1歳の子供がいるママの転職体験談!週2で徹夜勤務の会社を辞めて時短転職に成功

                   

ビジネスパーソンにとって、仕事にやりがいを感じながら働けるのは理想的なことですね。 一方で、いくらやりがいを感じていても、日常的な長時間勤務が続くと長く働き続けられないと考える方も多いでしょう。

とくに子育て中のママ・パパにとっては、自分の体力や精神力の問題だけでなく、子供や家庭運営にも大きな影響を及ぼすことになります。

今回ご紹介するのは、育児しながら週2日は徹夜勤務をしていたCさん 。第二子が1歳になった育休中に「時短転職」にこだわって転職を成功させた実例をご紹介します。子連れ転職するコツや時短転職に成功するポイントにも触れているので、働き方に悩んでいる方はご参考ください。

Cさん(30代 子供2人)
夫と長男5歳、次男1歳の4人家族。大学院卒業後、コンサルティングファームに勤務。育児をしながらハードワークを続けていた。

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仕事と育児の両立に困っているワーママは92.2%もいる

(※)引用:「女性の仕事と子育ての両立に関する調査」を実施。3/8〜3/10に「ありの”ママ”スケジュール展」を開催

Indeedによる調査では、仕事と子育ての両立に困っているワーママは92.2%もいることが判明しました。悩みの大小こそあれ、多くのワーママが何かしらの悩みや課題を持っていることがわかります。以下では、ワーママの働き方や悩みの現状について解説します。

「時間が足りない」ことに困っているワーママが多い

仕事と子育ての両立についてワーママが困っていることとして、以下が挙げられています。

  • 子どもに十分に時間を割けない
  • 子どものために使える時間が持てない
  • 精神的な余裕がなくなる
  • 睡眠時間が足りない
  • 体力が持たない
  • 突然の遅刻や早退、欠勤が生じてしまう
  • 配偶者との、育児・家事の分担が不平等
  • キャリアにつながる学びや自己啓発の時間がない
  • (本当はフルタイムで働きたいが)時短勤務にせざるを得ない

特に、過半数のワーママが悩んでいるのが、TOP3に入っている「子どもに十分に時間を割けない」「子どものために使える時間が持てない」「精神的な余裕がなくなる」であるとわかりました。キャリア構築や自己実現について悩むワーママもいますが、それ以上に子どもと過ごす時間や自分に使える時間が足りないことについて悩むワーママが多いのです。

つまり、仕事と子育ての両立に関してキーワードとなるのは「時間」と言えるでしょう。なかには時間的な余裕を求めて転職するワーママもおり、働き方の模索が続いています。

子どもが幼児から小学生のうちは困りごとが増える

(※)引用:「女性の仕事と子育ての両立に関する調査」を実施。3/8〜3/10に「ありの”ママ”スケジュール展」を開催

同調査では、第一子の年齢別に仕事と子育ての両立について困っていることの有無についても調べています。なかでも最も困りごとの割合が高いのは「子どもが小学校を卒業するまで」とわかりました。子どもが中高生になってからも部活や受験のサポートなど悩み事は尽きませんが、特に2歳以下の乳幼児期や、交友関係や習い事が一気に広がる小学生期の悩みが多くなっています。

2歳以下の乳幼児の場合、授乳・離乳食・着替えやお風呂など全ての生活に大人の手が必要です。「なかなか夜泣きがおさまらず親も寝不足になる」「イヤイヤ期に入って親が疲弊する」などの悩みも多く、物理的に手のかかる時期と言えるでしょう。

小学生になると平日の学校イベントやPTA行事が増える他、放課後の過ごし方や交友関係の広がりへの対処に悩む親が多くなります。「学童に入れず放課後の居場所がなくて転職・退職するしかなくなった」「子どもが不登校になって仕事と両立できなくなった」など、思わぬキャリアの断絶も起こります。

自分の将来的なキャリアプランに悩むワーママもいる

(※)引用:「女性の仕事と子育ての両立に関する調査」を実施。3/8〜3/10に「ありの”ママ”スケジュール展」を開催

自分の将来的なキャリアプランに悩むワーママも多いです。子育てに多くの時間が取られると、物理的な「時間」が足りなくなってキャリアプランにも影響が出ることがあります。「残業・休日出勤・出張ができず大規模なプロジェクトを任せてもらえない」「マミートラックに突入して仕事へのやりがいを失った」などの悩みもあります。とはいえ生活費や将来への蓄えを考えると安易に仕事を辞めることもできず、なんとなく働いているだけの日々に嫌気が差してしまうこともあるでしょう。

