転職活動をするに当たり、書類選考で必ず必要になるのが「職務経歴書」です。
明確なフォーマットがある履歴書と違って職務経歴書の自由度は高く、「何を書いたらいいのかわからない」「自分の職務経歴書に自信がない」という人も多いのではないでしょうか。
今回は、ワーママの職務経歴書の書き方を解説します。
育児の合間に短時間で書き上げるコツや選考に通過しやすくなるポイントにも触れるので、これから転職活動する人はご参考ください。
もくじ
まずは、職務経歴書を作成する流れを解説します。
下記のステップに沿うと効果的な職務経歴書を手軽に作れるので、チャレンジしてみましょう。なお、厚生労働省もこのような書き方のガイドラインを出しています。
職務経歴書に決まったフォーマットはなく、インターネット上で無料ダウンロードできる雛形を使って問題ありません。また、最近はスマートフォンのアプリで作成できるものもあります。自宅でパソコンを触っている時間がとれない、通勤中にスマホで作りたいというときは、アプリで作成してみるのも良いでしょう。
まずは、過去に在籍していた会社名・在籍期間・役割・仕事内容などをリストアップしましょう。
「2020~2023年〇〇社 (2020年~2021年4月/営業職 2021年5月~2023年12月/社内異動により経理職)」など、各社における役職例も示しておくのがポイント。
社会人歴が長ければ長いほど整理に時間がかかるので、転職を検討しはじめた段階から少しずつベースを作り上げていくのがおすすめです。
過去に担当した業務内容は、職種ごとに分けながら記載します。
職務経歴書のなかでも特にボリュームの多い項目となるため、その分作成にも時間がかかります。
とはいえ、あまり細かく全てを網羅しながら記載する必要はなく、下記のように箇条書きにする程度で問題ありません。
【営業職における業務内容一例】
【労務職における業務内容一例】
およその仕事内容が伝わるよう記載し、なるべくコンパクトにするのが理想です。
前項でリストアップした業務内容に追記するような形式で、実績・エピソード・習得したスキルを盛り込みます。
営業であれば契約率や顧客単価、社内表彰などの実績を記載します。
労務職であれば離職率の増減、経理職であればコストカット額、人事職であれば採用人数や採用単価…など、業務と関連性のある実績を盛り込むのがポイント。
その他、業務で苦労した点や改善に至るまでのエピソードを盛り込み、自分の功績をアピールしてもよいでしょう。
ただ業務内容をリストアップしただけの職務経歴書でも問題ありませんが、選考書類としてのインパクトに欠けてしまうのが問題点。
目標は「職務経歴書を期間内に作成すること」ではなく「魅力的な職務経歴書を作って選考に通過すること」であることを意識して、コンテンツを増やしていきましょう。
職務経歴書には、志望動機を盛り込みます。
履歴書に志望動機欄があれば職務経歴書で触れなくともよいですが、どちらにも欄がないのであれば職務経歴書に記載するとよいでしょう。
面接で必ず聞かれる質問事項であるからこそ先にサマライズして記載し、面接の場ではより細かなエピソード等を盛り込んで伝えるなど、工夫することができます。
なお、志望動機は応募先ごとに変更する必要があるため、応募先が決まっていない段階での記載は不要です。
いよいよ転職活動が本格化して面接日が決まった段階で追記できるよう、先に欄を用意しておきましょう。
次に、書類選考に通過しやすい職務経歴書の特徴を紹介します。
まずは面接に進める職務経歴書を目指し、仕上がってからは下記の観点で再チェックしてみましょう。
職務経歴書はA4用紙2ページ程度で簡潔にまとまっているのが理想です。
職歴が多かったり担当業務が多岐にわたっていたりした場合、つい職務経歴書のボリュームが増えてしまいがちですが、長ければ良いというものでもありません。
採用担当者は限られた時間でスピーディーに職務経歴書をチェックしていることが多く、作文のような長い書類だと細部まで目を通せないのが現状です。
どうしても長くなってしまいそうな場合、昔の職歴に触れるのは最小限に留めたり、箇条書きや表を活用して見やすくまとめたり工夫しましょう。
1~2分程度でサッと目を通せるボリュームになれば、面接に進んで以降に書類を参照してもらえる可能性も高まります。
職務経歴書には、選考を受ける企業と共通の分野について多めに盛り込みます。
例えば、前職が人事で応募先も人事職の場合、やはり人事に関する業務内容や実績をアピールするのが内定への近道です。
完全未経験の業種・職種に応募する場合でも、なるべく共通するスキルや関連する仕事内容について触れておくのがベスト。
「入社してから力になってくれそう」「以前の経験がうちでも役立ちそう」と評価してもらうことができれば、内定がグッと近づきます。
転職面接の際によく見られるのは、昔の経歴ではなく直近の経歴についてです。
職歴が長ければ長いほど過不足なく記載してしまいたくなりますが、できる限り直近の経歴について厚めに語るよう工夫しましょう。
10年近く前の実績について語られても、「今もそのスキルは健在なのか?」「当時と今とでは市場の様子もやり方も変わってくるのでは?」と却って不安材料になってしまうことがあるので要注意。
反対に直近の実績がある方が応募者のスキルを評価しやすくなり、採用担当者の印象も良くなります。
職務経歴書の内容と志望動機が合致していると、志望動機に説得力を持たせやすくなります。
「過去担当していた〇〇の経験を活かし、御社の〇〇事業でこんなことがしてみたい」
「今までの経験で〇〇ということを学び、転職後はこんなことにチャレンジしてみたい」
など、経験と転職後にやりたいことが紐づいているのが理想です。
反対に、職務経歴書の内容と全くマッチしていない志望動機にしてしまうと、自分オリジナルの言葉として伝わらないので説得力がなくなってしまいます。
