ワーママは会社ではビジネスマンとして、家庭では母親としての役割を求められるため「休む暇がない」と感じることが多いのではないでしょうか。
十分な休息や趣味に充てる時間がなく、心身ともにリフレッシュできないと感じることもあるでしょう。実際、雑誌Domaniの調査によれば、約72.5%の方々が心に余裕がないと感じているようです。
毎日疲れを実感している方は、まず疲れの原因を深堀りしてみるのがおすすめです。
今回は、ワーママが疲れる原因を仕事と家庭の両側面から探ってみましょう。そのうえで、対処法を解説します。
もくじ
早速、ワーママが疲れる原因を対処法を解説します。
まずは自分ひとりで解決するのが難しいと感じやすい仕事面でのストレスについて、ピックアップしましょう。
通勤時間が長いと、それだけで体力を消耗することが多いです。
満員電車に揺られて何度も乗り換えしなくてはいけなかったり、天気や混雑情報を見ながら気を遣う運転をしたりすることは、普段意識しなくても確実にストレスとして蓄積されます。
また、通勤がある分早めに自宅を出発したり遅く帰宅したりすることも多く、時間の余裕もなくなります。
本を読んだり音楽を聞いたりしてリフレッシュすることもできますが、毎日のことだからこそイライラするかもしれません。
「通勤時間が無駄すぎる!」と感じると、そもそも出勤すること自体がストレスになってしまいそうですね。
仕事内容が自分に合っていないと感じると、仕事へのやりがいを失ってしまいます。
高い成果を出そうとするモチベーションも欠けてしまい、収入を得るためだけの機械的な働きになってしまうのも問題です。
また、「本当はこんな仕事がしたいのではない…」「希望した部署に異動できなかった…」という不満が長期的に蓄積し、どこか居心地の悪さを感じることもあるでしょう。
「仕方なく働く」というストレスが蓄積すると、疲れとなって心や体にのしかかることも多くなります。
今の仕事が本当にやりたかった仕事か、自分のスキルや得意分野を活かせているか、改めて見直してみましょう。
仕事量が多く、残業・休日出勤が常態化していると、体も心も休まる暇がありません。
常に仕事のことを考える状態が続くのでオン・オフの境界線が曖昧になりやすく、時間があってもリフレッシュしにくくなるのも問題です。
場合によっては子どもの前で持ち帰り残業を片づけるなど、家でも気が休まらなくなるかもしれません。
また、残業・休日出勤が多い職場は疲れている社員が増えやすく、人間関係にもどこか余裕がなくなるケースがあります。
「以前よりギスギスしている気がする」「なんとなくみんな余裕がない」と感じるときは、働きすぎや業務過多を疑ってよいかもしれません。
小さな子どもがいるとどうしても家庭を優先せざるを得ないシーンが多く、仕事に全力投入できないもどかしさを感じることがあります。
特に、大きなプロジェクトの担当をやむを得ず外されてしまったり、時間外に実施される重要な会議に参加できず進捗がわからなかったりすると、理想と現実のギャップに悩まされます。
また、マミートラックに突入して誰でもできる簡単な仕事しか任されないなど、本来希望する仕事と乖離が出ることもあるでしょう。
「こんなはずではないのに…」という現状への不満が、ストレスや疲れとなっていることも視野に入れる必要がありそうです。
ワーママならではの肩身の狭さを感じると、業務と直接関係ない部分で気を遣うシーンが多くなり、人間関係に疲れることも多いです。
例えば、子どもが頻繁に熱を出して保育園をお休みする場合、当然仕事も休まなければならないため業務の調整が必要になります。
上司や同僚に仕事を代わってもらうことがあれば、次に出勤したときにお礼やフォローをしたり、他に自分が代われる仕事を買って出たりする必要も出てきます。
最低限必要な配慮とはいえ、この繰り返しが続くと「子どもがいる状態で働くのは割に合わない」と感じるかもしれません。
