仕事と家庭の両立のために、 育休復帰後は時短勤務で働くママは多いもの。時短勤務で仕事に戻れるのはとてもありがたいことですが、時短勤務ならではの辛いことやストレスもたくさんありますよね。
時短勤務なのに辛いだなんて言えない…。不満を言ったら贅沢だと思われそう…。などと恐縮してしまい、時短勤務の辛さはなかなか人に言いにくいママもいるのではないでしょうか。
時短勤務のワーママが辛いと思ったりストレスを感じたりするのは、一体どのようなときなのでしょうか。先輩ワーママに聞いてみました。
もくじ
きっちり仕事を終わらせて帰ることができないのが辛いです。時短勤務だとそれに応じた仕事量になるケースも多いようですが、私のところはフルタイムと同じ仕事量のままです。
最初は仕事を任せてもらえて良いことだと思っていたけれど、仕事が終わらない場合もチーム内でフォローの体制がないため、時短勤務なのに残業して終わらせるしかありません。結局時間通りに帰ることができないので、これ時短の意味あるの?とかなりストレスです。(30代 医療事務)
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どれだけ忙しくても保育園のお迎えのために帰らなきゃいけないことが辛いです。また時短勤務でまわりに迷惑をかけてしまうのも申し訳なかったです。私は時短勤務で始業を1時間遅らせて、10時から出勤していました。9時からの朝礼を自分のせいで10時開始にしてもらうのは、ありがたかったけど肩身が狭かったです。
また、仕事が終わってなくても退社しないといけないので、中途半端なまま先輩に引き継いでしまったことも何回かありました。正直こんな中途半端な自分がこのままこの職場にいていいのか、悩んでいます…。(士業補助 20代)
職場が時短勤務への理解がなく、時短勤務は仕事のスキルが低い、仕事をしていないというようにみられることがありました。短い時間で仕事をこなせるよう集中して必死に頑張っているのに、周囲の目が冷たくて精神的に本当に辛かったです。(営業 30代)
経理という仕事上、毎月「この日の何時までに終わらせなければいけない」業務が多くあります。やるべきこと間に合わないと、ほかの社員や取引先に多大な迷惑がかかり、ひいては会社の利益にかかわります。
ありがたいことに時短勤務になってまわりにサポートはしてもらえるものの、業務をいつも以上にさらに急いで終わらせないといけないので、常にあせった気持ちで気が休まりません。締め切りのプレッシャーがすごいので、昼休み返上で働いています。(経理事務 30代)
限られた時間の中でしか仕事をできないので、仕事に思いっきり携わることができないという不完全燃焼感があります。時短勤務だと会社もそれなりの仕事しか回してくれないし、なかなか達成感のある仕事をさせてもらえなくて、今後のキャリアが不安にはなります。
同僚が忙しく仕事をしているのに、自分だけ責任のある仕事を任されず、取り残されているような疎外感はいつも感じています。今は仕方ないと言い聞かせているものの、だんだん仕事のやりがいがなくなってきて辛いです。(経理事務 40代)
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時短勤務でみなし残業がカットされ、給料は出産前の約半分に。給料が激減したにも関わらず、仕事量や責任の重さはフルタイムの時とあまり変わらないので、給与に対しての仕事内容が伴っておらず辛いなと思うことが多々あまります。
そして、子供を通わせている保育園では、時短勤務だからフルタイムより時間に余裕があると思われて、役員の仕事を優先的にさせられてとてもストレスです。(医療事務 30代)
時短勤務にして一番辛いことはあまり稼げないことです。時短勤務になって給料がかなり減り、給与明細の手取りを見て愕然。働く時間が短いのだから仕方がないとは思いますが、勤務時間が5時間なのに対し通勤で往復2時間以上かかるため、拘束時間のわりに給料が少なくてモチベーションが下がってしまいました…。とはいえ、時短勤務にしないと保育園のお迎えには間に合わないし、なかなか難しいところです。(事務 30代)
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時短勤務であっても、業務内容がフルタイムの時と基本的には変わりませんでした。勤務時間内は、休憩したり雑談したりする暇もありません。時間内にひたすら自分の業務を終わらすことに必死で、頭がクラクラするほどでした。
子供の保育園の迎え時間に間に合うぎりぎりまでは、勤務時間を少しオーバーして仕事をしていました。保育園のお迎えもいつもダッシュで、常に時間に追われて辛かったです。(事務 30代)
時短勤務ということで、残業する同じチームのメンバーを残して帰らなければいけないことにストレスを感じました。誰もそれについて責めることはなかったですが、時間のかかる仕事や責任のある仕事は任されなくなり、お付き合いも大事になるリーダー職からは自然と名前を外されるようになりました。会社にいてもいなくても同じ、という存在になってしまうのがつらかったです。(営業事務 30代)
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時短勤務をしていて一番つらかったのは、フルタイムで働いている女上司(子供あり)からの嫌味や悪口でした。時間内にきっちり仕事が終わるよう一生懸命やっているのに、時短だというだけで悪く見られるのは納得がいきませんでした。
上司からは「私は子供が生まれてからずっとフルだけどね」とわざわざ大きな声で言われ、笑われました。私は頼れる実家もないのでフルタイムは厳しかったのですが、そのような態度をとられかなりストレスになりました。子供が熱を出して2日間休んだときも、こそこそと悪口を言われている空間にいることが辛かったです。(工場関係 20代)
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時短勤務のストレスは、当事者にしかなかなか理解されないのが辛いところ。自分でも「時短勤務で働けるだけありがたいと思わないといけない…」「時短勤務で迷惑かけているのだから仕方ない…」などと、辛い気持ちを我慢していませんか。
しかし本来なら、時短勤務の社員が辛くて肩身が狭い思いをしながら働いているような環境は、組織として健全とはいえません。今は一時的に時短勤務で勤務時間は少ないかもしれませんが、子供のいる女性が長く働ける環境を整えていくことが、長い目でみて会社にも大きなメリットになるはずです。
また、厚生労働省・労働局も妊娠・出産、育児休業、介護休業等に関するハラスメントに対して企業は防止措置をとらねばならないとしています。その中には、時短勤務に対する不利益な対応も含まれます。
時短勤務で辛い思いをしているのは、あなただけではありません。そして、あなたのせいでもありません。時短勤務をしていて一時的なキャリアダウンを感じることがあるかもしれませんが、決して自分の能力が足りないせいではないですよ。どうか自信をなくさないでくださいね。
時短勤務で仕事と育児に奮闘しているあなたは、十分頑張っていますよ。時短勤務にしろ、フルタイムにしろ、仕事と育児を両立させるのは、簡単なことではありません。
辛いときは辛いと言っていいんです。ひとりで抱え込まず、夫や信頼できる同僚・上司、ワーママ友達に相談してみてはどうでしょうか。
時短勤務が原因のストレスが続くようなのであれば、時期をみてフルタイムに戻すことを検討しても良いでしょう。根本的に会社の環境が原因なのであれば、転職を視野にいれるのも選択肢のひとつです。
今後どうしていきたいのか、仕事と家庭のバランスをどうとっていきたいのか、あせらず考えてみてくださいね。
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