また、子育てとの両立についてあらかじめキャリアプランを立てておいても、計画通りに行かないことも多いです。「想像以上に子どもが熱を出す頻度が高く、欠勤が続いた」など産前には予測できない事態もあり、両立のハードルとなっています。

週2で徹夜勤務の会社を辞めて時短転職に踏み切った体験談

Tired woman sleeping at workplace at Lunch break

ここからは、子連れで時短正社員への転職に踏み切ったCさんの体験談を紹介します。他のワーママがどのような働き方に悩みを抱え、どう解決していったのか参考にしたいときにお役立てください。

週2で徹夜勤務しながらの育児

新卒からずっと在籍していたコンサルティングファーム。1人目の育休復帰後も、2年弱勤務していました。

育休復帰後の勤務は、まさに死にもの狂いでした。子供がいるからといって仕事が減るわけではないため、週に2回は徹夜で仕事をせざるを得ない状況。体力的に限界がきていましたが、それでも胃薬を常用しながら何とか体調を保っている状態でした。

気付けば、会社の子持ち女性で同ポジションを続けているのは私一人でした。

さすがに体力がもたないので転職を決意

このままでは体調を壊すことが目に見えていたので、「転職せねば。」という思いは常に頭にありました。

ただ、家庭や育児については、夫も同じ会社に勤務していたので理解があり、夫の協力を得られていたため大きな問題もなく回っていました。また、私の性格として、極限の状態でも仕事自体はとても楽しく、なかなか転職に踏み切れませんでした。

そんなさなか、長男がやんちゃ盛り期に突入。私自身は第二子を妊娠。私生活でも体力的に消耗するようになってきました。

たとえ今を乗り切っても、次男も同様の状況になることを想像すると、もうさすがに今の環境では体力がもたないと転職を決意しました。

次男が1歳になった育休中に転職活動

落ち着いて動けるタミングは今しかないと思い、次男の育休中に転職活動をすることに。

育休から現職に復帰せずに転職するのは失礼かとも思いましたが、少しだけ復帰してクライアントとのやりとりが発生した後に転職することの方が現場に迷惑がかかると判断。育休明けと同時に転職をすることに決めました。

5歳の長男はすでに保育園に預けていたため、転職活動中も継続して通わせることができました。

1歳の次男は保育園入園前でしたが、転職活動で時間が必要な時には、以前から長男の病児保育等でお世話になっていた無認可保育園に預かってもらいました。

長男が通園していた信頼の置ける園だったので安心して預けられ、私も転職活動に挑むことができました。

>>関連記事:育休中の転職活動!復帰しないで転職できる?タイミングはいつがいい?

転職先を決めるポイントは企業理念

勤務時間・年収について細かい条件設定をするのではなく、バランスが取れた働き方ができればOKと考えました。勤務時間と年収にあわせて、自分の育児へのスタンスも変えていこうと思いました。

イメージとしては、以下のような具合です。
・長時間勤務かつ高収入:子供の保育にお金をかける
・短時間勤務かつ低収入:自分が子供といる時間をとる

企業選びの際にもっとも重視したのは、企業の理念に共感できるか、事業内容に面白みを感じられるか、という点です。これは仕事のやりがいに繋がるため、何よりも重視した点でした。

また、前職の経験から、事業開発や経営にかかわる仕事に面白みを感じていたため、そのようなポジションであることも重視しました。

企業と認識が合わず転職活動が難航

転職サイトやエージェントを利用して10数社の企業にエントリーし、面接に行きました。「フルタイム・残業なし」でお話は進むものの、求められる成果は「フルタイム・残業あり」の方と同等のものでした。

企業側は「勤務時間は短くても気にしない」と言うのですが、この表現が引っかかりました。「残業ができない=(時間稼働率に比例して)成果が落ちる」ということを本当に理解しているのか疑問に思ったためです。

