中学受験は、高校受験や大学受験と違って親が最大限サポートする必要があります。塾の送迎や日々の学習管理も親の手が必要であり、まさに「伴走」が求められるからこそ、仕事と
の両立が課題となることも多いです。実際に「子どもの中学受験をサポートするために仕事を辞めた」「中学受験で忙しくて働くペースを落とした」というワーママは少なくありません。
本記事では、中学受験で母親は仕事を辞めるべきなのか解説しながら、仕事と両立や実際の体験談を紹介します。
もくじ
結論からお伝えすると、中学受験を控えているからといって必ずしも親が仕事を辞める必要はありません。私立中学の学費や塾の費用など、中学受験には多額の費用がかかります。親が働き続けて費用を捻出しつつ、塾の先生と協力しながら受験を乗り越えている家庭も多いです。親自身の「仕事を辞めたくない」「自分のキャリアも大切」という考えも捨てずにいられるので、親の精神的にもメリットがあります。
ただし、中学受験のサポートと仕事の両立には、相応の覚悟と工夫が必要です。中学受験は、高校受験や大学受験以上に長期化しやすく、なかには小3から受験に備えて準備し始める家庭もいます。親の手が必要なシーンも多いので、純粋に「手が足りない」「物理的に仕事との両立は無理」となることもあるでしょう。両立は容易ではないことを前提に、自分の家庭ならではの対策が求められます。
ここでは、中学受験に関する現状を解説します。直近の中学受験市場を参考に、「今の中学受験」をチェックしてみましょう。
(※)引用:首都圏の中学受験率は過去最高見通し 入試形式多様化で選択肢拡大、豊島岡は算数と英検 – 産経ニュース
特に中学受験が盛んな首都圏(一都三県)では、令和6年(2024年)に中学受験率が過去最高の18.12%を記録しました。フレキシブルな入試スタイルや塾など受け入れ先の拡大に応じて、令和7年(2025年)の中学受験率はさらに高くなるだろうと予想されています。
また、高い偏差値を誇る一流校を目指す子がいる一方、子どもの性格に合う学校を目指す子も増えています。少子化が進む今の時代だからこそ、ひとり当たりの子どもにかける教育費も増え、「うちの子に合う学校」を求めるなど受験の多様化が進んでいます。
中学受験対策は年々早期化しており、早い段階で塾通いや受験対策を始める家庭が増えています。従来は、早くて小4から塾に入り、小5から小6にかけて本格的な受験対策を始めるのが一般的でした。
しかし今では小3や小2から中学受験を視野に入れて塾を選ぶ人が増えています。小3の秋頃から学校のカリキュラムと塾の受験対策用カリキュラムが分かれていくことが多いため、その前段階である小2から基本的な学力をつけておきたいと考える家庭が多いのでしょう。
(※)参考:【今どきの中学受験】塾は何年生から通ってる?
中学受験と仕事の両立はハードルが高い一方で、共働きで中学受験を乗り切る家庭の割合は72%に到達しています。近年は女性の社会進出が進み、共働き家庭が増加しているため、中学受験をする家庭においても両親が共に仕事を持っているケースが増えています。
なかには、夫婦で協力しながら子どもの学習時間・塾の送迎・家事・仕事の時間を効率的に管理している家庭も少なくありません。共働き家庭は決して少数派でなく、工夫次第では十分に乗り切れると言えます。
(※)参考:中学受験の難化で高い壁も。共働き家庭が、泥沼の受験にしないために知っておきたいこと
ここでは、中学受験と仕事の両立がハードな理由を解説します。なぜ「中学受験は大変だ」という方が多いのか、理由を探ってみましょう。
受験が近づけば近づくほど塾に通う頻度は多くなり、授業がない日でも自習のために塾へ行くことがあります。塾が家から近ければ子どもだけでの通塾も可能ですが、夜は最大で22時頃まで塾にいるケースもあり、保護者がお迎えにいくことも少なくありません。また、公開会場での模試や漢検・英検・数検の受験など普段行き慣れていない場所に出向くときは、親の付き添いも必須となるでしょう。
