子育て中のママが転職する場合、「子どもが発熱した場合の対処法を聞かれるだろうな…」「子育て中であるというだけで転職しにくいかもしれない…」と後ろ向きになってしまう人も多いでしょう。
結果、あまり満足できていない環境に身を置き続けてしまい、将来のキャリアアップが叶わなくなるなどのミスマッチも生じています。
しかし、子育てママ特化型の転職エージェントを利用すれば、理想的な転職活動がしやすくなるので注目しておきましょう。
今回は、子育てママの転職に役立つエージェントについて解説します。
もくじ
早速、子育てママ特化型転職エージェントの利用がおすすめな理由を解説します。
なぜ一般的な転職サイトや転職エージェントでは不十分なのか探り、効率と理想と両立させる転職方法を学んでおきましょう。
子育てママ特化型転職エージェントでは、入社直後から時短勤務できる会社を教えてもらえます。
小さな子どものいる家庭に時短勤務を認めることは労働基準法で義務づけられているものの、そもそも時短勤務を前提とした中途入社を採用するかは企業による裁量に大きく委ねられているのがポイント。
「時短勤務を希望するのであれば採用しない」「時短勤務はあくまでも既存社員向けの制度であり、取得するとしても勤続1年以上経ってから」というルールを設けても、違法性はないのです。
そのため、入社直後から時短勤務したい子育てママにとって、時短勤務できる求人を見つけるだけでも一苦労。
子育てママ特化型転職エージェントであれば時短勤務できるかどうかすぐにわかり、ピンポイントで応募できるのがメリットです。
子育てママ特化型転職エージェントは、名前の通り子育てママの利用を前提としたサービスであるため、ママ目線の企業情報を集めてくれているのがポイント。
例えば、自分と同じような子育てママがいるか、在籍比率がどの程度か、どんな部署でどんなキャリアを歩んでいるかなどを教えてもらえます。
似たような境遇の人がいれば相談しやすく、「お互い様」の精神が根付いているため仕事を上手く交代しながら子育てと両立できるのがポイント。
自分が人を助けることもあり、やりがいを感じるきっかけにもつながります。
反対に、子育てママの在籍経験がほとんどなく、あまり子育てに寛容でない会社は要注意。
子育てママ特化型転職エージェントにそのような会社の求人が集まることはほとんどないですが、会社ごとの特徴を比較しながら応募先を選定することが大切です。
テレワークやフレックスタイム制度のある会社も教えてもらえるので、働き方で応募先を決めることも可能です。
一般的な転職サイトでもテレワークの有無で求人をソートする機能がありますが、具体的な取得ペースまで記載されていないことも多いです。
「テレワークできるのは子どもが体調不良のときだけ」「フレックスタイム制度を取得できるのは週2日まで(かつコアタイムあり)」など、会社ごとに条件を設けている場合があるのでリサーチしておきましょう。
とはいえ求人要綱にそこまで細かく記載されていることは少なく、実際の面接・内定交渉までいかないと相談できないこともあります。
子育てママ特化型転職エージェントであれば、事前にどの程度の頻度でテレワークやフレックスタイム制度が使えるのかわかります。
入社後の働き方を事前にイメージできるのでミスマッチも少なく、納得できる転職活動が叶います。
履歴書・職務経歴書など選考書類の書き方や面接での受け答えなど、徹底的にトレーニングしてくれるのも特徴です。
初めて転職する人でも使いやすく、そもそも転職活動をするに当たって何から始めるべきかまで指導してくれるのがポイント。
企業側がどんな人材を求めているか、どんなスキルセットだと活躍しやすいかなども教えてもらうことができ、効果的な自己PRができます。
特に子育てママの場合、子どもの体調・第2子以降の家族計画・夫の働き方・両親のサポートなど、さまざまな要因が組み合わさって転職先を選ぶことが多いです。
かといって自分都合ばかりな転職理由・志望動機だけを伝えるわけにもいかず、どうアピールするべきか迷ってしまうこともあるはず。
困ったときは子育てママ特化型転職エージェントのキャリアアドバイザーを頼り、自分のキャリアとスキルを活かせるアピール方法を一緒に考えてもらいましょう。