これほどまで、残業なしという就業形態について理解がないものか、ということ痛感しました。

「時短勤務」かつ「コミットを適切に評価」してくれる企業との出会い

「フルタイム勤務で残業なし」という求人には見切りをつけ、「時短勤務」かつ「コミットを適切に評価」してくれる企業という切り口で再度探し始めることにしました。

時短勤務に絞った転職活動をするにあたり、今までの方法では時短転職可能な企業がなかなか見つかりませんでした。

そこで、「時短×転職」のキーワードで検索をかけ、時短転職に特化した「リアルミーキャリア」を見つけて登録。条件に合った時短転職可能な企業をいくつか紹介してもらい、採用面接を進めました。

そのなかでとくに魅力的に感じた企業がありました。企業が掲げるビジョンや事業テーマに強く共感できることにくわえ、企業訪問の際に「雰囲気が合う」と感じました。

企業側も同じように感じてくれていたのか、トントンと選考が進み、内定を得ることができました。

入社後に分かった事ですが、この会社はどんなにスキルが高くても、人生観や価値観などカルチャーフィットする人しか採用しない方針。ピンとくるというのが、やはりとても大事だったのだなと再認識しました。

5歳と1歳の子を育児しながら仕事も家庭も充実

現在は時短勤務で転職先の会社に入社し、とても充実した毎日を送っています。

まず、仕事に対するコミットを各自が設定できる仕組みがあり、私はフルタイムの3/4コミットを設定しています。フレックス勤務のため、勤務時間は固定されていませんが、基本的に週5日で9~16時くらいで働いています。

また、子育てについても時間的余裕がもてるようになりました。現在5歳の長男は習い事を4つしています。前職での勤務では考えられなかったことですね。

現職では、子育て中に限らず様々な働き方が可能です。例えば「平日は別の会社で働き、土曜日のみ勤務」や「週に1〜2日は夢を叶えるための時間にあて、残りの日だけ勤務」というようにさまざまな働き方をしている人がいます。

社員全員が自分らしいスタイルで勤務しているため、自分だけ時短勤務で申し訳ないと感じる事は一切ありません。

今後はまたフルタイムに戻す予定

近々どこかのタイミングでフルタイム勤務にしようと思っています。フルタイムにしても家庭に負担なく勤務できると感じているためです。

そう考えられるのも、今回の時短転職によって良いスタートをきる事ができ、仕事と育児の両立に自信がもてたおかげですね。

理想的な転職に成功したポイント

ここからは、Cさんが時短正社員として子連れ転職に成功したポイントを解説します。

育休中に転職活動したこと

育休中に転職活動したことで、集中するべき項目が「転職活動」と「子育て」に絞られています。一度復職してから転職活動することもできますが、その場合は「転職活動」「仕事」「子育て」の3つを両立しなくてはいけないため注意しましょう。復職したばかりの頃は子どもも体調を崩しやすい他、仕事に行って夕方以降は家事・育児をするだけで精一杯になりやすく、十分に転職活動の時間を捻出することができません。どうしてもキャパオーバーになって転職活動が頓挫してしまったり、効率的な情報収集ができなかったり、却って悩みの種になることが多いです。

また、転職活動中であれば子どもの預け先さえ確保でき次第いつでも面接に行けるのもメリットです。Cさんは入園済みの保育園や認可外保育所を活用しましたが、それ以外に夫・親戚・ベビーシッターなどもフル活用すれば、平日日中でも比較的面接に行きやすくなります。

時短勤務に絞って企業選びをしたこと

転職活動をスタートした当初、「フルタイムで残業無し」の条件で進めていたCさん。そのなかで「フルタイムで同じ成果を出してくれるなら残業なしで問題ない」という企業の認識に対し、疑問を抱くようになりました。

残業しない分どうしてもアウトプットの量は限られますが、実際の現場ではその配慮はなく、フルタイムの方と同等の成果を求められることに気付いたと言います。時短勤務で生産性を上げて成果を出したとしても、これでは評価されません。

それを踏まえ、対象を時短勤務の求人に絞り、かつ時間制約があることを前提に成果を評価してもらえる企業を探すことにしました。

無認可保育園を利用したこと

長男は前職時代から通園していた公立保育園、次男は以前からお世話になっていた無認可保育園で、転職活動中および就業後の預け先を確保したそうです。無認可保育園は認可保育園とは異なり、利用に当たって自治体への申請などが不要なため、育休中の子供の預け先としてフレキシブルに利用しやすいのがポイント。平日日中にしっかり転職活動の時間を確保できるので、企業情報の収集、履歴書・職務経歴書の作成、自己分析、面接などにも柔軟に対応できるようになりました。