また、家から塾までが遠いときは夜だけでなく夕方の送迎も必須になりますが、「親の勤務時間と被っていて送迎できない」「下の子を連れて毎日送迎するのは難しい」となることも考えられます。残業や急な仕事が入った場合、送迎のスケジュールが大きく狂ってしまう可能性もあるので注意しましょう。
学校見学会・文化祭・入試説明会など、志望校選びに欠かせないイベントは大体平日日中に開催されます。行き慣れていない場所に子どもだけで足を運ぶのはハードルが高く、場合によっては小4からさまざまな学校のイベントに顔を出すことを考えると、保護者の付き添いが必要です。とはいえ多くの保護者は平日に仕事をしているため、イベントに参加するためには勤務時間を調整したり休暇を取得したりしなくてはなりません。頻繁に休暇を取ることが難しい職場環境の場合、参加を諦めざるを得ないこともあります。
とはいえ、平日にしか開催されないイベントに参加できない場合、学校の情報や雰囲気を直接的に知る機会が減ってしまいます。他の保護者との情報格差が生じたり、志望校選びに難航したりすることもあるので、なるべく調整して参加するのが望ましいでしょう。
中学受験を控えると、塾から膨大な宿題を出されるため、親の管理が欠かせません。塾や学校から配布されるプリントの量は非常に多く、科目ごと・単元ごとに整理する必要があります。紛失すると学習に支障が出てしまい、時には「宿題ができなかった」など大きな損失になることもあるので注意しましょう。
また、大量のプリントだけでなく、教科書・参考書・ワーク・各種パンフレットの管理や、模試・学校説明会の参加申し込みなどの管理も必要です。マルチタスクを円滑にこなすスキルがないと、抜け漏れの多い管理になってしまいます。
通称「塾弁」と呼ばれる、塾で食べる用のお弁当にも手間がかかります。長期休暇中以外の平日であっても、夕食を塾で済ませられるようにお弁当の持参が必要なケースが少なくありません。朝に作ったお弁当を夜に食べると食中毒のリスクが増すことを考えると、塾に出かける直前の夕方帯にお弁当を作るのが理想ですが、全ての保護者が夕方の時間帯に在宅できるとは限りません。
また、夏休みなど長期休暇中に塾に通う場合、「昼食」と「夕食」をどちらも塾で食べられるよう、お弁当を手配しなくてはいけないケースもあります。朝家を出るときに昼食のお弁当を持たせ、その後夕方頃に保護者が塾に出向いて夕食のお弁当を届けるなど、かなりフレキシブルな動きが求められます。
中学受験においてどの家庭も一度はつまづくのが、子供の体調・メンタルの管理です。中学受験生は高校受験生や大学受験生より幼いため、勉強に関するモチベーションの振れ幅も大きくなります。塾の先生も最大限サポートしてくれますが、自宅学習を支える親の出番も多くなるので覚えておきましょう。ときには、塾のハードなスケジュールや受験へのプレッシャーなどから体調を崩してしまったり、やる気のない様子を見せて親子喧嘩に発展したり、ドタバタな毎日を送ることになります。
低年齢での受験だからこそ、「勉強面は全て本人任せ」にするわけにはいきません。同年代の友達が受験を気にすることなく遊び回っていることから孤独感を覚える子も多く、精神的な支えが不可欠です。少しでも親子でリラックスしながら過ごす時間を作りたいと思ったとき、仕事をしていると時間的に余裕がないと感じることもあるでしょう。
受験当日は、ほぼどの子どもも親の付き添いで受験会場に向かいます。電車やバスの乗り換えを間違えてしまうリスクを減らし、突発的な遅延・体調不良・忘れ物に対応できるようにするには、大人の力が欠かせません。普段行き慣れていない場所を、時には1日2件はしごしながら受験するようなハードスケジュールだからこそ、丸1日親の体を空けておく必要があるのです。
とはいえ、受験当日は平日であり、親も当たり前に仕事があります。前もって有給を取るなど、工夫しながら乗り切るしかありません。受験する学校によっては、自宅や勤務先から遠い場所まで出向く必要があるので注意しましょう。
