ワーママ時短転職の面接対策法は?やるべきことや注意事項も解説!

                   

転職の際は、自己分析や企業分析など対策すべきポイントが多く、「何から手をつければいいかわからない」と迷いがち。

特にワーママ転職の場合、時短勤務など条件面の交渉が増えるので面接対策も難航しがちです。

今回は、ワーママ時短転職の面接対策について解説します。

ありがちなミスや注意点にも触れるので、今後転職を検討している方は参考にしてみましょう。

転職面接に関する近年のトレンド・特徴

まずは、転職面接に関する近年のトレンド・特徴を解説します。

フルタイム転職やワーママ以外の転職にも該当することなので、基本情報として押さえておきましょう。

カジュアル面談やWeb面接が増えている

これまでの転職面接は、オフィスに出向いて複数回の面接をしながら内定を決めていくスタイルが一般的でした。

しかし近年はカジュアル面談やWeb面接が増えています。

カジュアル面談とは企業も参加者もリラックスしながら対話するのが特徴で、「選考」ではなく「相互理解」を目的としています。(※ただし、雰囲気がカジュアルなだけで選考要素を含む場合もあるので注意。事前に目的を確認しておきましょう。)

志望動機や入社後のキャリアイメージなど踏み込んだ質問をされることはほとんどなく、過去の経歴やキャリアに対する考え方など、その人自身の背景を探る問いかけがおこなわれます。

参加者にとっても、企業側のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)や行動指針・企業風土をよく知れるのがメリットとなるでしょう。

カジュアル面談を終えてから選考に進むか判断できます。

テレワークが浸透したことに伴い、Web面接の機会も増えました。

企業によっては最終面接以外は全てWeb面接にするなど、効率化している場合もあります。

対面での面接と同じような質問をされることが多いですが、インターネット環境の整備・画角や明るさの調整など、Web面接ならではの対策が求められる点に注意しましょう。

新卒面接と違ってスキルや経験が求められる

新卒面接と転職面接の大きな違いとして、転職面接ではスキルや経験が求められることが挙げられます。

前職でどんな仕事をしてどんなスキルが身についているか、困難にぶつかったときどう対処してきたかなど、詳細な質問がされるかもしれません。

企業が求めるスキルレベルが身についており、即戦力になりそうだと評価してもらうことができれば、内定がグッと近づきます。

また、近年はジョブ型雇用の普及(もしくは、年功序列の崩壊と実力主義への転換)から、年齢関係なくスキルがあれば採用されるようになりました。労働人口が減少していく日本において即戦力は貴重な存在ですから、そのトレンドはますます強化されていくでしょう。

転職が初めての方は、スキルや経験を効果的に伝える面接対策が必要です。

年収や待遇などは交渉して決められることがある

年収・待遇・働き方などは、応募先企業と交渉しながら決定することがあります。

ワーママの場合、時短勤務など労働時間に関する相談や、残業・出張免除に関する相談が多くなるでしょう。

細かな点は内定後に交渉することもありますが、労働時間・曜日・年収・特別な配慮事項などは、応募するとき先に伝えておくのが原則です。

内定後に「実は時短勤務したい」「年収は〇万円以上を希望したい」という要望を伝え、企業側のイメージとズレがあった場合、内定自体が無意味になりかねないので注意しましょう。

交渉のやり方やタイミングが難しいと感じる方は、転職エージェントのキャリアアドバイザーなどプロに相談しておくのがおすすめです。

企業が面接時にチェックしている項目

企業が面接時にチェックしている項目は、主に下記の通りです。

  • 自社のカルチャーにフィットするか
  • スキル・実績・熱意が十分で入社後の活躍が期待できるか
  • 長く働いてくれるか
  • 年収や待遇などの条件が自社の希望と一致するか

スキルが高く即戦力となる人材を求める性質が高い転職面接においては、特にスキル・実績・経験が問われます。

また、採用コストが無駄にならないよう「長く働いてくれそうか」「自社カルチャーにフィットしそうか」なども見ながら、早期離職やミスマッチを予防します。

年収・待遇などの条件面も重視されるので、そもそも入社直後の時短勤務申請を認めていない企業に注意しましょう。

時短勤務を始められるタイミングまで募集要項に記載されていないことが多いので、転職エージェントを活用しながらピンポイントで条件が合う求人だけに応募するのが近道です。

