦労するでしょうし、やりたいことと違うと辞めてしまうことにつながりかねません。
また、転職先の志望動機を考えるうえでも、その会社でやりたいことを明確にすることは重要です。「時短勤務できるから」「女性が活躍しているから」「子育てと両立しやすそうだから」といった理由は、志望動機にはなりません。
自分は何ができるのか、どんな仕事をしたいのかを明確にしておくと、職務経歴書の志望動機や面接対策にも役立ちますよ。
>>関連記事:志望動機のポイントや注意点を解説!ワーママがやりがちなNG例とは?
>>関連記事:やりたい仕事を続けたい!仕事内容とフレックスにこだわって転職したワーママの体験談
自分が将来どんな風になりたいのかという、大まかなキャリアプランを考えておくのも大事です。
研究職として専門性を高めていきたい、営業、人事、経理など幅広い仕事を経験して経営に関わりたい、管理職になりたい…など、目指したい姿があれば、将来に向けて今どんな仕事を選べば良いのかが見えてきます。
子育て中は仕事をセーブしないといけない場面もありますが、制約はあっても経験を積むことはできます。将来のことを考えることも大事なことです。
>>関連記事:自分の市場価値を高め続けたい!未経験の職種に時短転職したワーママの体験談
何を一番大切にしたいのか優先順位をはっきりさせておくのも大切です。
収入、子育てと両立できるよう柔軟に働ける体制、通勤時間、仕事内容、少々きつくても責任のある仕事ができるなど、重視したい条件は人によって違いますよね。自分にとって何が一番なのかをしっかり考えておきましょう。
希望するすべての条件を満たす転職先を見つけることは、難しいかもしれません。その場合でも、収入は少し落ちても構わないから柔軟に働きたいなど、この条件は譲れる・譲れないという基準があれば、納得できる転職先が見つけやすくなりますよ。
転職活動を始める前に、夫へきちんと相談してしましょう。妻が転職すれば、家族のライフスタイルは変化します。転職を考えているのであれば、パートナーの理解は不可欠です。夫の理解のないまま転職活動を始めてしまうと、いざ転職が決まった時に反対されるということもありえます。
なぜ転職したいのか、転職して得られるのは何なのかをしっかり説明し、夫の家事育児の負担がどうなりそうなのかも話しましょう。夫婦ともこれ以上の負担が無理ということであれば、家事代行サービスを使うなどの対策も夫婦で考えておくと、後で不満が出るのを防ぐことができます。
むやみに焦って転職するのは避けたほうが良いですが、転職活動をしようと決めたら 「1年以内に転職する」など期限を設けるのは大事です。
いつか転職しようと転職活動を後回しにしていると、年齢で不利になってしまうことも。あと1年早ければ、応募できたのに…なんてことになるかもしれません。
また、2人目、3人目の子供を考えているのであれば妊娠することもありえます。妊娠中は何が起こるかわからないので、転職活動できない状況になるかもしれません。入社後1年経たないと育児休業を取得できない会社も多いので、転職したもののすぐに退職しなければならない可能性もあります。
働くママは仕事・家事・育児と毎日忙しいもの。転職活動が長期化すると、家族や仕事に影響しかねません。自分や家族への負担を軽くするためにも、できるだけ期間を決めて集中して転職活動をするのがおすすめです。
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一般的な転職サイトの求人情報では、入社すぐから時短勤務が可能なのか判断することができません。時短勤務の正社員を希望する場合は、転職活動で遠回りしないためにも、時短勤務専門のエージェントを利用するのがおすすめです。
ワーママは毎日とても忙しいので、書類作成や面接に行く時間を捻出するのが大変ですよね。そんなときは、エージェントの力を借りて効率よく転職活動を進めてみてはいかがでしょうか。
ワーママ専門の転職エージェント「リアルミーキャリア」では、時短勤務・正社員にこだわった求人をご紹介しています。
時短可能な求人を自分で探したり、面談日程を自分で調整したりする必要がなく、あなたの希望に合った会社に応募が可能です。
時短勤務の希望や福利厚生のことなど、一般的に面接では聞きづらいことも、すべてエージェントを通して確認・交渉することができますよ。
時短勤務・正社員で転職を成功させるのは簡単なことではありませんが、決して不可能ではありません。今の職場で働き続けることに、何か不満やモヤモヤを抱えている毎日はつらいですよね。
その不安やモヤモヤを一度、冷静に分析してみてはいかがでしょうか。まわりに相談して解決できそうであれば、それにこしたことはありません。
もし、現状の悩みや課題を解決するために転職が必要なのであれば、転職活動を始めてみてはいかがでしょうか。 転職活動が、自分自身のキャリアや働き方、仕事と家庭のバランスを見つめなおす良いきっかけになることでしょう。