「子どもがプレッシャーに負けて爆発したから今すぐ塾の先生と面談したい」「模試の受験票を忘れたから今すぐ急いで届けにきてほしい」など、中学受験において突発的な対応が求められるシーンは意外と多いものです。その度に親の出番となるため、どんなに前もってスケジュールの予測を立てていても、対応しきれないことがあるかもしれません。結果、子どもにしわ寄せがいくのを肌で感じると、「仕事を辞めていつも家にいた方がいいかもしれない」と考えてしまいがちです。
また、受験シーズンになると、志望校の合否を見てから1時間以内に別の志望校へネット出願するなど、相当急ぎの手続きが求められることもあります。受験料のWeb決済など重要な手続きが多いからこそ子どもや塾の先生では代替することができず、親がフレキシブルに動けないと困ることも多いです。
ここからは、中学受験に合わせて仕事を辞めるメリット・デメリットを解説します。まずはメリットからチェックしてみましょう。
中学受験に合わせて仕事を辞めると、子供の生活リズムに合わせて伴走しやすくなるのは事実です。塾のスケジュールや宿題の量に合わせてお子さんの学習時間を確保したり、最適なタイミングでお弁当を作って届けてあげられたり、「親がやってあげたいこと」に全力を出せます。早寝早起き、規則正しい食事など、受験に必要な生活習慣もしっかりサポートできるでしょう。
また、子どもの悩みや不安をすぐに聞き、適切な対応ができるのもポイントです。「いつでも親がいてくれる」という安心感で、勉強への集中力も上がるかもしれません。
仕事を辞めることで、物理的なサポートがしやすくなるだけでなく、家庭内の雰囲気やルーティンを整える余裕が生まれます。集中できる静かな学習スペースを確保したり、学習に必要な教材や文房具をすぐに取り出せるように模様替えしたりするのもよいでしょう。また、栄養バランスの取れた食事を作ってあげたり、家族が一緒に過ごす時間を確保してコミュニケーションによるガス抜きを図ったりすることも可能です。
「中学受験の経験がないから学習面でのサポートはできない」と考えている保護者の方にも、できることは多いです。むしろ家庭内でのことは家庭の人にしかできない領域なので、時間の余裕があることは大きな強みとなるでしょう。
仕事を辞めて時間の余裕が生まれると、進学先の情報収集に時間をかけられます。例えば、平日に開催されることが多い学校説明会に、時間を気にせず参加できるのがメリットです。第1志望校だけでなく、気になった学校全てに足を運んでいるうちに、わが子に合いそうな学校が思わぬ方向で見つかるかもしれません。
また、熱望する学校の説明会・文化祭・見学会に全て参加して理解度を深めたり、学校の先生方との個別相談に参加して疑問点を晴らしたりできるのもポイント。在校生や卒業生の声を聞く機会も多く、学校の情報や受験戦略についても相談しやすくなります。
受験期間は平均2~3日、最大で5~6日程度連続します。合否に応じて次の学校に出願したり、急な体調不良や忘れ物にもフレキシブルに対応できるでしょう。連続して仕事を休まなくてはいけないプレッシャーにさらされることもなく、親側も受験期間に向けて最大限の準備が可能です。
また、受験期間だけでなく、日常的な学校・塾からの呼び出しや面談にも対応しやすくなります。家族を最優先に考えて動きたいときは、仕事を辞めるのもひとつの選択肢となるでしょう。
中学受験に合わせて仕事を辞めるメリットがある一方、デメリットも存在します。ここでは、中学受験に合わせて仕事を辞めるデメリットを解説します。
仕事を辞める以上、中学受験の資金は貯金で賄う必要があります。中学受験には、塾代・模試代・テキスト代・受験料・入学金・などさまざまなコストがかかります。私立中学校の場合は学費も高く、制服や指定用品の価格も高めなので、入学後の支出も多くなるでしょう。貯蓄額によっては将来の生活設計に影響が出る可能性もあるので、慎重な判断が必要です。
また、共働きから片働き状態になるため、大黒柱になる人に経済的な負担が偏るのもデメリットです。「ママが仕事を辞めてパパだけが働く」となった場合、パパが病気やケガをして働けなくなってしまったときのリスクも高くなります。