面接時のチェック項目については、下記の記事でも紹介しています。

ワーママ転職の面接対策!自己紹介のコツやよくある質問、面接官が採用を決めるポイントを解説

転職希望のワーママが面接時にやってはいけないこと

いざ面接対策をするとき、やってはいけないことがあるので注意しましょう。

下記では特にワーママ転職におけるつまづきポイントを解説しているので、ご参考ください。

ワークライフバランス充実を第一の志望動機にすること

「保育園の送迎に間に合う範囲で働きたい」「家事の負担が大きいのでせめて通勤時間のないテレワークで働きたい」など、ワークライフバランス充実を目的に転職を検討するワーママが多いのは事実です。

しかし、そのまま志望動機として応募先企業に伝えてしまうと、心象を良くすることはできません。

「テレワークができれば(保育園の送迎に間に合えば)どんな企業でもいいのか」と思われやすく、業務へ貢献する意欲が評価されにくくなるので注意しましょう。

(※本来であれば必要なスキルを備えている人材であれば転職理由がワークライフバランスの改善であったとしても企業にとっては何ら不都合はないはずです。しかし、心情的にはやはり企業側としては自社の事業や業務内容に興味がある、熱意がある方を採用したいと思うものです。そうした点への配慮は必要でしょう。)

そのため、ワークライフバランス充実が本音の志望動機であったとしても、面接時にはキャリアを第一とした志望動機を伝えるのがポイント。

「現職にはない新しい仕事に挑戦してみたい」「御社なら〇〇の業務に携われる機会がある」など、仕事に対して前向きな姿勢を伝えることが大切です。

話が長くなりすぎること

自分のスキル・経験や熱意を正確に伝えようとすればするほど、どうしても話が長くなってしまいがち。

特にアピールエピソードを伝えるときに話が長くなると、「結局何を言いたいのかわからなかった」と思われることもあります。

面接は限られた時間でおこなわれるため、伝えたいことを端的に発言する練習をしておきましょう。

まずは結論を先に伝えるよう意識すれば、話の筋が伝わらなかったり長くなりすぎたりすることを防げます。

時短社員専門の転職エージェント「リアルミーキャリア」では模擬面接を実施してくれるので、面接慣れしていない方はぜひ申し込んでおきましょう。

現職を極端に下げて悪口にしてしまうこと

現職と応募先を比較して志望動機を伝えるシーンは多いですが、現職を極端に下げるような発言をしたり、悪口と受け取られかねない表現をしたりするのはNGです。

「現職では簡単な仕事しか任せてもらえず、やりがいがなかった」などの発言をしてしまうと、事実であったとしても印象は良くありません。

場合によっては、「難しい仕事を任せてもらえるだけのスキルがなかったのでは?」「次に転職するときにうちのことも悪く言われるだろうか…」と懸念させてしまうこともあります。

また、単純にネガティブな話をすると、相手の気持ちにもそれが波及してしまうものです。仮に現職で嫌なことがあったとしても、カラッとドライにお話するぐらいが丁度よいのではないかと思います。

現職に不満があって転職活動している場合でも、応募先企業に入社するメリットや熱意をなるべく多く伝え、受け取り方次第で悪口に聞こえるようなことは言わないのが得策です。

応募先企業に関する情報収集が不足していること

応募先企業に関する情報収集が必要なのは、新卒面接でも転職面接でも変わりません。

企業概要・事業内容など基本的な項目はもちろん、商品・サービスの導入事例や採用情報なども十分にリサーチしておくことが必要です。

たまに、まだこの企業に興味を持つか、入社する可能性があるか判断できないので、情報収集は時間の無駄になる可能性があり実施しないという判断をされる方もいます。しかし、この態度はやはり面接においては損をします。

本来、詳細な情報は企業側から説明があって然るべきではあるのですが、十分な情報収集をしてきていると

  • 自社に関心を持ってくれているな
  • 丁寧に情報収集をしてくれる人なのだな
  • 前提理解があるので話が早いな

という印象を与えることができ、有利に働く可能性が高いです。

仮にあなたが「公開情報を調べたぐらいでは、正直この会社に興味を持てるかわからないな」という温度感だったとしても、面接を突破するテクニックとして情報収集を十分に行うことは大切なのです。