なお、無認可保育園を使っている実績があると、市区町村によっては認可保育園の入園審査の際に加点される場合があります。お住まいの地域によって細かな制度は異なるため事前の確認が必須ですが、ゆくゆく兄弟揃って同じ保育園に通わせたいときや第一志望の保育園があるときにおすすめです。

応募したい企業のイメージをあらかじめ決めておいたこと

Cさんは「短時間正社員で、時間制約があることを前提に成果を適切に評価される仕事」を転職の条件として掲げ、企業のイメージをあらかじめ決めてから転職活動に踏み切りました。子連れ転職は難しいというイメージが先行するからこそ、ワーママの転職活動は「手あたり次第」の応募になってしまいがち。しかし実際には時短勤務できるタイミングや範囲、求められているスキルと自分がやりたい仕事内容のズレなど、転職活動には多くのミスマッチがつきまといます。あらかじめ応募したい企業のイメージが決まっていれば、応募する会社としない会社とを明確に分けることができ、効率のよい転職活動が可能です。

また、応募したい企業のイメージが固まっていると、面接の場で志望動機を語りやすくなるのもメリットです。「なぜその会社に興味を持ったのか」「入社後にどんな仕事がしたいのか」などを深掘りしやすくなるので、本気度の高い自己PRができます。

企業理念やビジョンを重視したこと

Cさんは、転職先を決めるポイントとして企業理念やビジョンも重視しています。具体的な仕事内容や給与などの待遇だけでなく、企業理念を事前にチェックしておくことで「自分がカルチャーフィットできるか」を考えやすくなりました。どんなに条件的によい会社であっても、カルチャーフィットしないと長くいればいるほど違和感が強くなってしまい、最終的にモチベーションや人事評価・査定に響くこともあるので注意しましょう。反対に、企業理念やビジョンに強く共感でき、カルチャーフィットするのであれば会社での居心地がよくなります。

企業理念やビジョンは会社のHPや採用パンフレットに記載されている他、転職エージェントを経由して教えてもらうことも可能です。会社の内情や具体的な社風を知ってから応募すれば、入社後に「思っていた会社と違う」と悩むこともありません。

過去の経験を活かした職種で転職したこと

Cさんは、前職の経験を活かせる事業開発や経営に関する仕事を中心に応募先を探していました。つまり、産休前の経験や実績をアピールしやすく、育休でブランクがあっても効果的に自己PRできます。結果、「実務経験がある人」「十分な知識があって即戦力になってくれそうな人」と評価してもらうことができ、内定が早まりました。

応募先に迷っている人は、過去の経験を活かした職種で転職活動するのがおすすめです。特に子連れ転職の場合、自分が有利になれる要素をどんどん伝えてアピールしていくとよいでしょう。キャリアの幅も広がり、過去の知識も役立つため、やりがいやモチベーションにつながるのもメリットです。

時短正社員特化型の転職エージェントを使ったこと

Cさんは自分の転職活動が難航したと感じたとき、迷わず時短正社員特化型の転職エージェントを活用しています。一般的な総合型転職エージェントを使うこともできますが、どうしてもフルタイム勤務前提の採用手法になっていたり、子育てについてどこまで理解してもらえるか不安になったりすることも少なくありません。一方、時短正社員特化型の転職エージェントであればワーママ利用率が高く、求人掲載企業もワーママの採用に積極的であるため、コミュニケーションコストがかからないのがメリットとなります。

また、転職エージェントに在籍しているキャリアアドバイザーは転職活動のプロであり、子連れ転職のコツや履歴書・職務経歴書の添削など細かなアドバイスも提供してくれます。公開型の転職サイトには掲載されない「非公開求人」も多数扱っているので、転職の選択肢を増やすという意味でも登録しておいて損はありません。

まとめ

小さな子どもがいる状態での「子連れ転職」はハードルも難易度も高いと感じてしまい、転職をあきらめそうになるワーママは多いものです。しかし子育てと仕事の両立に悩むワーママも多いため、どうしても無理が祟りそうなときは思い切って転職を検討してみましょう。

ワーママ専門の転職エージェント「リアルミーキャリア」では、入社すぐから時短勤務可能な正社員の求人をご紹介しています。育休中の転職活動はもちろん、復職後の転職活動や子連れ転職の相談も多数実績があるので、お悩みの方はお気軽にご相談ください。