受験終了後に再就職する予定でいても、希望するタイミングで希望する条件の会社に再就職できるとは限りません。特に正社員としての再就職を希望する場合、ブランク期間があることが想像以上に不利に働きます。仕事を辞めてから再就職までの期間が長くなればなるだけ不利になり、経験やスキルがあっても年齢によっては採用が難しくなることが多いです。
結果、パートや派遣社員など非正規雇用として働くしかなかったり、収入源がなくなって私立中学の学費を捻出するのが厳しくなったりする可能性もあります。
場合によっては、中学受験に合わせて仕事を辞めることで、子どもにプレッシャーがかかることがあります。「親が仕事を辞めてまで伴走してくれているのだから期待に応えなければならない」とプレッシャーを感じてしまうと、受験に後ろ向きになってしまうかもしれません。
特に、親が仕事を楽しんでいる様子を目の当たりにしている子は、「大切な仕事を捨てさせてしまった」と感じる可能性があります。ナイーブになりすぎないよう、メンタル面にも配慮してあげましょう。
ここでは、母親が中学受験と仕事を両立するコツを解説します。特に出番の多い母親が、どう多忙な受験期を乗り切るかチェックしてみましょう。
従来の固定的な勤務形態にとらわれず、個人の状況に合わせて柔軟な働き方ができる会社であれば、仕事と育児の両立をより円滑にできます。
例えば始業・終業時間を自分で調整できるフレックスタイム制度の場合、塾の送迎に合わせて退勤するなどフレキシブルな働き方ができます。リモートワークの場合、通勤時間を削減できるので時間効率がよく、生まれた時間的な余裕を子どものサポートに使うことができます。その他、時短勤務にして正社員のポジションを維持しながら労働時間を減らすなど、工夫するとよいでしょう。仕事とプライベートのバランスを取りやすくなり、中学受験以外のシーンでも助かることが増えそうです。
柔軟な働き方ができる会社へ、早めに転職しておくのもおすすめです。中学受験は年々早期化しているため、早い段階で労働環境を整えていつ受験が本格化しても問題ないようにしておくとよいでしょう。自身のキャリア構築も考えるのであれば、受験が本格化してから転職するより、早めに転職して仕事のやり方や人間関係を覚えておく方がお得です。
また、転職することで「安定した収入を継続しつつ育児と両立できる」などの理想も叶えられます。中学受験のためだけでなく、自分のためにもメリットのある方法です。
まずは塾選びから。どんな塾を選ぶかによって親の負担は大きく異なります。山のようなプリントの管理や宿題チェックを親に求める塾もあれば、「勉強は任せてください」というスタンスの塾も。
できるだけ、親の負担が軽いシステムの塾を選べば共働きの家庭は助かるはず。また、塾によっては塾弁を注文してくれる所もあります。入塾前に塾のシステムやサービスをしっかり確認しましょう。
オンライン家庭教師や通信教材をフル活用し、送迎の手間をなくすのもおすすめです。オンライン家庭教師であれば塾への送迎時間や移動時間を省けるので、安全な自宅で学習に集中できます。親が不在の自宅でも塾に参加できるようなスタイルで、親のためになるだけでなく、習い事と両立したい子や近くに評判の良い受験塾がない子にも向いています。
また、通常の塾と併用し、苦手な分野を重点的に克服するためにオンライン家庭教師や通信教材を使う人も少なくありません。オンライン家庭教師で苦手な部分を克服し、通信教材で基礎を固めるなど、効果的な学習方法を組み合わせてもよいでしょう。
中学受験は長丁場になるため、手を抜ける部分は手を抜く覚悟も必要です。完璧を目指そうとすると、心身ともに疲弊して続きせず、いつの間にか緊張の糸が切れてしまうかもしれません。作り置き・宅配サービス・ミールキットを利用して食事づくりの手間を省いたり、全ての学習内容を完璧にサポートしようとせずに子どもが自分でできる部分は任せたりするのもおすすめです。毎日細かくチェックしすぎず、お子さん自身に準備させる習慣をつけさせてもよいでしょう。
家事は家事代行に、学習面は塾の先生や家庭教師に、など専門家の力を借りて家庭を回していくこともポイント。ときには両親や親戚を頼るなど、息抜きもしておきましょう。
