ワーキングマザーは忙しい毎日を送ることが多いもの。筆者がIT企業で正社員の事務職として働いていたときは本当に多忙でした。就業時間は9時から18時ということになっていましたが、ほぼ毎日残業がありました。
一時期は過労で家事もできないほど体調が悪化しましたが、生活を変えることで改善し、今でも仕事を続ることができています。
今回は、過労が原因でメニエール病になった私の体験談を紹介します。
【体験談当時のプロフィール】 茨城県在住の30代ワーキングマザー 。夫と娘(5歳)の3人家族。正社員の事務職としてIT企業でフルタイム勤務。
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私が過労になった原因は、日々の残業と遠距離通勤のストレスです。私が働いていた部署は繁忙期以外にも常に残業があり、退社時間が21時を回ることもしばしばありました。
当時は車で約1時間半の距離を通勤していたため、家にたどり着くのは23時近くになることが多かったです。幸い義母が自宅から目と鼻の先のところに住んでいたため、私や主人の帰宅が遅いときは娘を預かってもらっていました。
私の場合、就学前の娘の居場所が確保できたことはラッキーだったと思います。ただ、義母に常に気を使わなければならないことは、正直言ってストレスでした。
地方は車通勤の人が多く、出社や退社の時間帯には道路が混雑します。実際、少し早く仕事が終わっても、渋滞に巻き込まれて結局いつもと同じ時間に帰宅をしなければならないことが多かったです。
朝9時に出社をするために7時ごろに家を出る日々だったので、5時台に起床することも珍しくありませんでした。慢性的な睡眠不足のせいか、自分と夫のお弁当を作り、出かける準備を済ませて家をでるころにはすでにクタクタ。毎日の長距離運転は、予想以上に疲れます。
運転中は事故を起こさないように気を付けなければならないため、眠気覚ましのコーヒーやお茶が欠かせませんでした。仕事が終わってからの運転は、とくに大変でした。
休日はたまった家事をこなし、作り置きのおかずなどを用意します。このような生活で知らず知らずのうちにたまった心身の疲れが、過労を招いてしまったのだと思います。
「過労かもしれない」と思い始めたきっかけは、日常生活でめまいや耳鳴りを感じるようになったことです。症状は朝や夕方などに多く、自分でも「このままでは過労死してしまうかもしれない」と不安を感じるようになりました。
めまいや耳鳴りの症状が現われてからも、仕事は何とかこなしていました。ただ、体調が悪く家事をすることが難しく、夫や義母に手伝ってもらわなければならなくなりました。
家族のすすめもあってかかりつけの病院に相談し、MRIなどの精密検査を受けたところとくに異常は見つかりませんでした。結果を聞いて、大きな病気ではなく私も家族もホッとしました。
医師からは「メニエール病の可能性がある」と言われました。働き盛りの人に多いメニエール病は、ストレスや過労などが関係しているといわれています。
考えてみれば、当時の私は家族とゆっくりと過ごしたり、趣味に没頭したりする時間がとれないほど忙しかったです。
「寝起きがつらい」や「食欲がない」などの軽い抑うつ症状もあったので、ストレスや過労がたまっていた可能性は十分にあります。
病院では飲み薬をいくつか処方され、医師からは「生活スタイルを少し見直したほうがよい」とアドバイスされました。メニエール病は、慢性化すると治りにくくなるそうです。
受診をしてからは、「家族と自分のために生活を変えよう」と本気で考えるようになりました。
ワーキングマザーは、ついいろいろなことを頑張りすぎてしまうところがありますよね。正社員の場合は職務上の責任も大きいため、仕事だけでもかなりの負担になります。
「育児や家事をパーフェクトにこなしたい」と思うと、私のように過労で体調を崩してしまうことがあるかもしれません。
体調不良になってから、私は毎日少しずつリラックスできる時間をもつようにしました。たとえば、アロマテラピー効果のある入浴剤を買って、週末に少し長めにお風呂に入ったり、DVDを借りて休日に家族で一緒に映画を見たりするなどです。
遠距離通勤の際には、好きな音楽をかけて、できる限りリラックスして運転ができるように工夫をしました。
お弁当や毎日の食事を作るときには、冷凍食品や惣菜なども積極的に活用するようにして、家事の負担を減らしました。家族には少し申し訳ないと思いましたが、元気で仕事と育児、家事を頑張るためには、やはり適度な手抜きも必要です。
私の場合、今後も仕事を続けたかったので、過労から脱け出すために退職するという選択肢は考えませんでした。生活を変える工夫を始めてからは、精神的にだいぶ楽になったと思います。
メニエール病の症状もだんだん落ち着いてきて、約1ヶ月後には薬を飲まなくても大丈夫なくらい状態が回復しました。半信半疑で始めた私の生活改善法は、あながち間違ってもいなかったようです。
ワーキングマザーは、多かれ少なかれ私のような体験をしたことがあるかもしれません。忙しい生活は充実感がありますが、知らない間に心や体に負担がかかっていることもあります。
ストレスや疲れを感じたときは、早めに対策を立てたほうがよいかもしれませんね。自分に合った解決法を見つけることが、毎日を元気に過ごすためのコツだと思います。
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