仕事と家庭の両立ができないと、日々のイライラがストレスとなってしまいます。
出勤までの時間に余裕がないからと子どもを無理に急かしてしまったり、家事が原因の睡眠不足により職場でのミスが相次いだりすると、自分にがっかりすることもあるでしょう。
「自分はこんなにできない人間だったんだ…」と思考がネガティブになることも考えられます。
体調管理も仕事のうちだと頭ではわかっていても、上手くいかないことがあるのが現実です。
上手な塩梅を見つけられないまま仕事を続けていると、いつかパンクしてしまうかもしれないので注意しましょう。
ここでは、仕事への疲れへの対処法を解説します。「会社のことだから自分では決められない…」と思うかもしれませんが、意外と選択肢が多いことに注目です。
フルタイムで働いていて、時間がないことに疲れているのであれば時短正社員として転職する方法があります。
子どもの年齢を問わず時短勤務できる企業であれば、正社員として働きながら家庭との両立が叶います。
今後子どもが大きくなってからはフルタイムに戻したり、また正社員として転職したりすることもできるので、自分の選択肢を広く確保するという意味でも効果があります。
ただし、入社直後から時短勤務できる求人は非常に限られているので、注意が必要です。
特に大企業・有名企業の場合は勤続1年以上でないと時短勤務できないケースが多く、思わぬギャップを感じるかもしれません。
早めに情報収集を始め、希望する企業を選定しておくことがおすすめです。
子育てに理解のある会社に転職すれば、子どもの急な発熱に嫌な顔をされることがありません。
また、ワーママの多い職場であればお互いの助け合い精神が根付いていることが多く、できる範囲で仕事を代わり合うことも可能です。
反対に、子育てに理解のない会社であれば「ベビーシッターを使ってでも出勤してほしい」「親戚に預ければどうにかなるのでは?」など自分の希望と異なるアドバイスをされてしまうことがあるので注意しましょう。
子育てに理解がある会社かどうかは求人票だけで読み取れないことも多いので、口コミ・評判をチェックしたり転職エージェントを使って情報収集したりするのがおすすめです。
テレワークができる会社であれば、テレワークに切り替えて通勤時間を短縮するのもおすすめです。
通勤時間がないため朝夕の時間を確保しやすく、場合によってはスキマ時間に簡単な家事を済ませることもできます。
いざというときのお迎えにも時間がかからず、小児科など病院に行きやすいのもメリットと言えるでしょう。
ただし、テレワークを導入しているか、週に何日使えるかは企業により異なります。
どうしてもテレワークを希望するのであれば、転職も視野に入れてよいかもしれません。
フレックスタイム制度を使える会社であれば、夫や親戚と交代しながら育児・家事をまかなうことができます。
夫が早く出勤するときは自分の出勤を遅らせたり、反対に自分が早く帰宅して家事や育児をしたり、フレキシブルな使い方が可能です。
コアタイムのないフレックスタイム制度であればさらに活用しやすく、自分の好きなペースで働きやすくなるでしょう。
テレワーク同様、導入の有無は企業ごとに異なるのでまずは自社の規則を確認してみることがポイントです。
なお、今の会社に活用できる制度がなく、転職を希望する場合はワーママ専門の転職エージェントを頼るとよいでしょう。
ワーママのキャリアプランに理解を示したうえで転職活動をサポートしてくれるので、総合型転職エージェントよりミスマッチのない企業を選択しやすくなります。
また、テレワークやフレックスタイム制度など、仕事と家庭との両立がしやすい働き方を採用している企業を紹介してくれるケースもあるのでおすすめです。
リアルミーキャリアは、ワーママの時短正社員専門の転職エージェントです。
「今の生活のままでは疲れ切ってしまう…」「疲れすぎずに働ける職場に転職したい…」という方は、お気軽にご相談ください。