実際に子供が中学受験をしたワーママ3人の体験談をご紹介します。中学受験を機に母親が仕事を辞めた家庭、塾に行かなたかった家庭、塾にお任せした家庭など、それぞれの家庭に合った方法で中学受験を乗り切ったようです。
子供には将来なりたい職業があり、日頃から家でも塾でも勉強を頑張っていました。私は仕事が大好きですが子供も大切なので、中学受験が本格化する6年生になる前に会社を辞めることにしました。万が一不合格になったときに、「あのとき仕事を辞めていれば…」と後悔したくなかったんです。
中学受験を成功させるためには、母の力はとても大切だと思います。子供が勉強だけに集中できるように、身のまわりのお世話、快適な部屋、栄養バランスのとれた食事など、母として私ができることを徹底的にしたいと思ったんですよね。学習スケジュールは子供だけに任せず私もしっかりと考えました。
塾の送り迎えなど無駄な時間は素早くして、子供がリラックスできる時間作りに気を付けましたね。勉強に疲れてストレスがたまり勉強に対するモチベーションが低くなると大変なので、子供が好きなおやつを手作りしたり、子供が好きなアロマをたいたり、一緒にストレッチやウォーキングなどもしました。
中学受験のサポートは親もかなりハードで、正直なところ仕事をしている方が数倍楽だと思いました。でもこの一年間は子供のために生きようと覚悟し、親子で頑張った結果が出たので、仕事を辞めて良かったなと思っています。(北海道)
受験を考え始めた初期のころから、会社の先輩ワーママに経験談を聞いたり相談をしたりしました。
共働きの家庭で中学受験を成功させるためには、塾選びが重要です。中学受験専用の塾といっても、塾によって特徴が大きく変わります。この塾選びで選択を間違えると、成績が伸び悩んだり途中で転塾したりすることになり、大きなロスになるでしょう。
自分の家庭に最適な塾を選ぶことが大切です。時間に余裕のある人であれば、テキストの整理やスケジュール管理など保護者の管理が必要な塾でやっていけると思います。私は時間通りに帰れない職場だったので、ある程度お任せできる塾にお願いしました。
小学校4年生から週に3日、平日は17時から21時まで、土曜は半日を塾で見てくれました。6年生からはさらに日曜授業も入ります。
金銭的にはかなりかかりましたが、そのぶん塾でしっかりと見ていただけたので、親は家で勉強を見ることはないまま無事に第一希望の学校に合格しました。親は授業料とお弁当、そして受験校だけを考えればよかったので、精神的な負担は少なかったです。(神奈川県)
私の帰宅が夜遅い時間になることが多く、基本的に子供が帰ってきたらあまり勉強を教える時間が取れませんでした。息子も勉強を一人でコツコツするのが好きなタイプだったので、その点では少し助かりました。
子供は朝に弱く、起こすのも一苦労。朝はバタバタでかなり忙しかったですが、朝ごはんを食べるのが健康にも脳の発育にも一番よいと聞いたことがあったので、朝ごはんを食べさせることだけは一度も欠かしませんでした。
先輩ワーママから、塾の送り迎えに時間がかかるし、弁当や宿題管理など通塾のための面倒を見るのがとても大変だったと聞き、わが家は塾には通いませんでした。息子もマイペースに一人で勉強することに慣れていたので、自分自身で人一倍受験勉強を頑張っていました。
それでも息子のサポートは大変で、受験のスケジュール管理や夜食作りなど、当時は親子ともに寝不足でした。でも、無事に志望校に合格して楽しそうに過ごしている息子を見ると、あの時の苦労は無駄じゃなかったと思います。(東京都)
中学受験は早期化・長期間化が叫ばれており、親のサポートも必要なことから、親子ともに多忙になりやすいのがネックです。ときには「親が仕事を辞めるしかないかな」と思い詰めるなど、親自身のキャリアにも影響するので注意しましょう。
リアルミーキャリアは、ワーママ特化型の転職エージェントです。中学受験前に柔軟な働き方ができる会社に転職したい方や、時短正社員として転職してプライベートに使える時間を確保したい方は、お気軽にご相談ください。
中学受験は一度きりの一大イベントだからこそ、家庭も仕事も見直して、後悔のないサポートができるよう意識していきましょう。