結果、「他の会社でもよさそう」「うちに応募する理由になっていない」とマイナス評価されてしまうので要注意。
事前に応募先企業に関するリサーチも重ねながら志望動機を作れるよう、キャリアアドバイザー等の支援も活用していきましょう。
担当業務に関する実績は、なるべく数値で表記するのが理想です。
具体的に数値が記載されていれば定量評価しやすくなり、応募先の現状と比較したり規模感をリアルにイメージしたりできます。
なお、どのような表記にするかは職種ごとに異なるので、下記を参考にしてみましょう。
営業職・マーケティング職の場合、下記のような実績を数値で記載します。
営業やマーケティングでは数値目標が課せられることが多いので、定量評価しやすいよう数値での実績アピールが必須です。
「〇ヶ月連続目標達成」などわかりやすい実績の他、「担当顧客数〇社」など業務量を示す数値を使うのもおすすめです。
エンジニア職の場合、下記のような実績を数値で記載します。
エンジニア職は数値でアピールしにくい職種と言われていますが、参画したプロジェクトの人数や予算を伝えることで業務の様子を正確にイメージさせることができます。
育成した部下・後輩の人数やプログラミング言語習得までの自主学習期間などもアピールすれば、学習意欲の高いエンジニアとして評価してもらえるでしょう。
その他、職務経歴書にポートフォリオを添付するなど工夫すれば、自分の技術力も伝えられます。
経理・労務などバックオフィス職の場合、下記のような実績を数値で記載します。
バックオフィス職の場合、多くの業務を少人数で処理した経験があれば評価につながりやすくなります。
「業務効率化に向けたシステムを構築したことで〇〇にかかっていた作業時間を月間〇時間短縮した」など明確なPDCAサイクルが伝わるエピソードがあれば、積極的に盛り込んでいきましょう。
その他、離職率・福利厚生の利用率・顧客満足度など、関わっていた業務内容別に実績を数値化することも大切です。
採用など人事職の場合、下記のような実績を数値で記載します。
採用を主に担当する人事職の場合、やはり採用に関する実績をPRするのが近道です。
採用人数の他、単価や内定承諾率などアピールできる点が多いので、なるべく職務経歴書に数字を盛り込みましょう。
その他、内定辞退を予防するための取り組みやミスマッチを予防するための施策について面接で聞かれることも多いです。
特に伝えたい項目があれば事前に職務経歴書にも記載しておくなど、工夫することが求められます。
最後に、短時間で効率よく職務経歴書を作成するコツを解説します。
ワーママが転職するときは、現職での仕事だけでなく家事・育児の隙間を縫って職務経歴書を作成しなくてはいけないのが難点。
面接準備だけに多大な時間を取られないよう、対策しておきましょう。
インターネット上には無料でダウンロードできる職務経歴書の雛形が多数あり、自分でゼロから作る必要はありません。
ほとんどがExcelやWordで作成されているので、ダウンロードしてから使いやすいように雛形をアレンジすることも可能です。
何を使えばいいか迷ってしまったときは、転職エージェント等に相談して雛形を提供してもらうのもひとつのやり方。
はじめから表や箇条書き項目が用意されている職務経歴書であれば、穴埋めしていくだけで完成するので便利です。
現職の求人票を参考に、今自分が担当している業務を効率よくリストアップするのも効果的です。
例えば経理職の求人票であれば、仕訳・月次決算・年次決算・経費精算・税務申告…など業務内容が明確に記載されていることが多いです。
自分が担当している業務は職務経歴書に盛り込み、それ以外は除外する、など最低限の判断だけで業務内容を記載できるのがメリット。
自分のタスクリストと照らし合わせてゼロから文章を作る必要がなく、職務経歴書作成に割く時間を短縮できます。
忙しい合間を縫って作成したいときこそ役立つテクニックなので、活用してみましょう。
業務を全てリストアップすると、A4用紙2ページ程度に収めることはできません。
代表的なものだけ箇条書きにしたり、応募先企業と関連性の深いものだけリストアップしたり、工夫が必要です。
また、古い職歴については思い切って1~2行程度の言及だけに留めてほとんどカットするなど、臨機応変な対応も検討しましょう。
職務経歴書づくりに迷ったら、転職エージェントに相談するのがおすすめです。
転職エージェントでは履歴書・職務経歴書作成の支援や個別の添削なども受け付けており、選考通過率アップに向けたアドバイスをしてくれます。
職務経歴書の雛形も提供してもらえるので、初めて転職活動する人でも安心。
なかには職務経歴書の作成代行をしている転職エージェントもあり、これまで担当した業務等のヒアリングに回答するだけで職務経歴書を作成してもらえます。
「マイナーな職種だが、どう職務経歴書でアピールするべき…?」
「ワーママ正社員転職をしたいが、この内容で不備ない…?」など、何でも相談してみましょう。
職務経歴書は書類選考・面接選考どちらでも活用される重要な書類です。
クオリティの高い職務経歴書であれば書類選考を通過しやすく、かつ面接の場でも職務経歴書以上のことをアピールしやすくなるので伝えられる情報量が多くなるのがメリット。
反対に、クオリティの低い職務経歴書のまま応募してしまうと、本来は有能な人であっても書類選考で落ちてしまうなど転職活動の長期化につながります。
ワーママ転職の場合、隙間時間を有効活用して効率よく職務経歴書を作り上げていくのもテクニックのひとつ。
リアルミーキャリアでは、ワーママ転職したい人の職務経歴書添削や職務経歴書の作成代行を行っております。
これまで書類選考で躓いてきた人からの相談も歓迎なので、お気軽にお問い合わせください。