育休復帰の相談メールは、久々の会社への連絡となるため、億劫に感じるママも多いのではないでしょうか。
しかし、自分から主体的に現状を報告することは、スムーズな復帰への第一歩につながります。
また復帰の相談メールでは一方的に報告をするだけでなく、職場側の様子を伺うことも大切です。
しかし、全ての復帰相談が上手くいくとは限りません。
本記事では、育休復帰について相談するタイミングや相談メールの内容、万が一上手く交渉できなかった場合の対処法など、幅広く解説します。
もくじ
はじめに、もし育休復帰のタイミングや復帰後の条件が理想的でない場合、早い段階で転職を検討した方がいいケースがあることをお伝えしておきます。
育休復帰の相談をしたところ、
といったことも起こりえます。
相談の結果、どうしても理想的でない育休復帰になりそうなときは、転職を検討した方がよいでしょう。
早い段階で転職できればワーママとしてのキャリア形成の近道になりやすく、保育園に慣れた頃に転職するより生活リズムも構築しやすいのがメリットです。
ワーママ・時短勤務専門の転職エージェントであれば育休中や育休明けの転職活動についても相談できます。
育休復帰の相談メールは段階的にわけて送るのがおすすめです。
1回目は、保育園の申し込みをしたタイミングで行います。連絡先としては、直属の上司や人事が一般的ですが、会社によって個別に指定されている場合もあります。育休前に受け取った書類などを確認して、必要な相手に相談メールを送りましょう。また、「いつ内定がでるか」についても忘れずに伝えてください。
2回目は、保育園の申し込み結果が出たタイミングで行います。内定が出た人は、職場復帰が可能な旨を連絡します。復職に向けた面談を設定してもらうなど、復帰に向けた具体的なスケジュールを立てていきましょう。もし保育園に落ちてしまった場合は、決まっている範囲で今後の予定を伝えます。たとえば、二次募集に申し込むのであれば、そのスケジュールについて共有してください。
「入園に関して何度も連絡を入れるのは迷惑ではないか」と心配になるかもしれませんが、こまめに連絡を入れた方が、受け入れる職場としても助かります。育休復帰するか否かで職場の人員配置も変わってくるので、状況は適宜報告しておきましょう。
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いざ、会社や上司に復帰メールを送る際に、どんな文面で送るべきか迷われる方も多いのではないでしょうか。ここでは具体的なメール文章のサンプルを記載しています。注意点と合わせて確認し、メール送付時の参考にしてみてください。
〇〇部長
ご無沙汰しております。
〇年〇月より育児休業を頂いております〇〇です。
子供の保育園が内定しまして、4月1日より入園できることになりました。
以前ご相談させて頂いた通り、次の4月からの復職を考えております。
ただ、慣らし保育などもあるため、具体的なスケジュールをお伝えできない状況です。
〇月〇日に保育園の説明会に参加して参りますので、詳細を確認し、再度ご連絡を差し上げます。
取り急ぎの報告となり大変恐縮ですが、引き続きよろしくお願いします。
内定した段階では、詳細なスケジュールがわからないケースがほとんどです。詳細なスケジュールがわからなくても、まずは一報を会社に入れましょう。このタイミングでは具体的な復帰の日程調整は行わず、いつから保育園に入園できるのか、いつ頃の復帰を予定しているか、といった概要を伝えるようにしてください。
〇〇部長
お疲れ様です。〇〇です。
復職時期に関してご相談させて頂きたく、ご連絡いたしました。
先日保育園との面談を終えて、〇月〇日より通常預かりが可能なことがわかりました。
よって、〇月〇日以降の復帰を考えておりますが、いかがでしょうか。
復職後は時短勤務を希望しております。
もし可能であれば復職前に一度会社に伺い、復帰後の働き方についてもご相談できればと思っております。
お忙しい中恐縮ですが、ご検討頂ければ幸いです。
引き続き、よろしくお願いします。
復職希望日はあるかと思いますが、一度職場にお伺いを立てるのがおすすめです。また、復職前の面談は今後の働き方の調整をスムーズに行う為だけではなく、会社に顔を出すという意味でも有効です。
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ここでは、職場への復帰をスムーズにするためのポイントを解説します。
復帰のタイミングだけでなく、復帰後の仕事をストレスフリーにするためにも、以下のポイントをおさえておきましょう。
職場への復帰をスムーズにするためには、復帰時期について早めに相談しておくことが大切です。
職場側も復職のタイミングに合わせて人員や業務の調整がしやすくなるので、双方にとってメリットのある取り組みと言えるでしょう。
また、あらかじめ復帰したい時期や保育園の空き状況について知らせておけば、100%確実ではなくともおよその復帰時期についてシミュレーションできます。
必要に応じて早めに今の会社の状況について知らせてもらえば、復帰後のギャップを減らす効果も期待できます。
復職面談では、自分の希望条件を明確に伝えておきましょう。
どの部署・ポジションで復帰したいか、復帰後にどんな仕事がしたいか伝えておくことで、ミスマッチのある部門への異動を避けやすくなります。
また、「どうしても〇曜日は残業ができない」「休日出勤はしないで済むよう調整したい」など、ワークライフバランス充実のための相談も欠かせません。
ただし、要望ばかりにならないよう、会社への配慮も必要です。
あれもこれもできないと伝えるより、できる部分とできない部分の線引きを明確にするための場として捉えましょう。
双方が気持ちよく業務に当たれるようにすれば、復帰後の居心地もよくなります。
慣らし保育は、保育園生活に子も親も慣れるための大切な期間です。