なお、上場企業であれば決算情報が公開されています。業績や今後の戦略、現状の課題などを読み込んでおくのもよいでしょう。面接終盤で効果的な逆質問ができれば、意欲や熱意を買ってもらえるのもメリットです。

条件交渉時に無理をしてしまうこと

転職面接時の条件交渉において、内定を得たい一心で無理をしてしまうこともNGです。

本当は17時までに会社を出たいのに「なんとか17時半までなら働けます」と伝えてしまったり、夫や親戚の都合がつかなさそうなのに「なんとか土日祝も出勤できるよう頑張ります」と伝えてしまうのは避けましょう。

結果、17時半までの就労や土日祝日の出勤を前提とした働き方になるケースが多く、入社後の生活に無理が出てしまいます。

後から相談しようにも「面接では対応できると言っていたのに…」と思われやすく、企業側・応募側の双方にとってメリットがありません。

できることとできないことの線引きを明確にしたうえで交渉しないと、最悪の場合早期離職などのリスクも出てきます。

特に育児中の方、時短社員として勤務されている方は、「出社時は時短だけれど、テレワークのときはフルタイムができる」といった、やや変則的な勤務を希望されるケースも多いと思います。正確に希望を伝えないと誤解が生じる恐れがありますので、明確に伝えるようにしましょう。

こうした細かな条件の伝達、交渉を、リアルミーキャリアでは候補者に代わりに行います。交渉ポイントが多い方は事前に相談してください。

通信環境・Web会議環境を整備していないこと

「求人に応募したらWeb面接を依頼された」という事例は、少しずつ増えています。

自宅のインターネット環境の整備やカメラつきパソコンの手配など、全く準備していないと意外と戸惑いやすいので注意しましょう。

また、機材の環境が整っていても家族の声や生活音が伝わりすぎてしまったり、背景や明るさの調整まで気が回らなかったりすることも多いもの。

通信環境、照明、服装、表情などWeb面接のときはWeb面接用の対策が必要なので、事前にチェックしておくのがおすすめです。

時短転職したいワーママがやるべき面接対策

最後に、時短転職したいワーママがやるべき面接対策を紹介します。

下記をチェックリストとして活用し、すぐに面接で話せない不安点があれば事前に対策しておきましょう。

応募先企業に関する情報収集

応募先企業に関する情報は、掘り下げながら収集しておきましょう。

求人票の隅々まで目を通すことはもちろん、公式HP・決算情報・公式SNS・ニュース・プレスリリースなどもチェックしたい項目です。

公式HPでは企業理念や行動指針が分かるので、根本的な考え方が自分と合うか判断する材料になります。公式SNSやプレスリリースを見ておくと、直近の動向や新しい商材などにも注目できるのがメリット。

面接時のちょっとした雑談にも情報収集した内容が役立つことがあります。

ワーママ転職は家事・育児・現職での仕事と転職活動を両立させなくてはならず、情報収集が後回しになってしまいがち。

隙間時間を有効活用したり、効率よく調べるコツを学んだりしながら進める必要があります。

転職理由の掘り下げ

自分がなぜ転職を検討するようになったのか、根本意識まで深く掘り下げるのも大切です。

例えば「現職でマミートラックに突入してしまったから」という一見分かりやすい気持ちが転職理由だったとしても、そこには自分の考え方が大きく反映されています。

育児をしながらでもキャリアダウンしたくないと考える理由がどこにあるのか掘り下げてみれば、キャリアに対する自分なりの考え方が浮かぶでしょう。

「現職でマミートラックに突入してしまったから」という理由を「会社の業績にも自分のキャリアアップにも貢献する仕事がしたい」と言い換えれば、聞こえ方も変わってきます。

まずは思いついた転職理由をどんどん挙げていき、その根本にある自分の思いが何なのか、言語化していきましょう。

志望動機の言語化

転職理由だけでなく、志望動機の言語化も必要です。

志望動機は、文字通りその会社に入社したい理由を伝える項目であり、どの企業の転職面接でも必ず聞かれます。

特に、転職理由と志望動機がリンクしていれば、高い説得力をもたせることができます。

例えば、転職理由が「会社の業績にも自分のキャリアアップにも貢献する仕事がしたい」であるとき、志望動機が「御社で成長中の〇〇分野では、自分が持つ〇〇のスキルが活かせると思う。会社への貢献もできるし、個人的なスキルアップもできる」という内容であれば、説得力が高くなります。