内定獲得だけでなく年収交渉でも活きてくることが多く、理想的な転職に近づきます。
子育てママ特化型転職エージェントでは時短勤務希望者の転職を支援することが多く、時短勤務の条件交渉ノウハウが豊富です。
何時間働いた場合に年収がどの程度になるかなど、具体的な入社条件を事前に知れるのがメリット。
場合によってはスキルや経験に応じてなるべく高い年収になるよう交渉してもらうこともでき、自分ひとりで転職活動するより良い条件になることが多いです。
また、テレワークやフレックスタイム制度など働き方に関する制度を取得しやすくしてもらうなど、時短勤務以外の交渉をお願いすることも可能。
なかなか面接時には相談しにくい項目なので、要望があればキャリアアドバイザー経由で伝えるのがおすすめです。
子育てママ特化型転職エージェントのキャリアアドバイザーも、同じく子育てママであることが多いです。
男性の場合も、子育て中のパパだったり子育てママの支援実績が多い人だったりするのがポイント。
女性ならではのキャリアプランに理解を示してくれるので、相談しにくいことも事前に伝えられるのがメリットです。
また、子どもが小中学生になったときの生活リズムについてあらかじめ聞けたり、ゆくゆく介護と両立したい場合の相談ができたりするのもメリットと言えるでしょう。
10年後20年後の働き方も見据えて転職したいときにこそ、先輩ママの多い転職エージェントを頼りましょう。
子育てママが転職する際、つまずきやすいポイントを解説します。
「思ったような会社ではなかった…」と後悔するのを防ぐためにも、事前にチェックしておきましょう。
「時短勤務可」と求人要綱に記載されている場合でも、必ずしも入社直後から時短勤務できるとは限りません。
特に大手企業の場合、既存社員(勤続年数1年以上の社員)のみを対象に時短勤務制度を設けている場合が多く、中途入社したばかりの人は対象から外れてしまうことが多いです。
その場合、フルタイム就労する他ないため、保育園のお迎えやプライベート時間の捻出に支障が出るかもしれません。
無理して入社しても続けられず、結果的に早期離職せざるを得なくなってその後更に転職しにくくなってしまうケースもあります。
また、「子どもが3歳になるまでしか時短勤務できない」など、時短勤務できる期限にも注目する必要もあります。
事前に転職エージェントなどに相談し、理想のタイミングで時短勤務できるよう調整することが大切です。
小さな子どもがいると、保育園や学校からお迎えの依頼がきて急な早退が発生することも。
インフルエンザやコロナウイルスが流行ると学級閉鎖になって長期の欠勤を余技なくされたり、兄弟が入れ替わりで体調を崩してなかなか出勤できなかったりすることも多いもの。
そんなとき、テレワークをしながら少しでも働けるか、全日有給休暇での対応となり残日数を気にしなければいけないか次第で、子育てママのストレス度合いは大きく代わってきます。
急な欠勤が続いて嫌味を言われたり、簡単な仕事しか任せてもらえなくなったりするのも本意ではないはず。
もちろん急なお休みをいただくことに対して最大限の配慮と対策は求められますが、万が一のときでも安心して働き続けられる会社を選ぶのがおすすめです。
子育てママ特化型転職エージェントであれば、ママ社員の多い企業が集まりやすいので、相談してみましょう。
転職時には、年収・待遇・働き方などさまざまな項目について条件交渉を重ねるのが一般的です。
「年収は〇万円以上を希望する」「仕事内容は〇〇部門を希望する」など明確に伝え、それを裏付けるスキルや経験があれば、要望も通りやすいでしょう。
しかし、条件交渉のやり方次第では、一方的に要望を言っているだけのように捉えられてしまうので要注意。
条件交渉は内定が出てから最小限の範囲で済ませることも多く、内定を揺るがすような大きな条件交渉をするとそもそも入社できなくなることもあります。
転職エージェントであれば、キャリアアドバイザー経由で事前に相談してもらえるので、内定後のミスマッチが生じることもありません。
