転職を考えているワーママのなかには、資格が気になっている方もいるのではないでしょうか。
勤務条件にさまざまな制約があるワーママだからこそ、転職では確実なスキルを証明したいもの。
ここでは、これからますます増えていくであろうweb系の資格から、職種によっては必須な資格、転職のみならず普段の業務に役立つ資格まで、ワーママにおすすめの資格を解説します。
ママが資格を取得するメリットや、毎日忙しいワーママが、資格勉強の時間を確保するコツもご紹介します。
もくじ
転職を考えるママが資格を取得するメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。
応募書類で資格がアピールポイントになったり、資格が必須な仕事にもチャレンジすることができるため、仕事の選択の幅が広がります。
もちろん、資格だけで転職がすぐに決まるわけではありませんが、職種によっては資格なしの他の応募者と比べ有利になるでしょう。
資格を取得することで、キャリアアップや収入アップが望めるケースも。会社によっては資格手当支給され、収入アップに直結することがあります。
また、資格によって任される業務範囲が広くなり、昇格や給与アップに繋がる可能性がありますよ。 資格取得をきっかけに、ママが働きやすい環境を自分で作りやすくなります。
出産を機に退職したり育休を長期間とったりしたママは、ブランクがあるため仕事復帰が不安になるかもしれません。
資格勉強が仕事のリハビリになったり、資格取得で自信に繋がったりするでしょう。ブランクがあってもスムーズに仕事復帰しやすくなりますよ。
ITパスポートは国家資格です。参考書を購入して独学で勉強するのが一般的です。 ITに関する基礎的な知識を証明できる資格になります。 CBT方式という試験方法で、試験はパソコンを使用して行います。
全国47都道府県で試験が行われ、試験会場は自分で選択することができますよ。時間帯は午前、午後、夕方の3パターンで、年間を通して試験を受けることができます。
受験料は5,700円(税込)。初めて受験するときには、公式サイトで利用者ID登録が必要です。
マイクロソフトオフィシャルスペシャリスト(略してMOS)は、名前の通りマイクロソフトの製品(Word、Excel、PowerPointなど)を使える技術と知識を証明する国際資格です。※国家資格ではありません。
この資格があると、WordやExcelといったパソコン業務に必須のソフトがしっかり使えるということがすぐにわかるため、事務系職種を中心に多くの職種でアピールポイントとなるでしょう。
受験方法には、全国一斉試験と、自分が住んでいる場所の近くで受験できる随時試験の二種類があります。全国一斉試験は月1~2回、随時試験は会場によって内容が異なります。
受験料は受験する科目 (Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlook) ごとに必要です。1科目だと税込10,780円、2科目だと21,560円、の3科目だと32,340円です。
簿記は経理の職種で求められる、とても便利な資格です。最初に3級を受け、順番に2級、1級と受験していきます。
試験は年2回。3級と2級の受験料は4,720円(税込)、1級は7,850円(税込)です。
受験したい場合は、地元の商工会議所に申し込む必要があります。勉強方法は関連書籍を購入するのが一般的。2級、1級になると資格学校に通ったり、簿記専門の通信講座で勉強する人も多いです。
情報処理者としての知識・技能を認定する国家資格。情報システムを運用する技術者だけでなく、パソコンを利用する人なら知っておきたい知識を学ぶことができます。
基本情報処理技術者試験はたくさんある情報処理技術者試験のうちのひとつで、ITエンジニアの登竜門といわれています。ITパスポートに比べると難易度は高めです。
試験は春期は4月、秋期は10月の年2回行われます。受験料は5,700円(税込)です。
ウェブデザイン技能士は、Webに関する仕事をしている人は持っていると有利な国家資格。 学科試験と実技試験の両方に合格することで、資格を取得できます。
受験料は年齢によって異なり、3級が学科5,000円、実技が35歳以上5,000円/35歳未満3,000円です。 2級は学科6,000円、実技が35歳以上12,500円/35歳未満7,000円。1級は学科7,000円、実技25,000円です。(料金はすべて非課税)
TOIECは 英語の話す力・聞く力を調べるテストです。TOEICのスコアは、仕事上においてはおおよそ730点以上あれば英語力があるとみなされます。
TOEICの試験は年10回、全国80都市にて行われています。会場は毎回変わるので公式サイトをご覧ください。受験料は5,830円です。