一方、「前職では膨大な業務を負わされて大変だった」と話しながら「御社では責任ある仕事にどんどんチャレンジしたい」など、一見ちぐはぐに見えるアプローチをしてしまうと説得力がなくなるので注意しましょう。

事業への興味・共感も示しながら、自分の強みを活かす志望動機にするのがポイントです。

キャリアの棚下ろし

転職面接では過去の経験・実績を聞かれることが多いため、キャリアの棚卸しも欠かせません。

学校卒業からどのような経緯で今の仕事をするに至ったのか、今の仕事を選んだ理由や頑張れる背景が何なのか、言語化していきましょう。

また、成功したことを書き出して成功の理由や自分の気持ちを整理することも大切です。

ときには失敗した理由やその後の対策なども書き出しながら、成長している様子を伝えられるよう意識します。

業務に役立つ資格があれば、取得年度や証明書の有無なども確認しておきましょう。

将来のキャリアイメージづくり

自分がビジネスマンとしてどのようなキャリアを歩んでいきたいか、将来的なビジョンを見つめなおしておくことも大切です。

5年後10年後のことを考えて発言できれば、企業側に早期離職の不安を与えることがありません。

長期的に貢献してくれそうな人材として評価してもらいやすく、かつ自己成長にもつながるため両者win-winな採用になります。

面接時にワークライフバランスについて触れるのであれば、子どもが大きくなったときのこともイメージしながら発言するなど、説得力を増す対策をしておきましょう。

アピールエピソードの具体化

転職面接の場では、「現職でどんなことに成功したか教えてください」「仕事と家庭との両立で困る出来事はありますか」など、具体的なエピソードを交えて話しやすい質問もされます。

エピソードがあればそのシーンを想像しやすくなるので、自分をより詳しく知ってもらうきっかけとなるでしょう。

ただし、説明主体の冗長なエピソードになってしまうことも多く、伝え方には注意が必要です。

起承転結をそれぞれ1~2言で伝えられるよう工夫しながら事前に準備しておけば、当日慌てることもありません。

また、自分に不足している部分に関して突っ込んだ質問をされることもあります。

スキル不足・経験不足が懸念される部分は素直に認め、今後どのように対策していくかのイメージを伝えましょう。

また、「強みである〇〇の分野でカバーできる」「その代わりこんな得意がある」とアピールし、採用するメリットを伝える方法もあります。

過去問対策

転職エージェントにはさまざまな企業の選考情報が集まるため、「過去どんな質問がされたか?」「どんな条件で内定が出たか?」というデータを参照できます。

面接自体が久しぶりで緊張しそうな方や、事前にある程度想定問答を作って対策しておきたい方は相談してみましょう。

模擬面接と組み合わせれば本番さながらの面接対策ができるのもメリットです。質問に対して効果的な回答ができれば評価が高くなる他、仕草や話すトーンなど細かな癖も指摘してもらえます。

また、転職面接では適性試験や筆記試験が課されることがあり、事前に対策しておいた方が安心して受験できます。

具体的な試験内容は企業ごとに異なりますが、新卒面接でも使われる「SPI」や「玉手箱」など応募者の能力を数値化する試験になるのが一般的です。

基本的な言語能力・数的処理能力・ビジネスマナーを問う試験なので専門知識は必要ないですが、全くの無対策だと慌ててしまうことも。

リアルミーキャリアでも、もちろん上記のような対策を実施します。それに加えて、時短勤務者の有無や過去にリアルミーキャリア経由で入社実績があるかどうかなどもお伝えしています。

まとめ

ワーママは日々忙しい毎日を送っているため、どうしても転職活動や面接対策が後回しになってしまいがち。

本当は転職したいのに忙しさを理由に踏み切れなかったり、不十分な面接対策が理由でどんどん不合格になってしまったり、うまくいかないと思うこともあるでしょう。

転職活動や面接対策に困っているワーママは、リアルミーキャリアの利用がおすすめです。

ワーママ特化型の転職エージェントなので、ワークライフバランスを充実させやすい求人の紹介から、時短勤務など相談が必要な面接対策まで幅広くサポートしています。

適性試験対策や企業の情報収集のお手伝いもしているので、お気軽にご相談ください。