異動や職種の変更を願い出て、自分の理想に近い働き方を手に入れる方法もあります。
特に、今の仕事内容が希望と異なる方・通勤先のオフィスが遠方で通勤時間が長い方・自分の得意分野を活かせていないと感じている方におすすめです。
希望が叶えば仕事へのモチベーションも上がりやすく、忙しい日々でも精力的に過ごしやすくなるでしょう。
ただし、変更願を受け入れてくれるかは企業に任せる他ありません。
希望すれば100%通るわけではないことを念頭に置き、理由や今後のキャリアプランも添えてお願いする姿勢が重視されるので注意が必要です。
子どもが3歳以下であれば、改正育児・介護休業法に基づいて残業の免除申請ができます。
「3歳未満の子を養育している従業員から請求があった場合には、原則として所定労働時間を超えて働かせることはできません」と定義されているので、確認してみましょう。
文字通り残業を免除してもらえる制度であり、過労気味で疲れが溜まっているのであれば検討して問題ありません。
ただし、業務上必要であり、かつ法律の範囲を超えない残業命令であれば必ずしも断れるとは限りません。
また、同じワーママでも残業を問題なくこなしている人がいれば、社内での不平等感が生まれることに懸念を示されるケースも多いです。
一方的なお願いではなく、特定の時期だけに集中して申請を通してもらうなど、双方納得できる落としどころを見つけるのがコツと言えるでしょう。
ワーママの疲れは、仕事だけでなく家庭に原因があることも多いです。ここでは代表的な原因をチェックしてみましょう。
子どもが小さいうちは、頻繁に熱を出したり怪我したりすることがあります。
どうにか仕事の都合がついたとしても、寝ずに看病をしたり夜間救急に駆け込んだり、ドッと疲れることがあるかもしれません。
また、子どもをなだめながら病院の長い待ち時間を過ごしたり、車のなかで吐いてしまったものを片付けたり、自分の体調不良とはまた違った大変さがあるのも事実です。
病児保育の手配や職場への手土産持参など、やるべきことも増えてしまいます。
子どもが悪いわけではないとわかっているからこそ、どこにも気持ちの持っていきどころがなく、ストレスばかり溜まってしまうこともありそうです。
ママ自身が体調不良になったときでも、療養に専念できないのが課題です。
寝ようと思っても子どもに話しかけられて休めなかったり、つい自分のことを後回しにして無理してしまったりすることもあります。
特に近年は新型コロナウイルス対策として「家族が体調不良のときは子どもの預かりができません」というルールを作っている保育園が多く、自分ひとりで休む時間を確保しづらくなっています。
やむを得ないとわかっていても、つい「休ませて!」と声を荒げてしまうこともありそうですね。
休日に十分な休みが取れない状態が続くと、毎日の疲れが蓄積するばかりで回復できるタイミングがなくなってしまいます。
平日は仕事、休日は子どもと一緒に公園やアスレチックで走りまわる、という日々が続いて疲れを実感するかもしれません。
反対に、部屋遊びが好きなタイプの子どもであれば、ママが外に出たくてもなかなか出られず孤独感を覚えることもあるでしょう。
ママのやりたいことと子どもがやりたいことがいつも一致するとは限らないからこそ、リフレッシュできなくなってしまうのです。
また、日常的にワンオペ育児が続いている家庭では、そもそも気が休まらないと感じることもあります。
育児に非協力的なスタンスや、独身時代から変わろうとしない夫の姿を見ていると、精神的に疲れてしまうというワーママも多いです。
家事や育児を他人事のように「手伝う」「頼まれていないから」と言われると、ついがっかりしてしまうこともあるでしょう。
言われなくても自主的に家事や育児をしてほしいと不満を感じるママも多いのではないでしょうか。
さらに、食事が済んでも食器はそのまま、靴下は脱ぎっぱなし、という子どものような夫も存在します。
