ワーママが転職するときは、入社直後から時短勤務できる正社員求人を探すのがおすすめです。
無理なくワークライフバランスを整えつつ、正社員としてのキャリアを継続できるので、子どもが大きくなってから再転職するときもハードルが高くなりません。
とはいえ、入社直後から時短勤務できる正社員求人は少なく、検索にもヒットしにくいので注意しましょう。
今回は、時短正社員で働きたいワーママ向けに、求人の探し方や内定を得るコツを解説します。
いままさに理想的な求人が見つからなくて困っている人や、転職に二の足を踏んでしまっている人は参考にしてみましょう。
もくじ
時短勤務できる正社員求人は、下記のような大手転職サイトで探せます。
※いずれも2023年11月28日時点の件数
ただし、「入社直後から時短勤務できる」「正社員向けの求人である」という条件がついた途端、応募できる件数はグッと減るので注意しましょう、下記では、入社直後から時短勤務できる正社員求人を探すのが難しい理由を解説します。
時短正社員求人は少しずつ増えていますが、フルタイム求人と比較するとまだまだ比率が低いのが現状です。検索してもほとんどがフルタイム求人であり、そもそも時短正社員求人に出会えることが少な目です。
ひとつの転職サイトに1,000件以上の時短向け求人が掲載されていても、「正社員」「自宅から通える距離」「希望する業種・職種」など絞り込みをかけていくと、一気に応募できる件数が減るので注意しましょう。希望する条件が追加されるほど求人数も狭まり、なかなか理想的な企業が見つからないのも懸念されます。
「時短勤務」できるのは正社員だけに限定されておらず、派遣社員・パート・アルバイトも時短勤務できます。1日2~3時間だけ働くパート・アルバイトなども「時短勤務」として検索に引っかかるため、正社員として転職したいときは雇用形態が希望と合っているか、別途精査する必要があります。転職サイトによっては、「時短正社員」で検索結果をソートできない場合も多いです。
時短正社員求人は特定業界に偏っていることが多く、特に保険業界やネイル・エステなどのビューティー業界に集中しています。
例えば保険業界の場合、営業職比率が高いため比較的自由に働いている人が多く、子育てや介護等で忙しい人でも時短勤務しやすいのが特徴です。成果次第では高いインセンティブ給が支給されるなどメリットの多い仕事でもありますが、一方で「給料が安定しない」「営業職以外で時短勤務できる求人が見つからない」などのデメリットもあるので注意が必要です。
ビューティー業界の場合、店舗の稼働時間が長いためシフト制で回していることが多いです。朝から夕方までの短時間に限定しても働きやすく、女性も多い職場なので産休・育休への理解もあるのがメリットです。その分、「指名予約が入っていると子どもが体調不良でも欠勤できない」「美容関連のスキルセットがある人でないとキャリアアップしづらい」などのデメリットもあります。
時短正社員求人の数が多くても、必ずしも自分が希望する業種・職種の求人とは限りません。ピンポイントで探すと応募できる件数が減ってしまい、選択肢が狭まるのが課題です。
求人要綱に「時短勤務可」「時短取得OK」と記載されていても、入社直後から時短勤務できるとは限りません。
特に大企業の場合、入社1年経過後の社員だけに時短勤務取得が認められていることが多いです。つまり、入社直後は時短勤務できず、一度必ずフルタイムで働くしかないこともあるので要注意。保育園のお迎えなどの都合に合わせると物理的にフルタイム就労できないワーママにとってはそもそも条件が合わないため、内定に至ることもありません。
なお、入社直後から時短勤務できるかどうかは、応募または問い合わせしてみないとわからないことも多いです。せっかく書類選考も面接も通過したのに、後から時短勤務できないとわかって辞退するしかなかった、など時間も手間も無駄になってしまう事例があるので注意しましょう。
ここでは、時短勤務できる正社員求人があっても、なぜ「入社直後」から時短勤務できないのか、理由を解説します。いつから時短勤務を認めるかは企業ごとに異なるものの、ほとんどの企業では入社1年経過後の社員を対象としている点に注目しましょう。
