育休明けに時短正社員で転職!赤ちゃんを育児しながら転職活動した体験談

                   

育休明け復帰を目前に、「転職」という考えが心に浮かぶことはありませんか。しかし「育休中に転職活動なんて不可能な話。現職復帰しか道はない」と思い込んでいるママも多くいるようです。

復帰を前提として組織体制を整えている現職に迷惑をかけることになるので、 育休中の転職は、決して推奨できることではありません。

ただ、やむを得ない事情で、育休中に退職したり転職したりするケースは、実は珍しくはありません。

今回は、育休終了直前の2ヶ月前から転職活動を開始し、育休明け復帰と同時に時短正社員として転職したワーママの実例と成功のポイントをご紹介します。

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出産後に仕事の配置転換を強いられ退職

Cさん(20代、子供1人)
夫(介護施設勤務・残業なし)ともうすぐ1歳になる長女の3人暮らし。出産前はメーカーの法人営業に従事し、育休を経て復帰と同時に時短転職。

前職はメーカー営業で、職場のほとんどが男性社員という環境でした。女性で子供を生んで復帰するというのは、私が初めての事例でした。

もともとは、育休明けの4月に前職に復帰する予定でしたが、出産直後に「営業職で復帰することは受け入れられない」と通達されました。

営業職は車での地方出張営業なども当たり前で、残業が多い忙しい職種。今思えば職場からの「配慮」だったのかもしれませんが、営業の仕事にやりがいを感じていたのでとてもショックでした。

事務へのポジション変更も打診されましたが、就業場所が今の住所とはかけ離れた地方で、とても通勤できません。

営業職で出張なしで勤務できないか、都内の他の職種にポジションはないかなどいろいろ交渉したものの、最後まで職場の理解を得ることはできませんでした。

最終的に遠回しな退職勧告を受け、 泣く泣く育休中に退職することになりました。

今考えればこれはいわゆるマタハラに該当しそうですが、強く交渉しても会社内での立場が良くなるわけではないと考え、早々に諦めて転職に集中することにしました。この判断は間違っていなかったと思います。

>>関連記事:育休復帰で配置転換を言い渡された!マタハラになる?拒否してもいいの?

寝不足に耐えながら必死で頑張った転職活動

保育園入園申込み時には「4月に現職復帰予定」と申請していたため、保育園の入園では不利になりませんでした。

育休中の転職では、「4月に1日以上現職復帰すること」と「退職後の翌々月末までに転職先で勤務開始すること」ということが絶対条件。 (※育休明けの転職の際に求められる在籍期間は、自治体によって異なります。)

転職活動を本格的に開始したのは2月。4月に現職に復帰してすぐ辞める予定だったので、絶対に4月までに仕事を決めなければいけないプレッシャーがつらかったです。今振り返れば、もう少し早くから本格的に活動しても良かったかもしれません。

転職活動はすんなり進めば1ヶ月で終わることもありますが、うまくいかないと2,3ヶ月の長期戦になることも十分ありえるなと感じました。

赤ちゃんが寝ている時間に企業の情報収集をし、同時にエージェントに登録しレジュメを作成。

慣れない子育ての中、夜間授乳と平行しての転職活動で常に寝不足でした。ただ、転職に使える時間が限られていたので必死でした。

夫が定時で帰宅できる仕事に就いていたので、夫に赤ちゃんを見てもらい、夕方以降に集中的に面接の予定を入れました。

もっと家族の協力が得られる環境であれば、短期間にたくさんの選考を詰め込むこともできたでしょう。

>>関連記事:0歳の子供がいるママが転職活動するコツ!書類はいつ作る?預け先はどうする?

育休中に3社から内定!転職活動のスケジュールは?

育休明けで新しい職場に転職する不安よりも、すでに職を失っているので今後のキャリアがゼロになる可能性の方が不安でした。 とにかく短期集中で必死で転職活動をしていた記憶があります。

幸いにも時短勤務、フルタイム合わせて3社から内定をいただくことができ、時短でオファーいただいた会社に就業を決めました。

転職期間2ヶ月間のスケジュールは以下の通りです。

■ 1月中旬:上司から退職をほのめかされる
 職場と交渉し在職の選択肢を探りつつ、転職情報収集をスタート
 →大手のエージェント登録。  →アドバイザーと面談、レジュメ作成

■2月上旬:社長から退職勧告
 →ママ向けエージェントに登録、本格的に転職活動をスタート
 →エージェント2社経由と自己応募で10社に応募

■2月中~下旬:数社の選考を受け、3社内定獲得

■4月上旬:前職に1日復帰し有給消化
 →保育園向けの復職証明書を書いてもらい退職

■4月中旬:転職先で勤務スタート

>>関連記事:育休中の転職活動!復帰しないで転職できる?タイミングはいつがいい?