スキルや経験のレベルを客観的にアピールしてもらうこともでき、理想的な条件で入社できる可能性が高くなるのもメリットです。
ここからは、子育てママが転職しやすい仕事について解説します。まずは業界からピックアップしていくので、興味のある仕事があるかチェックしてみましょう。
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IT業界や人材業界はフレキシブルな働き方に対応している企業が多く、テレワークやフレックスタイム制度などの導入比率も高めです。
特にベンチャー企業やスタートアップ企業の場合、都合に合わせた働き方を選択しながら実力主義で評価してもらいやすいのがポイント。
ワーママでも成果次第で昇進・昇格を目指しやすく、キャリアアップ志向の人にも向いています。
人材業界も近年はオンライン化が進んでおり、日々のミーティングやクライアントとの商談もオンラインで進行することが増えました。
なかには子どもが小中学生になっても時短勤務できる企業もあり、時短勤務できる期限を気にしなくて済むのもメリットです。
成長業界でもあるため採用にも積極的で、ワーママにも大きなチャンスがある業界と言えるでしょう。
小売業界の場合、特にママや20~40代女性をターゲットにした企業でワーママのニーズが高くなっています。
店舗で直接接客をする部署では土日祝日や夕方以降の出勤が求められることもありますが、マーケティングや広報など本部機能は昼間の時短勤務がしやすいのもポイント。
時短勤務している人も多く、パート・アルバイト・派遣社員・契約社員などさまざまな雇用形態を導入していることから、社内の多様性も抜群。
「時短勤務している人は珍しい」という環境にならないため、罪悪感なく働けるのもメリットです。
金融業界は働き方の柔軟性は低めですが、勤務時間が一律で設定されていることが多いです。
フルタイムでも8時半から17時に設定されているなど、夕方帯の勤務が必要ないのもポイント。
家から近い職場に転職したり、朝少し早めに預けられる保育園に入園できたりするのであれば、フルタイムでも働きやすい環境です。
時短勤務にすればさらに夕方以降の時間に余裕を持てるので、習い事や小学生の宿題チェックに割く時間が増えるのもメリットと言えるでしょう。
アパレル業界・化粧品業界は、女性比率が高い業種でもあるので子育てママのニーズも比較的高めです。
例えば30代40代を対象にした化粧品ブランドの場合、子育て中の人がターゲットになることも多く、同じ目線を持っている年齢層の社員が重宝されやすくなります。
実際に意見を聞きながらマーケティングする会社もあるので、マーケターや広報・宣伝を目指したい人におすすめです。
同じくアパレル業界も、女性をターゲットにしたブランドであれば転職しやすいでしょう。
なかには子育て中の人から支持率の高いブランドや子供服ブランドを対象に絞り込んで転職するママもいます。
「誰を対象にした商材なのか」で会社を選べば、自分との共通点も見つかりやすくなるでしょう。
子育てママが転職しにくい業界として、メーカー・建設・不動産などが挙げられます。
メーカーの場合、工場の稼働時間に合わせて出勤する必要があるため、時間の制約が多いのがデメリット。
受注数・機材トラブル・取引先の資材搬入時間次第では、予想外の残業が発生することもあります。
メーカーの営業職は数日間の宿泊を伴う出張も多く、家族・親戚の協力が欠かせません。
建設・不動産も同様に、夜間や土日祝日の勤務が求められることが多いです。
特にBtoCの不動産業界であれば、土日のカウンター業務を求められることがあるのでシフトの調整が必須です。
いずれの業界にも時短勤務している人はいるものの、新たに時短勤務で中途入社する場合はそれなりのハードルが伴います。
次に、子育てママが転職しやすい職種を解説します。
近年オンライン営業が進んでいることから、時短勤務者やテレワーカーでも働きやすい職種として注目されています。
外回りの要らないインサイドセールスなども増えており、内勤で働きやすいのもメリット。
求人数も多く、成果次第では高いインセンティブ給が付与されるため、ワーママでも十分な年収を稼げます。