就業規則に「時短勤務できるのは入社して1年経ってから」と明記されている企業の場合、どんなに優秀な人であっても、入社直後から時短勤務することはできません。特に大企業など従業員数の多い企業では時短勤務の取得条件が就業規則に明記されていることが多く、条件をクリアできない限り時短勤務できないのが現状です。
厚生労働省が作成したモデル就業規則にも、「時短勤務は入社1年を超えた従業員向けの制度」と記載されています。まだまだ「時短勤務で入社してくる人」を想定していない企業が多いと言えるでしょう。今は時短勤務する人も増えているため今後少しずつ変わっていく可能性がありますが、近々転職したい人にとっては大きな課題となっています。
フルタイム正社員と時短正社員をどちらも採用する場合、それぞれ別に入社条件を確認する必要があります。特に時短正社員の場合、「同じ時短勤務であっても6時間働く人もいれば7時間働く人もいる」「働く時間次第で年収が変わるため事前に金額を提示しづらい」など、条件交渉面で苦戦することも多いです。確認事項が多いからこそ企業側の採用工数も増えてしまい、時短正社員の採用は面倒、と思われてしまうこともあるのです。
一方、フルタイム正社員であれば基本的に一律の労働時間が適用されるため、条件交渉が楽なのがメリットです。であればフルタイム正社員を雇いたいと考える企業が多いのも自然なことであり、時短正社員求人のハードルとなっています。
時短正社員向けに求人を作成するメリットが周知されておらず、「採用工数ばかりかかって面倒」「色々な配慮が必要だから扱いが難しい」とデメリットばかり注目されているのも大きな理由です。働き方の多様性が認められつつある時代になっているとはいえ、まだまだ過渡期にあるからこそ柔軟な判断ができないことも。フルタイム希望者と時短勤務希望者がいた場合、スキルレベルに関わらずどうしてもフルタイム希望者の方が内定を得やすいのが現状です。
今後「時短勤務希望者でも優秀な人がいる」「タイムパフォーマンス良く働いてもらえる」など、時短勤務ならではのメリットが注目されれば、求人数も増えていくでしょう。今すぐ転職したい人にとってはもどかしいですが、今すぐ大幅な変革を求めるのは難しいかもしれません。
理想的な求人が少ないなかでも時短正社員として転職したいのであれば、「時短正社員特化型の転職エージェント」を使うのが理想です。
一口に転職エージェントと言っても、下記のように実は多くの種類があるためチェックしてみましょう。
転職エージェントのタイプ | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
総合型転職エージェント | 年齢、業種(職種)、地域を限定せず幅広い人が使える | ・転職先に求める条件が少ない人・自分に向いている仕事がわからない人 など |
業界特化型転職エージェント | IT業界・金融業界・福祉業界…など特定業界の求人に特化している | ・転職したい業界が決まっている人・特定業界での実務経験が長い人 など |
属性特化型転職エージェント | 「20代特化型」「女性特化型」…など特定の年齢・属性の求人に特化している | ・第二新卒や既卒・ハイクラス転職希望者 など |
働き方特化型転職エージェント | 「時短正社員特化型」など特定の働き方に特化している | ・子育てや介護とバランスを取りたい人・キャリアを諦めず理想的な就労環境を確保したい人 |
例えばリアルミーキャリアの場合、「属性特化型転職エージェント」と「働き方特化型転職エージェント」のどちらにも該当しています。「ワーママ特化型」兼「時短正社員特化型」であるため、子育てとバランスを取りながら正社員キャリアを諦めたくないワーママの利用率が高いのがポイント。総合型転職エージェントや業界特化型転職エージェントではなかなか見つけられない求人があるため、ピンポイントで効率よく転職したい人からも評価されています。
どの転職エージェントを利用すべきか迷ったら、まずは転職エージェントのタイプ別に探していくとよいでしょう。自分が求める求人が多そうな転職エージェントを使うことで、理想的な転職先と出会える確率を上げられます。
ここからは、時短正社員に特化した転職エージェントを使うメリットを解説します。特に時短正社員として転職することの多いワーママにとったは使いやすいサービスなので、特徴をチェックしておきましょう。
