転職するときは誰もが求人票を隅々まで確認するものですが、ワーママの転職の場合、チェックしたい項目が増えやすいのが悩みの種。
実際に転職経験があるワーママのなかには、
「求人票に書いていることと実際に話されたことが違った」
「求人票に書いていないことをいつどのタイミングで質問していいかわからない」
などの困りごとを抱えた方も多いです。
今回は、ワーママが転職する際に求人票で必ず確認しておきたい項目を解説します。
ミスマッチな転職にならないよう、事前に対策しておきましょう。
もくじ
早速、ワーママ転職の際に注目したい求人票の項目を解説します。
当たり前に確認するであろう項目から意外と見落としがちな項目まで、幅広く紹介するのでチェックしてみましょう。
まずは勤務時間を確認し、無理のない範囲で働けそうかシミュレーションします。
基本的に所定労働時間8時間(休憩1時間は別途)という会社が多いですが、業種や職種により出勤時間・退勤時間が異なるケースがあるので注意しましょう。
なかには所定労働時間が7時間の会社もあり、時短勤務せずに就労できるとしてワーママからの人気を集めていますが、母数が少ないのがデメリットです。
フレックスタイム制を導入している会社であれば、保育園の送迎が終わってから出勤したり、習い事の曜日だけ少し早めに退勤したり、フレキシブルに働けます。
また、時短勤務を希望する場合は入社直後から時短勤務できるかが鍵となります。
ほとんどの企業において、時短勤務は入社から1年経過した社員のみを対象にしています。
そのため、「時短勤務可」と記載されている場合でも、入社直後から取得できるとは限らないので注意しましょう。
勤務曜日もチェックし、保育園や家族の予定と合うか確認します。
特に土日祝日に勤務が必須な場合、その間子どもの預け先があるもしくは家族が土日祝日休みであることが必須です。
不動産業やサービス業など土日祝日のニーズが高い業種や、医療・福祉などシフト制の職種であれば、必ず確認しておきましょう。
保育園や小学校のイベントは土日祝日に予定されることが多いので、ピンポイントで休めるかも確認しておきたい高億です。
自宅からオフィスまでの通勤時間を確認し、勤務時間にプラスして日々の予定をシミュレーションしておくこともポイントです。
また、具体的にどの通勤経路でオフィスに向かうかも確認し、最寄り駅からのアクセスもチェックしておきましょう。
万が一電車やバスが遅延・運休した場合、別ルートで帰宅・お迎えに行けるのが理想です。
車・バイク・自転車で通勤するのであれば、駐車場・駐輪場の有無も確認します。
仕事内容を確認し、自分のスキル・経験が活かせるか考えます。
特に、時短勤務や残業免除などの制度を使う場合、経験が活きる職種で転職するのがおすすめ。
即戦力として評価してもらえるので内定率が高まり、転職活動を早く終了できる可能性が出てきます。
年収や待遇なども希望通りになりやすく、納得の転職になるでしょう。
完全未経験の職種であれば、転職エージェントなどに相談しながら自分の考え方や熱意をどうアピールするか、対策しておくことが欠かせません。
また、出張や土日祝日の出勤が必要な職種もあるので要注意。
夜勤の有無をチェックするのはもちろん、夕方・夜以降に開催される採用面談やイベントの担当者などは帰宅が遅くなることが多いです。
募集要項に記載されている年収は、基本的にフルタイム就労が前提となっているので注意しましょう。
時短勤務を希望する場合、働く時間数に応じた年収をシミュレーションしておく必要があります。
また、フルタイムの年収に固定残業代が含まれている場合、残業を前提としない時短勤務では丸ごとカットされてしまうことも。
残業した場合はその分を別途で計算・付与してくれるのが一般的ですが、想定していた年収より大幅に下がってしまうことがあるので確認が必須です。
正社員・契約社員・派遣社員・パートアルバイト・業務委託…など、雇用形態を確認します。
今後の転職やキャリアアップを前提とするのであれば、時短勤務にしたいときでも正社員を目指すのが理想。
一度パート・アルバイトなど非正規雇用になってしまうと、正社員としての職歴にブランクができ、再就職までのハードルが高くなってしまいます。
また、契約社員であればどの条件で正社員に転換できるのかも確認しておきたいポイント。
なかには「入社直後から時短勤務したいのであれば契約社員からスタート」などの企業もあり、細かな条件は確認しておく必要があります。
