仕事と家事と子育てに追われて、気力も体力も限界…。「もう仕事の辞めどきかも…」と悩む経験をしたワーママもいることでしょう。
ここでは、仕事を辞めるかどうか悩んでいるワーキングマザーへのヒントをお届けします。
もくじ
ワーママが仕事を辞めたいと思うタイミングは、育休が終わって会社に復帰したときや、子供が小学校に入学するときなどさまざま。
たとえば子供が3歳になってこれまでの時短勤務ができなくなり、「フルタイム勤務になると仕事を続けるのは無理」と思って会社を退職する人もいます。
また、子供が小学校の3~4年生になって学童保育がなくなり、放課後に自宅で過ごすようになったとき、「私が家にいてあげた方がいいのでは」と考えて働くことをあきらめる人もいます。
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では、「仕事を辞めたい!」という自分の気持ちに素直になって、本当に会社をスッパリと辞めてしまった場合は、いったいワーキングマザーにどんな未来が待っているのでしょうか?
スッパリと仕事を辞めた直後は、仕事と家事・子育てに追われるつらい毎日から解放されるので、スッキリとした清々しい気分になれるでしょう。
精神的にも肉体的にもゆとりが生まれ、家事や子育てに十分な時間を取れるようになります。ママの心にゆとりができて、家の中がきれいになると、パパや子供も気持ちよく過ごすことができるようになり、自然と家族の間に笑顔が増えていきます。
子供の話をじっくりと聞く余裕も生まれるので、「今日〇〇くんとこんなことして遊んだんだよ」というような子供のたわいない話も、時間をかけて聞いてあげられるようになります。
家族の間に笑顔が生まれ、家の中もきれいになり、そこだけ見ればいいことだらけのように思えますが、そんな生活にやがて不満を感じ始める人もいます。特に、もともと仕事が大好きだったママは要注意です。
社会に出てバリバリと活躍していたワーキングマザーが、家の中で主婦として働くようになると、目の前の世界はガラリと変わります。人からほめられることもなく、何かに達成感を感じることもなくなり、家事と子育てに明け暮れる日々は、刺激の多かった会社での日々に比べてあまりに単調かもしれません。
収入面で夫に頼るようになると、次第に「俺が養っている」というオーラを出し始める夫もいます。そんな屈辱的な日々の中で、生き甲斐やプライドを失ってしまい、「こんなはずじゃなかった」と後悔するママも実際にいるのです。
ワーキングマザーがいったん仕事を辞めてしまうと、数年後に正社員に復帰しようと思っても、状況は極めて厳しくなります。
看護師や介護士のように需要が極めて多い職種は別ですが、「子育て中&ブランクあり」というWの条件がついてしまうと、企業の正社員としての復職はかなりハードルが上がってしまうことは覚えておきましょう。
では、仕事を辞めずに何とか家事や子育てと両立させる方法は、あるのでしょうか。答えは「YES」です。
仕事をスッパリ辞めてしまうのではなく、働き方や勤め先を変えることで、家庭と仕事のバランスを取りながら無理なく仕事を続けることができるでしょう。
今まで正社員だった人は、契約社員やパート社員に変わることで、無理なく働きながら家事と子育てを両立できます。仕事にもよりますが、子育てが一段落した時点で、また正社員に戻るという選択肢もあるでしょう。
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フルタイム勤務をしている人は、会社と相談して時短勤務に切り替えるのも、ひとつの方法です。18時まで働いていたのを16時までに縮めるだけで、心と体と時間のゆとりは大きく違ってきます。
クリエイティブ系の仕事やIT系の仕事などは、週に1~2日だけでもテレワークに変えることで、通勤時間がなくなり肉体的にかなり楽になります。テレワークはいま国をあげて推奨しているので、働き方の選択肢としてかなり有力でしょう。
会社の就業規則にもよるので希望が叶うとは限りませんが、辞める前に会社に働き方について交渉してみる価値はあります。
>>関連記事:時短勤務のメリット・デメリットは?時短かフルタイムか悩むときはどうする?
「うちの会社は時短勤務もテレワークもできない」というような場合には、自分に合った働き方ができる会社に転職する方法もあります。
ワーママに特化した転職エージェントに相談すれば、子育てに理解のある企業の求人をピンポイントで紹介してもらえるので、時短勤務やテレワークを実施している求人を多く見つけることができますよ。
>>関連記事:時短勤務しながら転職は可能!ワーママを転職成功に導く8つのポイント
ワーママのキャリア次第では、フリーランスになって仕事量をコントロールしながら働くという働き方もあります。
たとえばIT企業でSEとして勤務していた女性が、出産と同時にフリーランスになり、自宅で無理のない案件を引き受けて子育てと両立させるケースは少なくありません。
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「本当は仕事を辞めたいけれど、家計のために働かなくてはならない」という人は、仕事を辞められないことははっきりしているので、家計に無理のない範囲で働き方を見直す必要があるでしょう。
完全に辞めることはできなくても、時短勤務や週3勤務にするなどして、少しでも自由な時間が増えると、気持ちはずいぶん楽になるはずです。
仕事を辞めるかどうか悩んでいる人は、後で自分の選択に後悔しないよう、この機会に自分の長期的なキャリアプランを立てることをおすすめします。
「10年後・20年後にこうなりたいから、子育て中の5年間は時短勤務で勤め、その間に必要な資格を取っておき、子供が中学に入ったらバリバリ働きたい」というように、長期的なキャリアビジョンを立ててみると、焦らずに最良の選択をすることができますよ。
「キャリアプランと言われてもよくわからない」という人は、転職エージェントのキャリアコンサルタントなどに相談し、プロのアドバイスを受けながら一緒に考えると良いでしょう。
出産後も正社員として必死で頑張っているワーキングマザーはたくさんいます。しかし、仕事と家事と子育てを両立させるというのは、並大抵のことではありません。
「このままでは身も心も疲れ切ってしまう…」「もう辞めどきかも」と心が弱っているときは、第三者の言葉にも耳を傾けながら、焦らず判断をしましょう。働き方を変えるなり、働きやすい職場に転職するなり、自分の環境を変える選択肢に目を向けることも大切です。
ワーキングマザーの仕事の辞めどきは正解がないもの。辞めるにしても辞めないにしても、後悔のない選択ができると良いですね。
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