時短正社員に特化した転職エージェントには、入社直後から時短勤務できる正社員求人が多数集まります。「転職して1年経たないと時短勤務できない」「時短勤務できると思ったらパート・アルバイト向け求人だった」などのミスマッチがなく、正社員としてのキャリアとワークライフバランスを両立しやすいのがポイント。もともと時短正社員を積極採用している企業ばかり集まるので、入社後の働きやすさも整っていることが多いです。
これまで時短正社員求人の検索に手間がかかっていた人こそ、時短正社員に特化した転職エージェントを利用してみましょう。業種や職種の希望も聞いてもらえる他、キャリアプランに迷っている人は相談しながら応募先を選定することもできるので、転職時の頼もしい存在となります。
時短正社員に特化した転職エージェントはワーママ利用率が高く、土日祝日休みを希望する人が多いです。求人もそれに合わせて土日祝日休みになっていることが多く、保育園や学童の閉所に合わせて休みを取りやすいのがメリット。土日祝日の習い事や学校イベントに対応できる他、固定休にして生活リズムを作りやすいのもポイントです。
土日祝日に開いていない保育園に通わせている家庭や、平日以外に習い事をしたい家庭は特にチェックしておきましょう。場合によっては転職エージェント経由で交渉してもらえるケースもあり、一見応募できないと思った求人から内定が出る場合もあります。
「時短正社員」特化型と言われている通り、正社員・契約社員など「社員」求人が多いのも魅力です。
同じ短時間勤務であれば正社員もパート・アルバイトも変わらないと考えてしまいがちですが、実は長期的な目線で見たときのキャリアに大きな差が出るため注意しましょう。正社員は責任の重い仕事を任せられる反面、裁量が高く実績や経験につながるのが特徴です。パート・アルバイトは責任の軽い仕事に集中できますが、その分転職市場における価値は下がってしまうのがデメリット。子どもが大きくなってから再度正社員になろうとしても、職歴や経験を評価してもらうことができず再就職に苦戦することがあります。
また、正社員でいると年収面でのメリットも高くなります。子どもの成長とともにお金もかかってくるからこそ、キャリアと年収を両立できる正社員を目指して転職するのが理想です。
入社直後からの時短勤務を認めている企業では働き方そのものに対して柔軟な考え方を持っている場合が多く、テレワークやフレックスタイム制の導入率も高めです。「子どもが熱を出したときだけテレワークにする」「月曜日だけフレックスタイム制を使う」などフレキシブルな使い方ができれば、さらに働きやすさが上がります。欠勤・遅刻・早退することなく家族の都合に合わせて働けるので、給料から欠勤控除されることもありません。
また、子育て中の社員以外も制度を利用している場合、「自分だけ特別な働き方をさせてもらっている」という罪悪感も生じません。みんな同じ条件で福利厚生を利用できるからこそ業務に集中しやすく、パフォーマンスを上げられる企業の求人が揃っています。
理想的な求人であるものの勤務時間や給与など条件面で僅かな相違がある場合、転職エージェントのキャリアアドバイザー経由で応募先に交渉できる場合があります。多少条件面を変えてでも採用したい人材だと評価されれば、想定以上の年収が提示されることも。テレワークやフレックスタイム制の利用方法について相談に乗ってもらえれば、求人要綱だけ見て応募を諦めることもなくなります。
実際の交渉時には、自分の得意分野やアピールポイントを整理してから伝えるのが理想です。自己分析も転職エージェントがフルサポートしてくれるので、交渉がうまくいく自信がないときでもまずは一度相談してみましょう。
入社直後から時短勤務したいワーママにとって、総合型の転職サイトや転職エージェントはつかいづらいと感じるかもしれません。「正社員以外の求人ばかりヒットする」「入社直後から時短勤務できず破談になった」などの経験がある人こそ、時短正社員特化型の転職エージェントを活用しましょう。
リアルミーキャリアも、時短正社員転職やワーママ転職に特化したエージェントです。求人内容をチェックしたい人や、自分が転職した場合の条件をチェックしてみたい人は、お気軽にご相談ください。