試用期間の有無もチェックしながら、給与額面だけにとらわれない転職活動にするのがおすすめです。
テレワークがあるか、フレックスタイム制度があるかなど、その企業ならではの働き方を確認します。
なかにはコワーキングスペースやサテライトオフィスを契約している企業もあり、自宅近くに拠点があれば通勤時間を短縮できるのがメリット。
柔軟な働き方ができればその分ワークライフバランスを整えやすくなります。
ただし、働き方だけ重視して仕事内容が見合っていない場合、入社後のストレスが大きくなるケースもあるので注意しましょう。
福利厚生をチェックし、少しでも理想に合う企業から優先的に応募していくのもポイントです。
小さな子どもがいると子どもの怪我・病気・インフルエンザやコロナでの学級閉鎖で有給や看護休暇を使うシーンが多くなります。
有給は基本的に入社半年後に付与されますが、なかには入社直後から付与する企業もあります。
有給消化率や育休取得実績を見たり、社会保険など基本的な法定福利以外にどんな福利厚生があるか調べたりするのもよいでしょう。
交通費の支給額上限や各種手当の内容など、収入に響く項目を見ておくのも大切です。
平均年齢・平均勤続年数・男女比・女性管理職登用数など、データで企業を分析するのもおすすめです。
また、転職エージェントや口コミサイトを使って過去に就業した人からの評判を見ておくなど、社内の風通しをチェックする方法もあります。
例えば20代独身男性ばかりの職場では土日祝日や夜間の業務が常態化していたり、50代以上の社員が多いと子育てに関する価値観が違ったり、一見些細な点でもやりづらさを感じるかもしれません。
思わぬ見落としに気づけるケースもあるので、可能な範囲で情報収集してみましょう。
求人票に全ての実態が記載されているのが理想的ですが、とはいえ細かな条件や業務内容の全てに至るまでは記載されていないことも多いです。
ここでは、求人票に書いていなくて困りやすい項目を紹介します。
もし記載されていない場合は直接の問い合わせや、転職エージェントなど別ルートからの情報収集が必要です。
時短勤務を開始できるタイミングは、意外と求人票に記載されていないことが多いです。
「時短勤務可」と書いてあるから応募したのに、面接で「入社1年後の社員のみが取得対象」と言われてしまうことも。
特に時短勤務を前提に転職したいワーママは、その段階で選考を辞退することになり、時間が無駄になってしまうことも多いです。
時短勤務取得後の年収が具体的にいくらなのか、どんな計算方法でその金額になっているのか、賞与の算定方法はどうなっているのかなど、詳しい内容は求人票に記載されません。
労働時間の長短により個別に年収が変わってくるのと、職種やインセンティブにより変動しやすいことが影響しています。
面接担当者に直接質問することもできますが、面接担当者が必ずしも人事や労務に詳しいとは限らず、即時に回答が得られないことも。
社風・企業風土・社内文化など、リアルな実態は求人票だけで読み取るのが難しいもの。
MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)は企業の公式HPなどをリサーチすればわかりますが、そこで働く人の顔が見えないのがネックです。
かといって職場見学やミートアップイベントのある企業はまだまだ少ないのが現状です。
ワーママは、熱を出した子どもの看病やインフルエンザの流行で学級閉鎖になってしまった子どもの面倒をみたりする機会が多く、看護休暇・特別休暇を取得することがあります。
しかし、看護休暇・特別休暇ともに無給か有給かは企業ごとに定められるようになっており、無給の場合は実質的な賃金カットになることも。
それを防ぐには有給休暇で対処するしかなく、あっという間に残日数が減って困ることも出てきます。
とはいえ、看護休暇・特別休暇が無給か有給かまで求人票に記載されていることは珍しく、面接の場でも聞きづらい項目なので困ってしまうワーママが多いのです。
求人票に書かれていない項目をリサーチしてから応募したいワーママは、ワーママ特化型転職エージェントの利用がおすすめです。
下記で代表的なメリットを解説するので、チェックしてみましょう。
ワーママ特化型転職エージェントには、時短勤務できる求人が数多く集まります。