「教育に悪い…」と感じる夫であれば、なおのことママの疲れは溜まってしまう一方です。
次に、家庭内での疲れへの対処法を紹介します。フルタイムか時短か、ワーママか専業主婦かを問わず参考にできる部分もあるので、小さな子がいるママはぜひチェックしてみましょう。
1日に24時間しかないことを再認識し、仕事・家事・育児を並行して完璧にやるのは無理だと割り切ることも大切です。
夕食にスーパーのお惣菜を使ったり、ミールキットを使って調理を時短したりするのもおすすめです。
ロボット掃除機を使って細かな床のごみを取ったり、洗濯乾燥機を使って洗濯物を干す手間を可能な限り短縮したりする方法もあります。
とはいえ、ある程度家事をすることがリフレッシュにつながるワーママも多いもの。
「このラインまでだったら手抜きが許せる」という自分なりの基準を設け、手を抜けるところだけ手を抜くのがおすすめです。
使えるものは何でも使う、くらいの気持ちでいるのもワーママの負担を減らすコツです。頼れるのであれば祖父母の手も借りてしまいましょう。
また、最近は家事代行の業者も増えてリーズナブルになっているので、おかずの作り置きや簡単な掃除をお願いするのもおすすめです。
仕事が忙しいときに頼れる病児保育やファミサポ、ベビーシッターなどもチェックしておくと、いざというときに助かります。
不満やストレスをため込んでいると、体にも精神にも悪いのでこまめに発散しましょう。
ママ友や職場のワーママ仲間とお茶やランチをしながら、または立ち話でも構わないので愚痴を言い合うのもよしです。
また、仕事上で困っていること、業務内容や職場そのものに不満や悩みがあるのであれば、勇気を出して信頼できる同僚や上司に相談してみましょう。
改善してもらえればストレスや負担を減らすことができます。
ただし、悪口や文句を言うのはNGです。却って身近な範囲で悪評が立ち、人間関係が円滑にならなくなるケースもあるので注意しましょう。
多くのワーママが欲しいと思っているのは、「ひとりの時間」ではないでしょうか。
好きなときに好きなものを食べ、好きなときに眠り、好きな場所へひとりで行く時間も大切です。
どうしても疲れて休みたいときは、思い切って自分のために1日休んでみましょう。
夫や祖父母に子供をみてもらったり、有給を取ってリフレッシュしたりするのがおすすめです。
自分のために休むことは悪いことでなく、独身時代のリフレッシュと変わりません。
ときには自分を甘やかすのも、仕事と家庭を両立するためには必要です。
どうしても今の会社で家庭と両立できなさそうだと感じるのであれば、思い切って転職する方法もあります。
ただし、小さな子どもがいる状態での転職は応募先に懸念されたり、書類選考ですら通過できなかったり、思わぬハードルも多いもの。
ワーママが転職する際は、下記のポイントを抑えましょう。
ワーママはどうしてもフットワークが重くなりがちだからこそ、後悔する転職は避けたいものです。
時短正社員専門の転職エージェントであれば、ワーママが転職したい背景を理解しながら理想に近い企業をピックアップしてくれるので、頼ってみましょう。
転職活動のノウハウや選考通過率を上げる対策も指導してもらえるなど、一石二鳥の支援をしてもらえます。
自分の強みや経験を活かすアプローチができれば、ワーママでもキャリアアップ転職することは珍しくありません。
まずは今の会社のままでいて疲れを払拭できそうか、改めて環境を見直してみることが大切です。
仕事・家事・育児に忙しいワーママは、どうしても疲れてしまうもの。
しかし、重い疲れを放置していては、仕事の集中力も上がらず子どもとの遊びにも身が入らなくなってしまいます。
まずは自分の疲れの原因を深堀し、原因に合った対処法を見つけていきましょう。
もし仕事が原因での疲れが強い場合は、転職を選択肢に入れるのもひとつの方法です。
リアルミーキャリアでは、生活に無理が生じないワーママ転職を応援しています。気になる方は、お気軽にご相談ください。