時短勤務になってから給料が変わらない!ワーママがキャリアアップできない理由4選

                   
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時短勤務しているワーママが多い一方、「時短勤務でも十分にキャリアアップできる」「フルタイムのときと同じように給料が上がっていく」と感じる方は少ないのではないでしょうか。

むしろ「時短勤務にしてからずっと給料が変わらない」と感じるワーママも多く、いわゆるマミートラックに突入したと感じるかもしれません。

今回は、時短勤務しているワーママがキャリアアップできない理由を解説します。

また、時短勤務とキャリアアップを両立するための対処法にも触れるので、給料・待遇が改善せず悩んでいる方はご参考ください。

時短勤務してから給料が変わらない理由

本来であれば、時短勤務であっても実績や成果をもとに昇給してほしいもの。

とはいえ、実際には「時短勤務にしてから何年も給料が変わらない」という人も多いでしょう。

まずは時短勤務だと給料がなかなか上がらない理由を解説します。

ルーティンワークばかりな仕事になったから

時短勤務の開始とともに仕事内容が変わると、人事評価されにくくなることがあります。

特にルーティンワークや事務仕事など、定量評価が難しい職種に変わった場合は顕著です。

フルタイムのときに営業・マーケティング・広報など成果が目に見える職種に就いていた人ほど、大きなギャップを感じるかもしれません。

典型的なマミートラックの形であり、長く続けているうちに仕事へのやりがいやモチベーションを失ってしまうワーママも少なくありません。

時短勤務しているうちは評価されにくい社風だから

時短勤務しているうちはそもそも評価されにくい社風の場合、どれだけ成果を出していても昇給する可能性が低くなります。

限られた時間で高いパフォーマンスを発揮している自分より、フルタイムで働けるからという理由で同期や後輩が評価されていくのを見て、歯がゆい思いをすることもあるでしょう。