そのため、入社直後から時短勤務できる求人の割合も多く、希望すれば選定のうえで紹介してもらえることも。
大手総合型転職エージェントでは時短勤務を前提としていないので、担当のエージェントに難色を示されてしまうことも少なくありません。
確実に時短勤務したい!という方こそ、ワーママ特化型転職エージェントの利用がおすすめです。
時短勤務をした場合に具体的な年収・月収がいくらになるか、計算して提示してもらうことも可能です。
すぐにわからなければ転職エージェントの担当者が企業の採用担当者に連絡して計算してくれるので、自分で問い合わせる必要がないのがメリット。
結果次第で応募を判断するなど、応募前の企業選定にも役立ちます。
求人記載の内容と希望とが僅かにずれている場合、内容次第では転職エージェントから採用担当者に直接交渉してもらえるケースがあります。
スキルが高く経験も豊富であれば年収を上げてもらえたり、ダメ元で相談したテレワークの取得が通ったりすることもあるので、まずは相談してみましょう。
普段から交渉を担当しているエージェントであれば、企業側のニーズに合った交渉をしてくれるので、自分で相談するより意見が通りやすいかもしれません。
ただし、極端に条件と異なる交渉事は通らないこともあるので、注意しましょう。
過去に転職エージェント経由で入社した人から寄せられる口コミや評判を教えてもらえるので、入社後のリアルな姿をイメージできます。
男女比や年齢層など先輩社員の属性や、残業時間などリアルな働き方も教えてもらえれば、よりイメージしやすくなるかもしれません。
仕事内容や年収と同じくらいストレスフリーな働き方を希望するのであれば、事前に調べてもらいましょう。
転職サイトを見ていると、求人数が多すぎてどこから優先的に応募すればいいか迷ってしまいがち。
特に、今の仕事も家庭もあって転職活動に割ける時間が少ないワーママは、情報収集だけで実際の行動がなかなか始められないということも多いでしょう。
転職エージェントに求人の選び方や優先順位のつけ方を指導してもらえれば、転職活動自体を効率化できるのがメリットです。
履歴書・職務経歴書など、選考書類を添削してもらうことも可能です。
初めて転職する場合は、書類づくりだけで四苦八苦することも多いはず。
また、転職経験がある方でもワーママとして転職するのは初めてで、どう職務経歴書を書いたらいいか迷う方もいるでしょう。
事前にプロの添削を受けた書類であれば、自信を持って応募先に提出できます。
模擬面接や想定問答集づくりなどもサポートしてもらえるので、内定率を上げたい方におすすめ。
ワーママの場合、通勤時間・労働時間・テレワークなど働き方が本音の転職理由な方も多いです。
しかし、ワークライフバランス充実だけを志望動機にしてしまうと、採用担当者からの印象がよくないのも事実。
自分のスキルとマッチすることや会社へ貢献できることを上手に志望動機へ組み込めないときは、思い切ってプロに相談して対策を講じておくのがおすすめです。
ワーママ特化型の転職エージェントには、ワーママ転職の成功事例も失敗事例も集まります。
「こんな風に転職活動したら上手くいった!」という体験も、「良いと思って入社した会社なのに思っていたのと違った…」と後悔も学べるので、参考になるかもしれません。
思わぬ落とし穴にひっかかるのを避けたい人や、効率よく成功のコツを押さえたい方こそ、転職エージェントに登録しておいて損はないでしょう。
ワーママの実体験が豊富に集まる転職エージェントであれば、子どもの年齢に合わせた5年後10年後の働き方を提案してもらえるのもメリットです。
例えば、小学校入学時に発生する「小1の壁」や、中学受験対策が本格化する「小4の壁」なども教えてもらえるので、将来的なキャリアビジョンも立てやすいでしょう。
また、第2子以降の妊娠・出産に伴う働き方も聞けるなど、多くのメリットがあります。
求人票の内容を見落としたまま選考が進んでしまうと、最終段階や内定を獲得して以降にミスマッチが判明することも。
最悪の場合、入社が決まって現職に退職を申し出てからミスマッチに気づくなど、重大なギャップになることもあるので注意しましょう。
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自分ひとりで転職活動するのが不安な方や、ギャップをなくしつつ効率的な転職活動をしたい方は、お気軽にお問い合わせください。