仕事の都合でやむを得ず日程を短縮してしまうこともありますが、保育園や職場と話し合いながら、なるべく余裕のあるスケジュールにしておくとよいでしょう。
余裕を持った慣らし保育期間を設けることで復職後の負担が軽減され、子どもと親双方が安心して新たな生活をスタートできます。
また、「保育園では慣らし保育が必要」ということを職場の人に伝え、保育園入園直後に復帰できるとは限らない点に配慮してもらいましょう。
慣らし保育中は家族やサポート体制を整えるための期間として活用し、ママ自身も少しずつ復職に向けて準備をするのがおすすめです。
万が一のときに頼れる相手・依頼先を見つけておくことで、体調不良・急なお迎え要請・通院などに対処しやすくなります。
例えば、夫婦でフレックスタイムの取得日や勤務シフトを分けて保育園の送迎を分担したり、近くに済む親戚がいれば事前にスケジュールを共有しておいたりするのがおすすめです。
その他、ファミサポやベビーシッターサービスにあらかじめ登録しておき、万が一のときにすぐ頼れるようにしてもよいでしょう。
ストレスフリーな働き方をするため、復職後すぐ関係各所に挨拶回りをするのも効果的です。
同じ部署やチームのメンバーはもちろん、関連部署や取引先に挨拶しておくのもポイント。
社内の人間関係が円滑になりやすく、居心地よく働きやすくなるでしょう。
また、万が一急な早退・欠勤があっても、人間関係が円滑だと不要なストレスも生まれません。
復職直後は業務引継ぎや生活リズムの構築でバタバタしてしまいがちですが、つい忘れがちなことほど早めに着手するのがおすすめです。
>>関連記事: 【体験談】育休復帰は不安がつきもの!育休明けが怖いときの対処法
残念ながら、理想的なタイミングで育休復帰できない事例もあるので注意しましょう。
以下で代表的な事例を紹介するので、自分に当てはまりそうなものがないかチェックすることをおすすめします。
保育園が見つからないまま育休満期を迎えてしまった場合、病気・怪我・介護などを理由とした一般的な休職と同じ扱いになってしまいます。
休職期間中の社会保険料等は免除されず、「収入がないのに社会保険料は払わなくてはいけない」という金銭的なリスクが生じるので注意が必要です。
また、ほとんどの会社では休職できる期間に上限を設けており、期間内に復職できなければ退職せざるを得なくなってしまいます。
一度退職してしまうと保育園を継続利用することもできず、どんどん再就職が遅れる負のスパイラルに入ってしまうことも。
結果、長く専業主婦でいるしかなく、キャリア面でも収入面でも当初の予定と大幅にズレてしまうのがデメリットです。
どうしても育休満期までに保育園が見つからなさそうな場合、認可外保育園や会社近くの保育園も検討し、預け先を確保することが急務となります。
保育園激戦区であれば早い段階から保活をはじめ、復職のタイミングが遅れすぎないようにしましょう。
育休の延長をしようにも、会社に渋られてしまうケースは少なくありません。
もちろん「保育園が決まらない」など正当な理由がある場合、育休期間の延長は大切な権利として申請できるため、原則として拒否されることはないでしょう。
しかし、当初想定していた復職のタイミングから大幅にズレてしまう場合、会社側の人事計画が変わってしまうのも事実です。
「早めに復職してもらわないと困る」という声も会社側の本音としてあり得るので、育休を延長することで気まずい思いをするかもしれません。
どうしても復帰のタイミングについて会社と合意できない場合、やむを得ず転職するしかないことも考えられます。
転職の可能性も視野に入れ、早めに相談して方向性を決めておくのがおすすめです。
復職先ポジションの調整に時間がかかってしまい、復職時期がなかなか決まらないこともあります。
特に、育休期間が長くなればなるほど、調整に時間がかかることが多いです。
産休前にいた部署がなくなっていたり、ちょうど人事異動の時期で大幅に人事配置が変更になったりする場合も、時間がかかるかもしれません。
結果、「とりあえず」の仮配属として復帰が決まるなど、想定通りにならないケースが出てきます。
どうしても納得できない場合は繰り返し話し合いの場を設けるしかありませんが、労働者側の希望が100%受け入れられるとは限りません。
やりたい仕事や産休前の待遇と大きく変わりすぎてしまう場合は、思い切って転職も検討するなど対策しましょう。
「仕事と育児を両立できるか不安」「望まない業務内容で復帰するしかなくなった」など、不安があるときは思い切って転職するのもおすすめです。
育休復帰と同時の転職は勇気が要りますが、労働条件・仕事内容・働き方の全てを一気に見直す、いいきっかけになるかもしれません。
リアルミーキャリアは「ワーママ特化型の転職エージェント」であり、育休復帰を期に転職を検討する方からの相談実績が豊富です。
一般的な総合型転職エージェントでは難しい、リモートワークできる求人や入社直後から時短勤務できる正社員求人が多く、キャリアもワークライフバランスも追求することにつながります。
今の会社に復帰するのが不安なときや、会社への不信感があるときなど、「転職した方がいいかな?」と迷うことがあればお気軽にご相談ください。
会社に残るべきか転職するべきか、その時々の求人傾向を見ながら一緒に考えていきましょう。
育休から復帰するときは、自分の状況を主体的に報告し、会社側の都合もなるべく聞きながら復職日を決めていく必要があります。
上司や人事からのアクションを待つのではなく、復職に向けて自分から積極的に動くなど工夫し、スムーズな復帰を目指しましょう。
どうしても理想的な復職ができなさそうなときは、「リアルミーキャリア」にご相談ください。
リアルミーキャリアはワーママ特化型転職エージェントであり、より条件の良い会社やキャリアとの両立ができそうな会社探しを支援しています。
復職のタイミングに合わせた転職のサポートもしているので、他のワーママの事例を参考にしたいときにもご活用いただけます。