勉強方法は、英語のドラマや映画を聞き取れるように何度も見る、参考書を購入して独学で勉強する、オンライン英会話で勉強する、といった方法があります。
企業によってはTOEICのスコアを応募の必須条件にしていることがあるので、TOEICを取得すると仕事の選択肢が広がりますよ。
近年、ファイナンシャルプランナーの注目度は高まってきていて、保険会社での勤務にいかせる将来性のある資格です。「年金」「保険」「ローン」など身近なお金のことに詳しくなれるので、実生活でも役立ちますよ。
ファイナンシャルプランナーの資格には、日本FP協会が認定する「CFP®資格」(上級資格)および「AFP資格」と、国家検定であるFP技能士(1~3級)があります。
ファイナンシャルプランナーとして働く人は、「 CFP® 」認定者が多いです。 CFP® を取得するためには、まずは3級からファイナンシャルプランナー技能検定(学科・実技)に合格する必要があります。
試験は5月、9月、1月の年3回。受験料は、最初に受験する3級が学科と実技合わせて6,000円です。(料金は非課税)
仕事・家事・育児で毎日大忙しの働くママ。資格勉強をする時間がなかなか取れないの悩みどころです。
夜子供が寝てから勉強しようと思っても、寝かしつけながら寝落ちして朝になっていることもしばしば…。
ワーママが資格勉強をするための勉強時間を増やすコツをご紹介します。できることから少しずつ実践してみてください。
通勤時間が長い場合は、その時間を有効活用してみましょう。通勤時間にテキストや書籍を読む時間にしてもいいですね。
スマホのメモアプリを活用するのもひとつの手です。メモアプリに暗記したいことをメモしておいて見返したり、今まで覚えたことを何も見ないでどんどん入力してみましょう。
書く(入力)することで記憶をアウトプットすることになり、覚えたことを忘れにくくすることができます。
子供が保育園に通っている場合の方法になりますが、会社が休みの日も1日子供を預けてみましょう。保育園によっては、日曜が休みのところもありますので、その場合は平日や土曜日、1日で良いのです。
保育園に預ける理由は、仕事だからと言うだけではありません。勉強を含めたママがリフレッシュするためという理由も認められています。
自分が休みの時に、子供を1日預け、集中的に勉強をする。こういった方法もあります。
「長く勉強しなきゃいけない」と思うと、まとまった時間がとれず勉強時間の確保に一苦労。子供がテレビを見ている30分集中するなど、時間を決めて勉強するという方法があります。15分でも5分でもいいのです。
1ページでもテキストを読む、1つでも何かを覚えることが重要。1ページでも読めたら、1つでも覚えられたらもうそれでOKにしてしまいましょう。
勉強時間がとれないことがストレスの原因になってしまう人もいることでしょう。ストレスを少しでも減らすために、今日も勉強できなかったと思うのではなく、1ページ読めた!1つでも覚えた!と思えると良いですね。
保育士が常駐し、子連れで利用できるコワーキングスペースがあります。お金がかかってしまいますが、資格勉強のために 土日に利用してみてはいかがでしょうか。子供のすぐそばで安心して勉強に集中できますよ。
職種と直結する資格そのものがアピールポイントになること以外に、自己研鑽やスキルアップに意欲的であるというアピールになる例もあるようです。転職の面談で、職種と関係ない資格取得が注目された体験談をご紹介します。
Kさん(30代・子供1人)
新卒のときに入った小さなベンチャーは新人研修がなかったので、オフィスマナーや社会人としての一般常識にずっと自信がありませんでした。ちゃんと勉強したいと思い、29歳のときに秘書検定2級を取得。
自分はWeb系の職種なので、秘書検定はまったく実務と関係ない資格ですが、最近転職活動をした際に面接で秘書検定について聞かれました。
資格そのものというより、「なぜ社会人になってわざわざ秘書検定を取得しようと思ったのか」ということに興味を持たれているようでした。
理由を話すと「インプットの方法として資格勉強をするって面白いね。なるほどね」と面接官にしきりに感心され、まさか全然職種とは関係ない資格がアピールになるとは思わなかったので驚きました。その企業からは、無事に内定をいただくことができましたよ。
転職は資格だけで決まるものではなく、あくまで一番重視されるのはこれまでの実務経験です。ただ、資格があれば仕事の選択肢が広がり、希望する仕事に出会える確率がアップすることでしょう。
採用の同じライン上に応募者がいたときは、資格を持っている人のほうが選ばれることもあるかもしれません。
資格勉強を始めるのに遅いも早いもありません。自分の目指す業界や今後のキャリアプランを見据えて、仕事や転職に役立つ資格取得を検討してみてはいかがでしょうか。
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