なお、成果を高めていけば別企業にキャリアアップ転職できる道もあり、年齢と共に年収を上げていくことも可能です。
ただし、どこまでフレキシブルな働き方を認めているかは企業により異なります。
「クライアントに呼び出されたら夜間でも出向く必要がある」「いつでもフットワーク軽く動ける人しか重宝されない」という社風の営業職もあるので、事前のリサーチが欠かせません。
ITエンジニアやプロジェクトマネージャーも、ITニーズの伸びに伴って近年求人数が伸びています。
特にエンジニアやプログラマーは慢性的な人手不足に陥っているため、一定の経験があれば比較的内定を取りやすい職種と言えるでしょう。
SESなど客先常駐の多い業界を選ばなければ、テレワークやフレックスタイム制度とも相性が良いのがポイントです。
ただし、完全未経験で転職する場合、年収は新卒同等になってしまうことも。
ある程度経験と実績重視の職種であることを理解し、自分のスキルを活かしながら転職していくのが大切です。
Webマーケターも時間と場所を選ばず働きやすい職種であり、時短勤務やフルテレワークのWebマーケターが増えています。
結果が数字で可視化されるため成果主義で評価されやすく、働きぶり次第では高いインセンティブ給がつくのもメリット。
フリーランスや副業との相性も良いので、本業とは別の副収入を確保することも可能です。
IT業界のWebマーケターや、女性向けアパレルブランドのWebマーケターなど、働きやすい業界のマーケティング部門を狙うのもおすすめです。
Webデザイナーも、Webマーケターと同様に時短勤務やテレワークとの相性が良い職種です。
打ち合わせのオンライン化も進んでおり、制作物もオンライン上で提出できることから、子どもの発熱など急な早退があったときでも自宅で仕事を続けやすいのがメリット。
欠勤する比率が低くなり、罪悪感なく働けるのもストレスフリーなポイントです。
なお、同じWebデザイナーでも、自社商材のデザインを担当する仕事もあればクライアントから案件を受注してデザインを担当する仕事もあるので要注意。
自分にとって働きやすい環境をイメージしたうえで応募先を選定し、理想のキャリアパスを描いていきましょう。
バックオフィス部門とは、経理・人事・総務・労務・法務など企業運営を担う本部機能のことです。
どんな会社でも必ず必要な部署なので求人数が多く、転職の選択肢が幅広いのがメリット。
経験が重視される職種でもあるため、経験者であれば時短勤務でも比較的好条件で転職できます。
専門知識を身につけてキャリアアップしたり、テレワークで働いたりできる職種としても注目されています。
一般事務やカスタマーサポート(コールセンターなど)の部署は、時短正社員として転職しにくい職種なので注意しましょう。
一見すると一般事務の求人数は非常に多いですが、特別なスキルが要らないため倍率も高く、パート・アルバイトから正社員転職を狙うワーママどの競争が激しくなります。
年収も低めに設定されているので、あえて一般事務を狙って転職するメリットはあまりないかもしれません。
カスタマーサポートやコールセンターの場合、対応時間が指定されているので曜日・時間帯ごとのシフト勤務が必須です。
日によって勤務時間帯が異なるため家庭内での調整がしづらく、夫や親戚の協力が得られるとしても不便に感じることが多いでしょう。
また、退勤直後に大きなクレームにつかまってしまうなど、予測できない残業も発生します。
子育て中のママが転職するときは、子育てママ特化型転職エージェントがおすすめです。
時短勤務やテレワークなどフレキシブルな働き方ができる求人が集まる他、時短勤務する場合の年収や既存社員におけるワーママ比率などを調べることができ、ミスマッチを予防できます。
転職活動自体も早期化しやすく、効率的に理想の環境を手に入れやすくなるでしょう。
リアルミーキャリアも子育てママ特化型転職エージェントであり、ご相談を随時受け付けています。
「ひとりで転職活動するのが不安」「過去に転職活動したがうまくいかなかった」などのお困りごとも受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。