頑張りが役職に反映されず、昇格しないから手当もつかない、という事態にも陥ります。

まずは社内を見渡し、時短勤務になってから昇格した人がいるかチェックしてみましょう。

もしいない場合、フルタイムに戻さないとキャリアアップが期待できない会社なのかもしれません。

残業・出張・転勤できず手当がつかないから

時短勤務の場合、基本的に残業ができません。

その分残業手当がつかないので、時短勤務にしたことが理由で極端に給料が減ったように感じることもあるでしょう。

また、出張や転勤ができないため総合職から一般職に変える他なく、固定給自体が下がってしまうことも多いです。

少しだけ昇給したとしても、もともと期待していた金額には届かないので「時短勤務のままでは給料が変わらない」と感じるのかもしれません。

みなし残業代の割合が減ったから

固定給のなかにみなし残業代を含んでいる企業の場合、残業を前提としない時短勤務にすると同時にみなし残業代分がカットされることがほとんどです。

その分残業したら給与に上乗せされますが、残業することが少なければその分総額が目減りしたように感じられます。

せっかく昇給してもカットされたみなし残業代以上の額が出ない場合、「時短勤務なんて損」と思ってしまうこともありそうです。

残業しないのだから仕方ないと割り切っていても、待遇に不満が出る人が多いのです。

時短勤務しながらキャリアアップする方法

ここでは、時短勤務にした途端に給料が変わらない状態から脱却する方法を解説します。

時短勤務しながらキャリアアップを叶える方法でもあるので、ぜひご参考ください。

時短勤務でも実績・成果重視で評価してくれる会社に転職する

「時短勤務=評価されない」という雰囲気は社風の影響が強いので、思い切って転職するのもひとつの手段です。

時短勤務でも実績・成果重視で評価してくれる会社であれば、ワークライフバランスを取りながらキャリアアップも叶います。

評価基準が明確だったり、時短勤務用の給与テーブルが確立している会社も、評価されやすいと言えるでしょう。

勤務時間が短くても目標を持ってバリバリ働きたい人や、評価されることがモチベーションに変わるという方におすすめです。

給与水準が高い会社に転職する

そもそも給与水準が高い会社に転職すれば、時短勤務でも十分な金額を稼げます。

時短勤務でもフルタイムでも平均以上の給与が稼げるので、従業員満足度は高く、離職率は低めです。

過去の経験や実績が評価されれば、入社直後から高い収入を得ることもできるでしょう。

自分の市場価値を知りながら転職すれば成功する可能性も高く、効果的です。

テレワークやフレックスタイム制度を使いながら勤務時間を伸ばす

テレワークやフレックスタイム制度を活用すれば勤務時間を伸ばせるので、その分収入が上がります。

例えばテレワークの場合、通勤時間を短縮できるので子どもをお迎えに行くギリギリまで働きやすくなるでしょう。

フレックスタイム制度であれば忙しい曜日だけ早上がりし、それ以外の曜日は長めに働くなどのアレンジができます。

他にも、自宅から近いサテライトオフィスを使って働くなど、方法は多彩です。

「オフィスが遠くて通勤時間が無駄」「本当はもっと働きたい」と考えている人におすすめの方法です。

管理部門に異動して社内評価制度や給与テーブルを変える

総務・人事・労務管理など管理部門に異動し、自社の評価制度や給与テーブルを変える方法もあります。

大規模な社内改革が求められるので即座にキャリアアップできるわけではないものの、転職する必要がなく、勤続年数も伸ばせます。

ただし、管理部門に異動したからといって、必ずしも社内改革の担当になれるとは限りません。

経理や新規採用などの担当になった場合、根本的な制度改革に着手するのは難しいでしょう。

また、自分が改革したいと思っていても上司や経営層が同じ考えとは限らず、社風によっては経営陣の同意を得られないことも多いです。

既に管理部門で働いている場合は提案してみる価値がありますが、完全にゼロの状態から始める場合は注意しましょう。

キャリアアップ目的で時短正社員に転職する場合のポイント

時短勤務をしながらキャリアアップしたくて、かつ自社の体制が整っていない場合は、転職するのがおすすめです。

条件が揃えば時短勤務でも給料を上げることができ、生活にも余裕が生まれます。

ここでは、キャリアアップ目的で時短正社員に転職する場合のポイントを解説します。

ワーママ転職に強いエージェントを活用する

ワーママが時短正社員として転職したいのであれば、ワーママ転職に強いエージェントを活用するのがおすすめです。

子持ちへの理解が深いため家庭との両立を前提としたキャリアプランを立てやすく、専門的なアドバイスがもらえます。

ワーママを積極採用している企業の求人を多く扱っているので、選択肢を広げたいときにも向いています。

一方、一般的な総合転職エージェントの場合、そもそも入社直後から時短勤務できる求人の数が限定されてしまうので注意しましょう。

また、「お子さんが小さいうちはある程度キャリアアップを諦めるしかない」とアドバイスされてしまうなど、理想から遠ざかるケースも少なくありません。

今の状況をどうにか打破したいときこそ、専門的な転職エージェントならではのプロの力を借りるのがポイントです。

成長性の高い企業をリストアップする

成長性の高い企業をリストアップし、共感できる会社から優先的に選考を受けることもおすすめです。

市場で評価が高くなっている会社は今後人員を拡大する可能性が高く、入社できる可能性が高まります。

また、社内投資に積極的になるタイミングであれば、テレワークやフレックスタイム制度などの導入を決定する可能性も高いでしょう。

部署の数が増えればその分役職者の数が増えるので昇格の可能性があること、収益が向上すれば賞与も上がりやすいことなど、メリットが多いのも事実です。

そのため、現在の企業規模や知名度の有無だけでなく、今後の成長性に注目しておくことが大切です。

社内評価体制について事前にリサーチしておく

社内評価体制に関するリサーチができれば、積極的に情報を集めましょう。

時短勤務でも正当に評価してくれる企業や、時短勤務している役職者が多い企業では、自分もキャリアアップしやすいかもしれません。

また、評価基準がはっきりしている企業では努力の方向性が定まりやすく、「社内評価されるための動き」を取りやすくなります。

とはいえ、採用サイトや求人要綱に詳細な社内評価体制を載せている企業はほとんどありません。

転職エージェントなど企業の内部事情に詳しいプロを味方につけながら、情報収集していくのがおすすめです。

時短勤務でも活躍しやすい業界に狙いを定める

時短勤務でも活躍しやすい業界に狙いを定め、確実に成果を発揮していく方法もあります。

例えば近年急成長中のIT・Web業界では、年齢や勤続年数より成果・実績を重視する傾向が強いです。

時短勤務・契約社員・パート・アルバイトでも成果を発揮すれば給料や待遇に反映させてくれることが多いので、高いモチベーションを維持しやすくなるでしょう。

成果が明確な数字で現れることも多いのでアピールしやすく、客観性と透明度の高い人事評価が受けられることも特徴です。

「上司の好き嫌いひとつで評価が左右されている」「時短勤務だとほぼ永遠に給料が変わらない」という方にこそ、試してほしい方法です。

自分の得意分野を活かす

転職直後から高い給与を得たい場合、自分の得意分野を活かした転職活動が欠かせません。

過去の経験を確実にアピールできれば、時短勤務でも良い採用条件を提示してもらえるでしょう。

場合によってはすぐに役職が与えられるなど、手当を得やすい環境になることも多いです。

反対に、完全未経験の職種に時短勤務でチャレンジする場合、新卒と変わらない給与水準になってしまうことがあります。

特に年齢が高くなればなるほど内定を獲得できる可能性も下がってしまうので、注意しましょう。

具体的なキャリアプランをイメージしておく

「〇歳までに年収〇万円稼ぎたい」「入社〇年目までにプロジェクトリーダーになりたい」など、具体的なキャリアプランをイメージしておくのも効果的です。

事前にキャリアプランが明確になっていれば、転職先で叶えられるキャリアパスや評価体制と比較しやすくなります。

理想的な給料を得るまでの道がわかりやすくなることに加え、入社後のギャップを防ぐ手段としても役立つでしょう。

転職エージェントに伝えておけば合致する求人をピックアップしてもらいやすく、転職活動期間の短縮効果も現れます。

まとめ

時短勤務にしてから給料が上がらず、ずっと変わらないまま…と悩んでいる方は、職場環境をもう一度チェックしてみた方がよいでしょう。

単純に自分のスキル不足で昇給しないのであれば努力する道が見えますが、時短勤務であることを理由になかなか昇進・昇給できないのであれば、思い切って転職するのもひとつの方法です。

リアルミーキャリアは、時短正社員でキャリアアップしたい方を応援しています。

ワーママ向けの求人も多数取り扱っているので、待遇を改善したい方はお気軽にご相談ください。