確実に転職を成功させるために意識した5つのポイント

私の場合、期間内で確実に転職を成功させる必要があったため、特に転職活動には力を入れました。特に以下のポイントを意識し、転職活動したことが成功の秘訣になったと感じています。

履歴書・職務経歴書は早めに完成させた

まず意識したのは、早い段階で履歴書・職務経歴書を作ることです。履歴書・職務経歴書がないと、理想的な企業を見つけても応募ができないので、まずはしっかりした書類を作ることに取り掛かりました。

特に職務経歴書は自分のキャリアの棚卸しが必要なため、一目見て理解してもらいやすいよう整理するなど、頭も時間も使いました。履歴書・職務経歴書を作るのは、具体的な転職活動を始める前でもいいと思います。まずは下書きだけでも作っておけば、転職エージェントに登録してプロのキャリアアドバイザーに添削してもらうときにも役立ちます。

できる限りたくさんの選考を受けた

私の場合は育児による時間制約があるので、通勤時間と勤務時間を計算して就業可能かつ営業ポジションで応募できる会社にはすべて応募しました。実際に面接に行かないと雰囲気などはわからないので、事前情報だけで好き嫌いせずにたくさん受けたのは結果的に良かったと思っています。

反対に、理想を高くしすぎて選り好みしていると、表面化されていないだけで実はいい会社を見落としてしまう可能性があると思います。転職活動はまだ見ぬ会社と出会うチャンスでもあるので、自分だけの尺度にとらわれることなく視野を広げてみるのがおすすめです。

転職活動にリミットを決めた

絶対に4月までに仕事を決めなくてはいけないという制約があったため、必然的に転職活動にもリミットが生まれました。期間内に転職が決まらないと保育園を退園するしかなくなってしまい、もはや転職できる可能性がなくなってしまうので、何が何でも決めなくてはならないというプレッシャーがありました。

しかし、今思うとリミットがあったことで転職活動に精力的になれたのかもしれません。子どもが小さいからこそ育児も忙しく、子ども用品の洗濯や頻度の増えた掃除など家事の負担も大きくなっていたので、リミットがないとだらだらとした転職活動になる可能性も高いです。あえて自分にプレッシャーをかけることで、効率よく短期間で転職を成功させられたと思っています。

経験を活かせる職種で転職した

転職先には、前職と同じ営業職を選択しました。経験を活かせる職種にした方が、キャリアがゼロから再スタートになることを防げます。業種が違ったので苦労した部分も多かったものの、営業として培ってきた経験・知識・スキルが無駄にならなかったのは嬉しい点でもありました。これまでの経験を活かして転職できれば、キャリアが一続きになっているようなやりがいも実感できます。

ただし、前職のように「営業だと地方出張・残業が当たり前」という会社も少なくありません。応募先の営業スタイルやワークライフバランスも確認しながら転職活動することが必須となるため、最終的にどの会社に入るかは慎重に検討した方がいいと思います。

転職先の条件を可視化した

私は、転職先の条件として以下の3つを設けておきました。

  • 約2ヶ月後の4月中に勤務スタートできる企業
  • 前職の経験をいかし、営業でスキルアップを目指せる職種
  • 「子育て」に理解のある職場環境 

反対に言えば、上記を満たしていて自宅から無理なく通勤できる会社であればほとんどに応募したということでもあります。妥協できる部分とできない部分を分けて考えることで、「あれもこれも」と欲張りな転職になることを防ぎ、結果的に期間中の転職活動に成功できています。もちろん条件にこだわることも大切ですが、あまりにもこだわりすぎて応募できる企業がなくなってしまっては本末転倒なので注意しましょう。

最終的に、内定が得られた3社のうち、前職での退職のきっかけとなった「子育てへの理解」が得られやすいかどうかを最終判断軸に転職先を選びました。このタイミングで転職活動してよかったなと感じています。

育休明けに時短正社員で転職し、自分を取り戻せた

育休復帰と同時の転職で、特に不都合は感じていません。

前職では残業が当たり前の毎日でしたが、非効率的な働き方をしていた側面もあったな、と思います。転職後は時短勤務なので、保育園のお迎えがある限られた時間の中で成果を出す働き方ができるようになってきました。

赤ちゃんと100%向き合っていた育休中の方が、精神的にも肉体的にもヘトヘトだったなあとも感じています。

ちょっと目を離すと死んでしまうのではないかと気が気ではなかったですし、里帰りもしていなかったこともあり、育児でいっぱいいっぱいになっていました。

仕事復帰してから「いつもの君に戻ったね」「やっと明るくなってきた」と夫に言われ、ハッとしました。

もともと私はそんなに趣味もないですし、転職して家庭と両立しながらやりたい仕事ができている今は、自分を取り戻せた気分です。

「母だから」を理由にキャリアをあきらめたくない

現在は子育てのために時短正社員ですが、勤務時間にかかわらず前職から積み上げてきた営業のスキルを軸に、さらに幅を広げ成果を出していきたいと考えています。

「母だから」という理由でキャリアをあきめることなく、自分が描くキャリアパスを実現するために、最適なワークライフバランスを実現させていきたいです。

まとめ

ワーママ専門の転職エージェント「リアルミーキャリア」では、入社すぐから時短勤務が可能な正社員の求人をご紹介しています。

有給休暇の日数や残業の有無・時短勤務可能な子供の年齢、リモート勤務の可否など、細かい条件を確認したうえで転職活動を進められますよ。 子育てに理解のある会社で家庭も仕事も充実させませんか。

0歳児・1歳児の赤ちゃんを子育てしている育休中のママから、多くの相談が寄せられています。育休中の転職事例も多数ございますので、お気軽にご相談ください。

>>関連記事:育休後に転職を考えたきっかけは?体験談と最適な転職時期を解説!